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公社が7月に見たい演劇

ヒミツミ 『熊野』『班女』
7/5~8 (会場:新宿眼科画廊 スペース地下)
演劇ソムリエとして演劇普及活動も行う女優、伊藤優花。彼女によるプロデュースユニットの1作目として坂本樹(wokome、オトズレ)を演出に迎え、三島由紀夫の近代能楽全集から2作上演。坂本樹という人の作品は何年も前から見てきた。優れた空間能力で舞台にギミックを仕掛け、それがドラマの詩情性を高める演出。優れた演出家なので、もっと評価されるべきなのにと思っていたがここにきて、詩人としてKSJ(ポエトリーリーディング日本選手権)で優勝し日本代表としてフランスの世界大会に出場し準決勝進出。そして、こうやって演出家として評価されプロデュース企画に呼ばれると。ようやく彼の凄さが伝わっていると嬉しい。

優しい劇団 優しい劇団の大恋愛Volume2 『夜、駆け抜けて恋火町』
7/7(会場:北池袋新生館シアター)
出演者を募集し、公演日に稽古してすぐ上演する実験企画の第2弾。今回の出演者は宮村(セツコの豪遊)、芝原れいち(劇団イン・ノート)といった注目劇団の主宰者に、 田中雄大(コメディアス/ニガバナ) といった実力派も混じる全11名+優しい劇団俳優陣。勢いが止まらないね。

バストリオ『新しい野良犬/ニューストリートドッグ』
7/11~15(水性)
今年のせんがわ劇場演劇コンクールで見事グランプリに輝いた人気ユニット。受賞してわずか二か月で新作公演を上演。コラージュ的なテキストに、音楽と合わせた空間の総合芸術。

演劇ユニットせのび『夏に冬は思い出せない』
7/12~15(会場:神奈川県青少年センター スタジオHIKARI)
人々の記憶を作品ごとに工夫を凝らした空間演出で上演する、東北劇団の雄。昨年、若手三冠トリプルファイナリストとして優れた作品を上演。今回も記憶に関する作品だと思われる。昨年の『リバー』は記憶を物質化する演出で感嘆したが今回はどのように記憶を描くか。

akakilike『希望の家』
7/13~15(会場:シアタートラム)
日本を代表するダンサー倉田翠によるユニット、5年ぶりの新作。今回は倉田のまつもと市民芸術館芸術監督就任後一作目として上演される作品の東京公演。家族が増えるたびに上書きされる家という空間をモチーフに進行する、あるいは愛することを踊る。

ゴキブリコンビナート『あばれヤーコン』
7/19~22(会場:BUoY)
年に一回のお楽しみ。ゴキブリ本公演は、『こえだめアンダンテ』以来の順路形式演劇(お化け屋敷のように、観客が通路を歩いて演劇を鑑賞する)。前回は脱出ゲームの要素を入れながらも、観客を裸足でぬるぬるの道を歩かせたりプールを歩かせ水浸しにさせる(雑居ビルの中とは思えない水量)暴れん坊っぷりの傑作。さて今回はどんな通路を歩くのか。また受付で靴下ごと靴を脱いでくださいと言われるのか。

悦楽歌謡シアター『第一回高円寺心中』
7/20(会場:高円寺SUBstore)
デザイナーにして女優の小幡 悦子と、ときわ座のオーナーである歌川恵子。モヘ組『せいなる』で出会った二人による新ユニット。演劇とライブとDJを楽しめるイベントを開催。そこで彼女たちが上演するのは松森モヘー作・演出による新作短編。新たなるカオスの予感。

ダダルズ『ダダルズのサル』
7/22〜24(会場:SCOOL)
短いスパンで新作を畳み掛けるダダルズ。5月の公演ではより脳内世界が炸裂した私演劇で勢いが止まらない。ダダルズのサルって一体何。

ヌトミック『ヌトミック寄席 夏』
7/26〜28(会場:東京芸術センター前広場から仲町の家)
独自の音楽的パフォーマンスを繰り広げる人気劇団。街中での演劇をテーマにお送りする公演。薬売りをの物語を歌って踊る『わたしは薬売り』、怪談話が世界を救う鍵となり、複数の語り口を駆使しながら別次元の地球を駆け抜ける"トリップ"演劇『ウルトラトリップストーリー』そこに、日替わりゲストによるパフォーマンス。割とこういう催しものに出てくる大ベテラン西田シャトナー、盛夏火との交友でも知られるシンガーソングライターマーライオン、Rー1ぐらんぷり2018ファイナリストカニササレアヤコ。


公社の予定
公社流体力学賞授賞式と『上演したら死ぬ演劇』映像編集をそろそろしないと。使ってた映像編集ソフトがPCアップデートと同時に死んだので、どうやって編集すればいいのか。
あと、公社自称10周年(旗揚げは9周年)公演の詳細もそろそろ出すかね。稽古はもうしている。

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