秘密工作員の娘
ジェームズ・ボンドと言えば、殺しのライセンスで有名な伝説の諜報工作員
日本の北方領土と思われる島の秘密基地で最期を遂げた
上司のMによれば、アメリカの作家ジャック・ロンドンの人生哲学に影響されていたらしい
かなり真剣で思い詰めているようだ
美女と遊んでいるチャラい外観は見せかけだ
世の中には、憎悪や激高で殺人に及ぶ者も多いだろうが、プロの世界は違う
暗殺は任務であり、そこには感情はない
きわめて沈着冷静、無表情、無感動だ
だが、上には上があるかもしれない
だって任務を果たすのに無表情である必要もないだろう
実は、ジェームズ・ボンドと同じ青い目の5才の女の子がいる
賢くて、かわいくて、将来性がある
優しく愛情たっぷり、笑顔で親切な暗殺者の素質がある
そういえば「ツァラトゥストラかく語りき」で、ニーチェは言っていた
(441字)
2022年8月20日以来、以下の企画に毎週参加させて頂いており、ついに1周年、当初予定ではもう打ち切りですが、今回はとりあえず続行。以前は410字前後を大幅に超えることもありましたが、短く収まるようにしたいと思っています。今回のお題は「親切な暗殺」をワードとして含む作品でした。どうぞよろしくお願いいたします。
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