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ちょっとした子ども同士のトラブルが親同士のトラブルにならないように

兄弟以外で、初めての子ども同士のトラブルは、親子で遊びに行ける広場や公園ではないでしょうか。
数の限られている、おもちゃや遊具が原因のトラブルは、あるあるだと思います。

小さいうちから、そういったトラブルを経験させることは大切だと思っているママは多いのですが、実際にトラブルになると、ママたちの気持ちは穏やかではないのです。

(A)うちの子は、じっくりと一つの物で遊ぶタイプだけど、遊んでいるおもちゃをお友達に取られてしまうことが多い。お友達に「返して」と言えず、すぐに泣いてしまう。

(B)うちの子は、お友達が遊んでいる物に興味があって、無理やり取り上げてしまうことが多い。お友達が抵抗すると、叩いてしまうこともある。

子どもに対して、(A)のママは、もっと強くなって欲しいと思うし、(B)のママは、もっと優しくなって欲しいと思うものです。

ママ同士が子どもをなだめて、仲良く遊べるようにうまく誘導していることがほとんどで、一見すると、問題は解決しているように見えるのですが、実は、そうでもないのです。

(A)
相手のママに謝られたから、「大丈夫ですよ」と言ったけれど、本来なら子どもにもちゃんと謝らせるべきじゃない?
あんなに乱暴で、親の躾がなってないんじゃないの?
あの子は要注意だから、遊び場を変えようかな。

(B)
またお友達に乱暴してしまった。
なんとか解決したけれど、その場で強く叱ったり、無理に謝らせたりすると、ますます暴れだして手が付けられなくなるから困ってしまう。
周りのママたちの視線も冷たかったし、いつも遊び場で謝ってばかりいるのが辛いな。
しばらくは遊びに来れないな。

子ども同士のトラブルだけでみると、(A)の方が可哀そうに感じますが、ママの気持ちからみると(B)の方も可愛そうだと思いませんか?

きっかけは、ちょっとした子ども同士のトラブルだったのに、いつしか親同士のトラブルになってしまうことがあります。

そんな時、ついつい自分の子を優先して考えてしまいますが、もし自分の子どもが反対の立場だったら、と想像してみて欲しいなと思います。
その子を分かろうとするだけで、そのママの気持ちも理解できることがあります。

また、子ども同士でトラブルになったとき、親としてどんな行動をとるべきかを前もって考えておくと、突然のトラブルでも、冷静に対応できるのではないかなと思います。

親同士がわだかまりを持ったままでいると、将来、子ども同士が親友になる機会を奪ってしまうことになるかもしれません。
それは、とても残念なことですね。
ちょっとした子ども同士のトラブルが起こったときは、そういったことも踏まえて、冷静に対応していけたらいいですね。

子どもは仲直りの天才です。
前日に「もう遊ばない!」とお互い言い合っていたのに、次の日には、「あ~そ~ぼ~」と声をかけている姿を見て、見習わなければなと思ったことがあります。
子どもから学ぶことって、たくさんありますね。

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<子どもの喧嘩にまつわる私のエピソード>
息子(当時5歳)と、お友達の家に遊びに行った時のこと。
最初は仲良く遊んでいたのですが、触って欲しくないおもちゃを息子が触ってしまったらしく、突然、頬を思い切りビンタされたのです。
お友達のママは、息子を心配し、何度も子どもの代わりに謝っていましたが、そのお友達は知らん顔。
その態度に、お友達のママは激怒。
いつもの私なら、「大丈夫だよ」とか「うちの子も悪かったからさ」と言っていたと思います。
でも、ビンタされたことが衝撃すぎて、思わず、お友達にこう話しました。
「〇〇くんはさ、ママの大切な宝物でしょ?だから、宝物の○○くんが痛い思いをしたり悲しい思いをすると、○○くんのママは、とても悲しい気持ちになるんだよ。それと同じように、おばちゃんもさ、自分の子どもが宝物だから、痛い思いをしたら悲しくなるの。おもちゃを触ったのは悪かったけど、叩くことはやめてほしいんだ。今、とても悲しいよ。」
すると、知らん顔していたお友達は、「うわーん」と泣き出したのです。
懐かしい思い出ですね。

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