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センターオブザムーン

オットー・リーデンブロック教授と甥のアクセル、そして案内人のハンスは黙々と歩いている
険しい山である

標高5000m近いところに接近中だ
月面では重力が小さいので、登りもそれほどはきつくない

あったぞ!

そこには洞窟がぽっかり広がっていた
3人は思わず、小走りで駆け寄った

行くぞ!
リーデンブロック教授は大きな声を出した

古文書によれば、ここは月の中心へ向かう入り口である
ハンスは思わず武者震いした

アクセルは後悔し始めていた
おなかがすいてきた
こんなところまでついてくるんじゃなかった

しばらく歩くといい匂いがしてきた

そこには、レストランがあり、ウエイトレスがいた
かつてアポロ11号のバズ・オルドリン宇宙飛行士は、ヒューストンとの連絡のなかで中国人のバニーガールを探すと言っていた
なんと、こんなところにいたのか!

アクセルがテーブルに着いた
お子様ランチだった
なんと、アポロ11号の立てたアメリカ国旗はチキンライスの頂上にあった
(402字)

2022年8月20日以来、以下の企画に毎週参加させて頂いており、ついに1周年、当初予定ではもう打ち切りですが、今回はとりあえず続行。以前は410字前後を大幅に超えることもありましたが、短く収まるようにしたいと思っています。今回のお題は「洞窟の奥はお子様ランチ」をワードもしくはテーマとして含み、かつ冒険小説風の作品でした。どうぞよろしくお願いいたします。

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