【部長の考察】1番良いロボットってなんだ?
「結局のところ1番良い配膳ロボットってどれなの?」
配膳ロボットを取り扱うようになって、社内外問わず様々な場面でこのような質問を頂きます。以前は、いかに”私たちのLankyPorterが1番たるか”を熱弁していました。ですが、最近もうちょっと柔軟に考えるようになってきたので、今日は「一番良いロボット」について考察していきます。
こんにちは。キングソフトの吉田です。
実は私、サウナが大の趣味。今月(2022年5月)だけでも週に5回ほどのペースでサウナへ通い詰めています。
しかも、通い詰めているのは”サウナ”であって、施設は本当に様々です。このnoteを書いている5月25日時点で今月訪れた施設の数は16施設。自宅近くの銭湯へ2回行っているのが最多で、他は全てそれぞれ違う施設です。
一言にサウナと言ってもその中身は様々。
サウナ室、いわゆる”サ室”の温度で考えると、50~60度程度のサウナから、130度もある超高温のサウナまで幅広くありますし、サウナ後に必ず入浴する水風呂に関しても、シングルと呼ばれる一桁台の水温のものから、不感温浴に近い30度程度のものまで様々な温度域のものがあります。水風呂の後の休憩スペースにおいても、露天に休憩スペースがあるのか、また寝そべって休憩できるタイプなのか、椅子なのか、はたまた、露天ではなく浴室内なのか等、沢山のパターンが存在し、天候やその日の自分の体調だったり、気分だったりによって、訪れる施設を都度考えて訪問しています。
よく質問される「どこのサウナが一番良いの?」
サウナが趣味で、様々な施設に行くことを話すと上記の質問をよくされます。確かに、私の中には上位に君臨する「私にとっての名店」はいくつかあります。しかし、「そんなにサウナって良いんだ、なら行ってみようかと思うからどこに行けば良いか教えて。一番良いところに行くから。」などと言われても私は、パッと「ここに行け」というのが出てきません。
人によって「1番良い」の感覚はいろいろ
悪天候などで外気浴が出来ない日もあれば、個人によってサウナのどこに重点を置くかも違うため、良いサウナはその日の状況や人それぞれの感性によって異なります。
私自身も「今日は外気浴で休憩をゆっくり贅沢にしたいな」とか「キンキンの水風呂で身体をキリッとさせたいな」とか、「汗をいっぱいかいてスッキリしたいな」とか「一人でゆったりしたいな」とか「何人かの友人と行く」などで、その時行くべきサウナ施設は変わります。
つまり、目的や状況によって「1番良い」は変わるのです。
人それぞれの「1番良い」を探る
なので私は、前述したような”状況”や”状態”を一旦聞くようにしています。
など、ヒアリングすべき項目は様々です。
以前、部下の女性社員から質問されたことがありました。その際は、旦那様と行きたいという要望があったので、水着着用の男女混浴可能な施設を紹介しました。このように、「1番」に絶対的なものは無く、状況に合わせた「1番」を探るわけです。
配膳ロボットの「1番良い」など存在しない
ロボットにもまさしく同じことが言えます。
配膳ロボットの最も多い利用シーンである飲食店は、日本国内におよそ80万弱もの数が存在します。そのどれもがオンリーワンであり、それぞれの店舗で大なり小なり違いがあります。そして、その状況によって、店舗のコンセプトによって、何を目的にするかによってそれぞれ”一番良いロボット”が存在します。
このように少し例を挙げるだけでもキリがありません。
そして上記に加え、実際にはより細かい状況、要望、目的があります。
もちろん、LankyPorterで上記のような状況・目的に合わせた提供は可能ですが、”より良い別のロボット”があることもお伝えせねばなりません。
でも、それで良いのです。
前述したように、全国に約80万弱店舗もある飲食店はそれぞれに個性があり、特徴があります。であれば、配膳ロボットにだって、特性があるべきで、どの状況にも1番たるロボットなどを創造するなど、それこそ飲食事業者様への冒涜になってしまいます。
テレビやYoutubeのように多チャンネルで良い
私たちロボットの事業者がそれぞれで自分たちのターゲットとしたい状況や規模に応じた特性を作っていく。
そしてその特性を正しく伝え、選んでもらう。
「配膳ロボットの多チャンネル化」これこそが、ロボットが社会に浸透していくための最良なプロセスなのではないでしょうか。
Lanky Porterというチャンネルに合う状況とは何か
Lanky Porterの優位性でまず挙げられるのが、「連携機能」「大型トレイ設計」「正面配送」あたりです。Lanky Porterは複数台で使用する際の連携性が優れています。通常、連携させて動作させるためには、複数のロボットの地図情報が全て同一であることが必須となります。
しかし、Lanky Porterは複数台のロボットそれぞれのマップ上のポイント登録地点が異なっていても連携することができるのです。
例えば複数台で利用する場合、ロボットごとに使用目的が違うことがあります。「配膳」と「下げ膳」で利用するときなどが顕著ですが、それぞれの利用シーンでの待機地点や、最終目的地、さらには各テーブルの到達ポイントも違っている事が多いでしょう。こういった場合において、走行中の衝突を回避したり、複数台のロボットの連携が上手くいかずロボット同士がちぐはぐな動きになってしまう、などのリスクは、Lanky Porterでしか回避できません。
また、類似の他社製品に比べトレイが大きく設計されている事で、一度に配送できる量が大きいことも優位性の一つです。さらに、ディスプレイが配送先のポイントに対して正面で到着することもユーザーからの視認性などで優位性が保てると考えます。
上記のような特徴を鑑みて、私たちもまずは『このような事業者には当社のLankyPorterがぴったりです』と言った状況・基準の明確化を急がなければなりません。
事業者にとってロボット導入の選択肢を明確化する
私たちが、極めて明快にその選択肢を示すことで、より事業者にとってロボットを検討する上での考察ポイントが明確になり、導入に際しての確認事項が単純化できるのです。これは私たちロボットプロバイダーにとってもクライアントにとっても良好な状態と言えます。
上記のような状態を創出するために、現在私たちは自社の製品サイトの改修に取り掛かっています。近いうちにリニューアルした製品サイトで上記が表現できていることでしょう。
ぜひ、サイトリニューアルを楽しみお待ちいただければと思います。
もちろん、ご相談いただく事業者様には「1番良いロボット頂戴」と言っていただいて構いません。
私たちがその基準を明確にお知らせいたします。
サイトリニューアルを待てない事業者も多くおられるかと存じますので、その辺はフランクに私たちにご相談いただければ、私たちがその基準の明確化までお手伝いいたします。
サウナにご興味のある方もぜひご相談を。
そして私個人に対しても、サウナのご相談を頂ければ幸いです。
サウナ談義とロボット談義が同時にできればもっと幸いですが、、、
ちなみに、カバー範囲は関東圏と大阪を中心とした関西圏、さらに福岡県周辺となります。
予めご承知おきくださいますと幸いです。
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