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日本人ってなに?

「日本人って、いつから日本人なの?」と聞かれたら、みなさんはどのように答えますか?

「ずっとやで」と答える人もいますが、それはどうでしょうか?例えば、江戸時代を見てみると、江戸は地方分権。つまり、それぞれの国があり、そこ独自の法律があり、形成されていました。

僕の出身である「石川県」は、能登国、加賀国、越前国と3つの国に分かれて異なる法律で行政は行われていました。山梨県は甲斐国、長野県は信濃国、滋賀県は近江国、和歌山県は紀伊国・・とまあ、廃藩置県が行われる前までは、違うと文化で行われていました。結果として、方便は違うしイントネーションも違います。言語すらも違う文化が栄えたのですね。そもそも、北海道は蝦夷地ですし、沖縄も琉球王国でした。という事で、日本は「アメリカ合衆国」のように国が重なってできていました。

ま、戦国時代にも「国盗り合戦」って言うてもうてるからね( ´∀` )全く違う国としてみている事が分かりますよね。でもまあ、豊臣秀吉は「中央集権」的な思想であり、朝鮮出兵などを契機に「1つの国」として権利を集中させようとしましたが、道半ばで死去しました。その後、家康が天下をとって地方分権スタイルにしたので、結果1つの国にはなっていません。

*余談ですが、方便はなんとか覚えてもイントネーションまで真似をするのは難しいですよね?という事で、他国からスパイが来ても「話し方」でばれるという仕組みとしても功を奏していました。

という事で、「僕達って日本人だよね!」と無理やり言い聞かせて洗脳させてごり押したのが明治維新です。この時、僕達は「日本人」に無理になったんですよね。それが、近代でいう「国民国家」であり、そのさらなる統一を目指す「ナショナリズム」の台頭が発生しました。

具体的に言うと、「日本の為に命を捧げる!」「オリンピックで日本人がメダルをとるとうれしい」「ニッポン!ニッポン!という応援コール」。国旗に国歌斉唱。視覚からも、聴覚からも日本人である事を叩き込みました。

これらの概念がすべて「ナショナリズム」ですね。これ、別の言い方は「洗脳」と同じです。

日本人。として、1つにまとめるのは正直難しいよね、という事が昨今議論されだしました。確かにそうです。例えば石川県の雪の大変さ、残酷さ、美しさを東京生まれが理解できると思えません。雪の残酷さを知らない人が、政策をしてしまうと本当に「意味不明」な政策が行われてしまうのです。僕は今は関西ですが、石川県とは考え方も文化もものすごく違います。

という事で、今日言いたい事は「日本人」というのは近代化のために、急ぎ作られた洗脳に近いものって事です。

僕達が今後は「個人」1人1人が考えていく時代です。

まずは、「僕達は日本人ですよね」という前提から疑う姿勢が必要であると強く感じます。

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