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2022年の振り返りと2023年の目標

遅くなってしまいましたが、みなさんあけましておめでとうございます。寺井です。

2022年はうまくいったこともうまくいかなかったこともたくさん経験した一年間になりました。
将来読み返すことができるように、2022年の振り返りと2023年の目標について書きたいと思います。

【2022年の振り返り】

1. 大きな機能をゼロから新規開発することができた

「2022年に達成したい4つの目標」のうちの1つとして書いた、ゼロからの機能開発を達成することができました。
中でも特に印象に残っているのは応用的認可機能の開発プロジェクトです。

2022年1月は基盤開発チームのメンバーだった私は4月にサブリーダーとなり、8月には応用的認可機能の開発リーダーとしてプロジェクトを進めました。

7人で3ヶ月を費やしたこのプロジェクトは私にとっては比較的大きなプロジェクトで、DB設計、スキーマ定義、テストケース定義、スケジュール管理、リソース管理、リリースなど多くのタスクが初めての経験でした。
それにも関わらず、ありがたいことに積極性に溢れた開発メンバーのみなさんといつも要領の良いアドバイスをしてくださるPjMの方のおかげで、良い雰囲気の中で開発を進めることができました。

最後の一歩手前まで順調に進めることができていましたが、最後の最後に、機能をリリースした直後にロールバックすることになってしまいました。
実装は定義した要件通りになっていたため開発メンバーの実装ミスではなく、原因は仕様の認識に生まれていた齟齬でした。

ロールバックしたことによって多くのお客様とCSのみなさんに迷惑をかけてしまい、何よりも開発メンバーのみなさんがこの規模のプロジェクトで1つもミスなく実装し切ったことも踏まえると、原因に気付ける可能性が一番高かったのが私だったこともあって2022年の中でも最も悔しい出来事となりました。

ただ、今後も大きな機能をリリースする機会がおそらく何度もあるエンジニア人生の中で、初心を思い出そうとすると必ず浮かんでくることになるであろうこの日の記憶が順風満帆にはいかず、絶対に失敗しないと確信するくらい入念に進めたのにそれでもうまくいかなかったということには大きな意味が残りました。


2. リーダーとして期待に応えられなかった

10月からは新規機能開発チームのリーダーになりました。

この冬は開発組織の体制や制度に大きな変化が継続的にあり、中には正直驚きや混乱を感じていた内容もありました。
おそらく、私と同じように感じていたメンバーもおられたと思います。

私はずっと手を動かしてきた開発メンバーなのでチームメンバーのみなさんが感じられていることもよく分かったし、部長やマネージャーに何度も何度も質問し続けた結果この変更の背景や目的を理解することができました。

しかし、上から下へ、下から上へそのまま伝えるだけではうまくはいかず何かしらの工夫が必要な状況だったと思います。

一生懸命考え続けましたがそれでも解決策にたどり着くことはできず、社内の方にも社外の方にもこれまでにないくらいたくさんの方に意見を伺いに行きました。
私の悩んでいることはそもそも課題ではないと捉える方もいれば、どんな組織でも立ち向かうことになる共通の課題だとおっしゃる方もおられました。

分かったことは、やはり助言をもらってスッキリ解決するような簡単な悩みではないということでした。

この数ヶ月ずっと考え続けましたが、最終的にはマネージャー陣のみなさんの期待にもチームメンバーのみなさんの期待にも応えることができなかったと思います。
もしかしたら「そんなことない」と言ってくれる人がいるかもしれませんが、私は自分がやるべきだと思った役割を自分が納得できるレベルで果たすことができませんでした。
それに対してすごく申し訳なく感じています。

ここから前に進むためにはまず、これまで学んでこなかった組織論についてしっかりと向き合ってみようと思います。

また、そもそも私自身の捉え方を変える必要もあるのかもしれません。
ネガティブケイパビリティと呼ばれる、どうやっても答えの出ない状況に耐える力今解けない問題を先延ばしにする力を高められるよう努力したいと思います。


3. 技術をテーマに登壇発表することができた

「株式会社iCAREで挑戦したい2つのこと」の記事の中で書いた、技術をテーマとした登壇発表に挑戦することができました。
これまでは個人開発などの自分の経験をもとにした発表にとどまっていましたが、2022年は「ハッシュ探索アルゴリズム」「OSSとして開発したTwitter Bot」「AWSのコンテナ技術」「Rubyのメソッド探索」について発表しました。

どの発表も自分が学んだ基本的な内容でしたが、目の前に現れたチャンスに挑戦できたこと自体は良かったのかなと思います。

また、改めてエンジニアとして自分の強みとなる分野を見つけたいなという気持ちが強まりました。
興味をもったテーマについて探求することはできていると思いますが、今の私にはまだまだ知らない領域がたくさんあるので、2023年はインフラ領域を中心に、余裕があればフロントエンド領域にも挑戦していきたいなと考えています。


4. アウトプットとインプットを継続できた

2022年は2021年よりも余裕がなくなってしまいましたが、それでも新たに3つの個人開発アプリWebエンジニアなら解けるクイズ甦れIETwitter GJ Carely)をリリースすることができました。

アイデアを形にすることの楽しさと、人に届けることの嬉しさを忘れずに感じ続けることができたのは良かったと思います。

書いた記事では、noteの記事が2つiCARE Devブログの記事が9つでした。
これは思っていたよりも少なくなってしまい、日々感じていたことや学んだことはたくさんあったのでもっと記録に残しておきたかったです。

資格では、応用情報技術者試験AWS Cloud Practitionerに合格しました。

応用情報技術者試験の合格証書
AWS Cloud Practitionerの合格バッジ

秋に受けた情報処理安全確保支援士の試験は残念ながら午後2の点数が足りずに不合格でしたが、理解し切れていなかった概念もあるのでもう一度しっかりと学習して2023年の春にリベンジしようと思います。

これらの中でも一番良かったと感じていることは、インプットの量をかなり増やすことができたことです。
エンジニアになってからの自分の学習スタイルがアウトプット偏重気味な自覚はあったのですが、2022年はアウトプットの量をそれほど落とすことなくインプットの量をかなり増やすことができました。
とくに2022年の後半は、DB設計、SQL、AWS、Docker、Kurbernetes、DevOps、DDD、デザインパターンなど興味があったけどこれまで学ぶ機会がなかった書籍を読み進めることができました。


5. 社外の多くの人と繋がりができた

2022年は2回のオフラインイベントに運営側として参加し、11回のオフライン勉強会に参加しました。
これまではRUNTEQとiCAREの人との繋がりがほとんどでしたが、2022年は様々な所属の方との繋がりが増えた一年でした。

特に、Coachとして参加したRails Girls Tokyo 14thとHelperとして参加したRubyKaigi 2022は印象的でした。

Rails Girls Tokyo 14th
RubyKaigi 2022

異なる環境で働いている方のお話やTwitterで伝わってくる活躍からは大きな刺激をもらい、視野が拡がりました。

そして何より、1つのことを成功させるためにみんなで協力して、それによって誰かが喜んでいたり盛り上がっているところを見ることは本当に楽しかったです。

2023年もイベントの運営に参加してぜひ力になりたいと思います。


6. 席替えメーカーのユーザー数が10万人を突破した

これも2022年の目標の1つでしたが、教師のために個人開発した席替えメーカーのユーザー数が10万人を突破することができました。

また、2022年は書籍YouTubeにも掲載していただく機会がありました。

機能の面では、座席表の大きさを変更した際に入力済みの名前が消えてしまう不具合を修正したり、ずっとたくさんの方からご要望をいただいていた前回の席替え結果を復元する機能をリリースしました。
これによって、数十人分の生徒名を毎回入力することなく、ボタンひとつで生徒名の入力を済ませることが可能になりました。

今年の目標累計ユニークユーザー数は25万人ですが、2023年はユーザー数よりも新たなアプローチにこだわりたいと考えています。
というのも、席替えメーカーのユーザー数を増やすことは私の目指している最終的なゴールではないからです。

具体的に挑戦したいことはまた別の記事でしっかりと書き残したいのですが、2023年はまた学校の教壇に立つことができたらいいなと思っています。

【2023年の目標】

1. SREの業務に挑戦する

2022年の後半はSREやDevOps領域に関心が湧き、クラウドやコンテナに関するインプットの時間が増えました。
しかしAWSやDocker、Kubernetesなどの書籍を読むだけでは概要の把握にとどまってしまい、理解できたと言うにはまだまだほど遠い実感です。

2023年はサービスを個人開発するというよりも、実際に手を動かしてAWSやKubernetesでいろいろ試してみようと思います。

また、仕事でもクラウドに関する業務に挑戦してみたいです。


2. アウトプットを継続しながらさらにインプット量を増やす

技術ブログの記事執筆は継続しながら、2023年はRubyもしくはRuby on Railsをテーマにした登壇発表を行いたいと思っています。
理想は憧れのKaigi on Rails 2023で発表することです。

資格では春に情報処理安全確保支援士のリベンジ、秋にはデータベーススペシャリストを受験したいです。

また、AWS SAA(Solutions Architect Associate)を春までに取得して、余裕があれば2023年中にAWS DVA(Developer Associate)AWS SOA(SysOps Administrator Associate)にも挑戦してみたいです。


3. カンファレンスの運営活動に参加して貢献する

2022年はRails GirlsとRubyKaigiの運営活動に参加して本当に楽しい経験ができたので、今年もRails GirlsRubyKaigi、そして新たにKaigi on Railsの運営活動にも参加したいです。

運営活動に関してはやりたいからといって必ず実現するわけではなく、任せてもらえるかどうかやそのときのご縁などもあるとは思いますが、機会があれば必ず手を挙げて挑戦したいと思います。


4. 自分にできる形で学校教育に還元する

席替えメーカーをさらに改善していくこと、より多くの人に届けることも大切ですが、2023年は新しいことに挑戦する年にしたいです。

これは1つの例ですが、小中高それぞれの学校で教師として働いている学生時代からの友達から、今の学校現場のプログラミング教育で困っていることを耳にしたりしました。

個人でサービスを開発したりプログラミングを仕事としている立場だからこそ力になれることがもしあれば、そのようなことに対しても挑戦してみたいです。

終わりに

自分の完璧主義な性格もあって書くかどうか迷った内容もありましたが、うまくいかなかったことも認めないと前に進めないような気がしたので、思っていることを全部正直に書きました。

きっと2023年も去年と一緒で、夢中になるくらい楽しいこともものすごく悩むこともたくさんあると思います。
それでも、どんなときでも自分の頭で考え続けることとにかく行動することを大切にしてがんばりたいと思います。


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