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人間関係に疲れないための心理学的メンタルコントロール術

人間関係の疲れを防ぐ方法

今回は、前回に解説した本当の自分とは違う自分を演じることで起こる「キャラ疲れ」という心理的な問題を解決する方法について話していきます。

前回の心理学を簡単に振り返ると、キャラ疲れが起こると以下のような肉体的・精神的不調が起きます。

風邪にかかりやすくなる
気分が落ち込むようになる
頭痛や肩こりがひどくなる
不眠症になりやすくなる
疲れを感じやすくなる


というようにかなり広範囲にわたって不調が起きてしまいますので、キャラ疲れを防ぐことは重要なわけです。

もちろん、演技をしなければそれに越したことはありませんが、人間関係を良好に保つためにはどうしても多少の演技や嘘は必要になってきます。

そこで今回はこのキャラ疲れを防ぐ方法について解説していきます。


本当の自分の性格を知る

キャラ疲れを防ぐために一番最初に重要になってくるものが「本当の自分(素の状態の自分)」を知るということです。

当たり前ですが、本来の自分の性格やキャラクターを把握していなければ、自分が今演技をしているのか素直に行動しているのかがわからないので、これを知っておくことは重要です。


3つのキャラクタータイプを理解する

私たちが普段使い分けているキャラクターの種類には、次の3つのタイプがあります。

遺伝的なキャラクター:生まれつき遺伝で決まっている性格
社会的なキャラクター:環境によって変わる性格(結婚式では幸せそうに振る舞い、葬式では悲しそうに振る舞うなど)
目標のためのキャラクター:個人的な目標を達成するために、あえて作り上げた性格(本来は内向的な性格なのに、仕事のために社交的なキャラを作るなど)


上記のように私たちは基本的にこの3つのキャラクターを使って社会生活を営んでいます。どんな人であっても複数のキャラを持っているのは意外と当たり前のことなのですね。

そして本当の自分というのは「遺伝的なキャラクター」のことを指します。科学的にも最も精度の高い性格診断と言われているビッグファイブテストで出てくる結果が、この遺伝的なキャラクターです。


ビッグファイブ性格診断で本当の自分を知る

ビッグファイブは外向性(性格が明るいかどうか)、協調性(人と一緒に行動するかどうか)、誠実性(真面目に作業や勉強に取り組むかどうか)、神経症的傾向(細かいことを気にするかどうか)、開放性(好奇心があるかどうか)の5つのポイントを見る性格診断テストです。

もちろんきちんとテストをするのが一番ですが、今は面倒だと感じる人はこれら5つのポイントが高いか低いかだけを直感で考えてみてください。

このビッグファイブの性格とは違ったり、真逆の行動を取っているとキャラ疲れが起きてしまいます。例えば、もともとは外向性の低い人が、職場や顧客の前では明るいキャラを演じ続けるといった感じです。

このようなことを長く続けると、自律神経系がダメージを受け続けて体調も悪くなっていってしまうのです。


キャラ疲れ防ぐ2つの方法

このキャラ疲れ防ぐための方法が次の2つです。

心が回復できる場所を用意しておく
目的や価値観に合わせてキャラクターを演じる


順番に解説していきます。


心が回復できる場所を用意しておく

本来は内向的な性格だったり人見知りだったりする人が、職場や学校などで周りの人達になじむために社交的なキャラを演じてる場合は、自分が1人で静かに過ごせる場所を確保しておくことでメンタルの状態を回復させることができます。

演技をしている状態は交感神経が優位で緊張している状態なので、逆に副交感神経を優位にできて気持ちがリラックスできる場所を作っておくという感じです。


目的や価値観に合わせてキャラクターを演じる

「困っている人を助けて社会に貢献するために明るく振る舞う」ですとか「子どもにとって良い親になるために色々なことに興味を持って取り組む」というように、本来の自分とは違うキャラクターであっても根本的な部分にきちんとした目的や価値観を持つことが大切です。

自分にとって大切な価値観や目的をもってキャラクターを演じている場合には、キャラ疲れがあまり起きないことがわかっています。


演技をしたら体力に合わせて回復もさせよう

つまり、たとえ仕事で演技をしていても、精神を回復できる本当の自分の居場所さえあればキャラ疲れを防げるのです。本当の自分に戻れる場所も確保しておくことが大切です。

さらに予防策として「自分が何のためにそのキャラクターを演じているのか?」を理解することが重要です。キャラクターを演じる意味や目的さえ掴めていれば、キャラクター疲れが起きにくくなるのです。

というわけでキャラクター疲れを起こしてしまわないように、今回の2つのアドバイスを参考にして行動していってください。

→元記事はこちら:https://kruchoro.com/post-7728/

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