ちょっとした思考の癖

何か問題が発生する。
その原因を分析して、今後の対策をうつ。
という流れ。

警察の仕組みも、基本的には問題が発生してからのスタートとなります。
なので、どれだけ警察に泣きついても
何かが発生してなければ、うかつに行動できないのも警察。

僕の精神科病院でも、依存症などが多いので
暴力が多いんですよ。主に看護師が被害に合います。
ま、入院中に酒飲んで暴れる人
医療保護入院で納得いかない入院で暴れる人
様々いますが、暴力発生してから
あれやこれやと対策会議なんてのをやってたんですね。

ま、こういった事後スタイル
基本的に人が考えなくなる危険があります。

考えないってのは、
何か発生してから考える癖がついて
対策だけが上手になってく本末転倒な思考を促す仕組みです。

なので、予防が思考につながっていきます。
人間に普段から頭を使わせて行動させるには
事後スタイルではなく
予防スタイルで考えさせます。

今日はなぜ、暴力が発生したか?
違います。

今日はなぜ、暴力が発生していないか?
です。

僕の精神科では、去年の身体的暴力の件数は
1年で4件です。
つまり事後スタイルでは、3ヶ月に一回しか
頭を使わない仕組みです。

これはやばすぎます。

ですが、なぜ暴力が発生していないか?
を考えるのは毎日です。
というか、毎秒でもいいです。

暴力が発生していない理由を話し合わせる事により、より細かい気づきが促せます。

例えば、
若年性認知性の方が勝手にテレビのチャンネルを変える事に、周りがイライラしている事に気づいた看護師が
ほかの患者に、認知性というワードを使わず
悪気がない事をしっかり説明して理解してもらう。

これは、事後スタイルであれば
評価されることもなくスルーされてたような一幕ですが
予防会議をやりだしてから
こういった細かい気づきと、フォローによって
暴力が発生するのを予防できたのではないか?
と、その看護師の行動が評価されるようにもなったし
みんなが自主的に考えるようになっていきました。

暴力が発生していない理由にも
原因が必ずある。

という事を忘れてはいけませんね。

これは何も暴力とかの問題に限った話ではありません。

みなさん、何か問題があった時だけ考えてませんか?

何か辛いことが発生した時だけ考えてませんか?

人間関係で詰まった時だけ考えてませんか?

それは事後スタイルの思考です。
それでは、なかなか思考が追いつきません。

なので、極端に言えば
対策打てなくて、自殺とかっていう意味不明な選択をしてしまうこともあります。

ではなくて、
なぜ今笑っているのか?

なぜ今は落ち着くのか?

なぜ今は辛くないのか?

なぜ何気ない日常を過ごせるのか?

なぜ毎日ご飯が食べれるのか?

なぜ今戦争に巻き込まれないのか?

どんな時も、ずーっと考える予防スタイルを
おすすめしておきます。

当たり前。とか
普通。とか平凡。
なんて言葉を使ってるならば、相当危険な思考やと
僕は思います。

改めて、
我々はなぜ今日も生きていけるのでしょう?

当たり前。なんてありえないですよね。

では、良い1日を⟵(๑¯◡¯๑)







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