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映画「リズと青い鳥」


現在劇場で公開中の映画「リズと青い鳥」を観てきました。京都アニメーション制作「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品です。

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宇治にあるという北宇治高校の吹奏楽部員の人間模様を描いたこの作品。北宇治高校のモデルは、宇治市にある莵道高校なんだって。エンドロールの取材協力に高校名が載っていました。そのほか、東宇治高校、すばる高校の名前も。どちらも宇治にある高校です。

劇中ではみんなで県祭り(宇治にある県神社のお祭り)へ行こうというシーンはあるものの、祭りそのものの描写はなく。京都らしさを前面に押し出している感じはありません。

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これは3年ほど前の県祭り。

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夜中の真っ暗な中、この梵天が神輿にのって渡る奇祭といわれています。神社の周りにはたくさん出店がでており、地元の中高生で賑わっています。あの中にみぞれたちもいたのかな?

という感じなので、蛇口をひねったらお茶が出てくるなんてシーンもありませんでした。
※範囲は定かではありませんが、宇治近郊の学校ではお茶専用の蛇口があります。蛇口をひねったら、お抹茶…ではなく、ほうじ茶が出てきます。

ただ、都会すぎない、田舎でもない、けれど緑はあって、京都市内よりは少しゆっくりとした時間が流れている、そんな宇治あたりの雰囲気は感じることができます。

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という京都に絡んだ部分の感想でした。以下は普通の感想です。

まず驚いたのが、オーボエのキーを押すカチャカチャいう音、フルートを吹くときに口元から漏れる息の音まで聞こえたこと。リアルで懐かしく、同時に至近距離で彼女たちをみているような感じになりました。カメラの目線に自分の目線が重なるというか。

校舎の一棟から二棟に手を振ったり、渡り廊下走ったり、ピアノの上で何やら書いたり。当時としては当たり前のことが、今ではし得ない行動で。そういう行動一つ一つが丁寧に描写してあります。

そんな女の子の世界で印象的に響いたのが「いつも近くにいるからって、全部話すわけではない」という言葉。

いつも一緒にいたら、仲良しなんだねって人は言う。けれどとそうじゃない。一緒にいるからこそ色んな感情が渦巻いていて、大好きになったり、大嫌いになったりすることがある。少しずつ2人の歯車がずれていく様子から、そういう、思春期の実感がじわじわと蘇ってくる。

綺麗、だけど砂糖菓子のような甘さだけではない、そんな女の子の世界の物語でした。

あと吹奏楽の楽曲がものすごく綺麗なんだー。リズと青い鳥の物語時に後ろで流れる曲が綺麗で何度もグッときた。明け方、飛び立っては戻って来る青い鳥。そのバックでは、みぞれとのぞみのソロの掛け合いがある第三楽章が流れている。それが切ない。みぞれのオーボエソロには自然と涙が滲むのでした。



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