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子育て相談は、どこに相談するのが一番いいの?

認可保育園の入園申請や子育て支援サービスについてなら、役所の子どもに関係する課。
健康・食事・成長・発達のことなら、保健センターや子育て支援センターや保育園など。
悩みや疑問が明確なら、それを扱っているところで相談するのが最適です。

しかし、悩みは、子ども・自分・配偶者・親族・他者などが複雑に絡み合っている場合も多くあります。

子育ての悩みは多岐にわたっている

例えば、こんな相談があります。

①保育園にするか、幼稚園にするかで悩んでいる。
育休中で仕事に復帰する予定だったが、子どもが可愛くて、もっと一緒にいたい。
パパは仕事を辞めてもいいよと言ってくれるが、先のことを考えると、何が一番良いのか分からない。
(次に仕事を見つけるのが大変かもしれない、子どもの習い事や学費にお金がかかるかもしれないなどと考え出すと、簡単に答えは出ないものです。保育園に決めても、待機児童問題で入れないかもという心配もあります。)

②栄養士の離乳食相談を利用したけれど、親の食生活が影響すると言われ、私の普段の食事についても聞かれた。
一汁三菜にして、3食バランスのよい食事を心掛けるようにと言われた。
言っていることは分かるけど、離乳食について相談したのに気が重くなったし、アドバイス通りできる気がしない。
(専門家だからこそのアドバイスが、逆に負担になるときがあります。)

③入園したい幼稚園に落ちてしまった。
幼稚園からは、発達面で問題がありそうだから、発達相談を勧められた。
今までの健診では問題がなく、発達面で心配だと感じたことがなかったから、突然の指摘に驚いているのと、ショックで悲しい。
(自分の子どもが社会に否定されたようで辛い気持ちになったり、自分の育て方のせいではないかと落ち込むこともあります。)

④離婚を考えている。でも、ひとりで子どもを育てていけるか心配。
頼れる人もいない。
(将来への漠然とした不安が大きくて、どんな準備をしたらいいのか、どんなサポートが受けられるのかなど、一人では考えが及ばないことがあります。)

⑤子どもが膝を擦りむいて、学校から帰ってきた。
子どもの話では、同じクラスの子がぶつかってきて転んだらしい。
先生が見ていないときの出来事だったので、お互いに謝って解決したと先生からは説明を受けた。
でも、うちの子が謝るのは納得がいかない。
再度、学校に電話をしたいがモンペと思われるのは嫌だ。
(学校に意見を言いたいと思っても、面倒くさい親と思われないか不安になったり、意見を言ったことで自分の子どもだけ先生から冷たくされないかと、万が一の心配をしてしまうことがあります。)

相談するって、難しい

子育てをしている中で生まれる悩みや疑問は山ほどあります。
子どもの虐待が増えている今、相談場所は増加したけれど、逆に増えたことで、自分の悩みはどこに相談したらいいのか分からなくなっている人がいます。

中には、これは子育ての悩みと言えるのだろうか、こんなことで相談してもいいのだろうか、学校や先生にも情報が漏れてしまうのではないかなどと考え、相談を躊躇してしまう人もいます。

一方で、せっかく相談まで行きついたのに、思っているような回答がもらえなかった、解決しなかった、やっていることを否定されて辛かったなど、ますます落ち込むこともあります。

包括的に相談にのってくれる場所

どこに相談したらいいか分からない時には、悩みを丸ごと受け止めてくれるところを探してみてください。
「子どもとその家族のことなら、どんなことでも相談してください」と謳っていれば、どんなことでも相談できます。

ただし、そこで悩みが解決しないときもあります。
その場合は、他の相談機関を案内してくれたり、本人の同意を得た上で専門の担当者に繋いでくれることがあります。

オススメの相談場所

それは、自分に合っているところじゃないかなと思います。

子どもの数だけ子育ての仕方や親の考え方や悩みがあって、それと同じくらいアドバイスや解決方法もあると思うからです。

相談をしてみて、ちょっと違うなと感じたら、また違うところに相談をして、自分に合う相談先を見つければいいのです。

相談とは、どうしたらいいか意見やアドバイスを聞くことではありますが、話を聞いてもらって、自分の気持ちを整理し、納得のいく答えを自分自身で見つけることでもあります。

自分の奥底にある本当の気持ちを引き出してくれるのが相談です。
子育てに悩んだら、身近な人に相談するのもいいですが、自分の気持ちを素直に話せ、その気持ちを丸ごと受け止めてくれる第三者に相談することで、自分を客観的に見つめなおすことができ、新たな気付きがあったりします。

勇気を出して相談したのに期待はずれだったとき、それは、相談を受けた人が自分に合っていなかっただけ。
気にしないで、次を探してみてください。

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電話相談で1時間近く話した後、相談者に必要な情報を提供するため、お住まいの地区を聞きました。
なんと、800㎞くらい離れたところに住んでいる方でした。
本来、相談対象は、その地域に住んでいる人限定です。
それを伝え、情報提供ができないことを謝り、その方のお住まいの地域の相談機関を調べて案内しました。
でも、その方は「話を聞いてもらえて元気になったので、もう大丈夫です!」と言ってくださいました。

(こんなことを言ってはいけないのだろうけれど)話を聞いてもらいたいというのであれば、住んでいるところを偽って、その地区限定の電話相談に相談するのもありなのではないかなと思いました( *´艸`)。






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