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価格ってどうやってつけていますか?~価格設定のポイントは~

商品やサービスの価格ってどうやってつけていますか?

新規事業開発や商品企画に携わる人にとって
大きなポイントのひとつですね。

今回は価格のつけ方についてお伝えしていきます。

|新規事業や新商品での価格設定の難しさ


プロジェクトを支援しているなかで、
「価格ってどうやってつければよいですか?」
とよく聞かれます。

特に新規事業や後継機種ではない新商品やサービスの企画で
悩ましいのが価格のつけ方ですよね。

形のある商品だとまだよいのですが
形の無いサービスやソリューションの場合は、
更に価格の設定が難しくなります。

価格設定方法については
巷にたくさんの情報があふれていますが、
今回は最近私が読んだ書籍で大変参考になるものがあったので
私の見解も加えてご紹介していきます。

|価格設定3つの方法


堀越吉太郎著
「ガーバー流 事業計画のつくり方   起業したい人への16の質問 」

起業したい人向けの書籍ですが
起業はまさに新規事業開発とイコールなので
新規事業開発に携わる人にとっても大変参考になります。

価格以外にも、マーケティングに関することで
参考になることが多々書かれているので
興味ある方は読んでみてください。


価格のつけ方について「3つの方法」が記されているので、
引用しつつ私の見解も加えてご紹介します。

<方法1>競合を参考にする


競合商品やサービスがすでに市場にある場合は
その価格を参考にし、
自社の商品・サービスのコンセプトにあわせて
高くしたり、安くしたり、あるいは同じ価格をつけるといった具合です。

相場から外れることはないですが
いわゆるレッドオーシャンな市場なので、
価格競争に巻き込まれてしまうことが多くなります。

ドンピシャな競合がいない場合には
よく似た商品やサービスを参考にするのもよいでしょう。

<方法2>コストに利益を上乗せして価格設定する


よく聞く方法ですね。
ですが、実は私はおすすめしていません。

商品やサービスは、値ごろ感で価格設定し
その価格に対して利益が確保できるようにつくる
というのが鉄則です。

この本の中でも次のように書かれています。

その商品を提供するのにいくらコストがかかるのかは
あくまで自社の事情で、買う側には関係ありません


コストについては、あくまで一つの参考としてとらえ
基本的にこの方法は避けるほうがよいでしょう。

<方法3> 顧客に聞く


値ごろ感が分かる場合は値ごろ感で設定すればよいですが、
値ごろ感が分からない場合も多くあります。

この本では
アメリカのコンサルタント マーティン・シェナルド氏 の方法として

「顧客に4つの価格を聞く」

方法が紹介されています。

(私にとっても最も参考になったところです。)

① あなたの意見では、
この商品が「これは安い」と感じ始める金額はいくらですか?

②  あなたの意見では、
この商品が「高いが購入する価値がある」と感じる金額はいくらですか?

③  あなたの意見では、
この商品が「購入するには高すぎる」と感じる金額はいくらですか?

④  あなたの意見では、
この商品が「安すぎる」と感じる金額はいくらですか?

この4つの質問で、相手の正直な意見が出やすくなるとのことです。

さらに
「この方法で聞いても人によってばらつきがあるため、
最低10人、できれば40人の意見をとりましょう」
とあります。

この考え方についてさらに詳しく知りたい場合は

主藤孝司著
「一瞬でキャッシュを生む! 価格戦略プロジェクト」

にあるそうです。

私も読んでみたいと思います。

|価格設定で留意すべきこと


京セラ創業者の稲盛和夫さんの言葉も紹介されていました。

商売と言うものは値段を安くすれば誰でも売れる。
それでは経営ではない。
お客様が納得し、喜んで買ってくれる最大限の値段。
それよりも低かったらいくらでも注文はとれるが、
それ以上高ければ注文は逃げるという、
このぎりぎりの1点で注文をとるようにしなければならない。

いかがでしょうか?
価格設定一つが経営につながる。
価格設定は本当に重要ですね。

もうひとつ価格設定において留意したい点を補足しておきます。

価格は
一度つけたら変更できない場合と後からでも変更できる場合
があります。
それによっても、価格のつけ方が変わってきます。

さらに、価格を変えることができる場合でも
一度つけた後に
・高くはできるが安くはできない
・安くはできるが高くはできない
という両方のケースがあります。

リスクと対策も想定したうえで、価格を設定しましょう。

参考にしていただけたらうれしいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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