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新規事業・商品開発プロジェクトは「理念X戦略X実行力」で進む!~#170

先日オンラインで
元キリンビール株式会社副社長 田村潤氏の講演を聴いたのですが、
その田村さんの著書にとても共感しました。

今回のnoteでは
この田村氏の書籍の紹介と共に、私の所感などをお伝えしたいと思います。


|「負けグセ社員たちを「戦う集団」に変えるたった1つの方法」

田村潤 著
「負けグセ社員たちを「戦う集団」に変えるたった1つの方法」


内容は、簡単にいうと
キリンビール高知支店の営業チームが自ら実行する集団となり、
アサヒビールを抜いて業績を上げていくという実話です。

ここで語られるエピソードは、まさに
新規事業や商品開発プロジェクトチームに通じると言ってよいでしょう。

参考になるところはたくさんあるのですが、中でも田村氏が
100戦100勝の「戦う集団」を作る方法として
「理念X戦略X実行力」
をあげておられる部分に納得させられます。

|理念X戦略X実行力


本著では「理念・戦略・実行力」について
それぞれの相関関係が記されていますが、
ここでは各項目について私の解釈も加えながらお伝えします。

① 理念

まず ”理念” です。
これはミッション・ビジョンにあたります。

田村氏は、高知支店のメンバーに次の質問を投げかけます。
「わたしたちは誰のために仕事をするのか」
「わたしたちが提供する価値は何か」

そして、理念をそこから作られたとのこと。

「高知の人たちにおいしいキリンビールを飲んでもらい、
喜んでもらい、明日への糧にしてもらう」

これが高知支店が見出した理念でした。

その実現のためにあるべき姿(ビジョン)はこうなります。

「どの店に行ってもいちばん目立つ場所にキリンビールが置いてあり、
欲しいときに飲んでいただける状態を営業がつくる」

そして、その理念を実現していくために
どのような活動をしていけばよいのかをメンバーと考え抜き、
"戦略" がつくられていきます。

② 戦略

”戦略” について述べられている部分で興味深いのは
「支店の会議室で考えるのではなく、現場で動きながら考え続けた 」
とあるところです。

これは以前にご紹介した
エフェクチュエーション
の考え方にも近いと思います。


また、
「戦略は顧客視点で考える」
とも述べられますが、
これは私も常々サポートしているプロジェクトチームの皆さんに
お伝えしていることです。

自社視点で考えた戦略では空振りしてしまいます。

そのためにも理念が大切であり、理念があれば自然と顧客視点で考える
ようになるということだと思います。

③ 実行力

残るは、“実行力”。

理念がつくられ、顧客視点の戦略を現場で考え抜くと
自然と実行へとつながっていきます。

顧客視点で考えられた戦略に従って行動することになるので、
着実に成果につながっていきます。

そうすることでチームに成功体験が生まれ、よい循環となっていきます。

|おわりに


新規事業や商品開発などの企画であれ、営業部隊であれ、
またそれら以外の仕事あれ、
理念X戦略X実行力
という考え方は同じだと思います。

田村潤氏著
「負けグセ社員たちを「戦う集団」に変えるたった1つの方法」は
新規事業開発やマネジメント、リーダーシップにとっても
大変参考になりますので、ぜひ読んでみてください。

私たちも「理念X戦略X実行力」を実践して
新規事業や商品開発プロジェクト頑張っていきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。


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