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クロノスファームにあるコンポストって何?簡単な作り方もご紹介♪

こんにちは!千葉県市原市にある手ぶらで遊べる週末農園クロノスファームです。(運営:出光興産株式会社)

生ゴミが減って家庭へのメリットも沢山あるコンポスト。近年、環境問題への取り組みのひとつとして注目されています。
さらに、生ゴミが堆肥になるプロセスは子どもの食育にもぴったりです。

今回は、クロノスファームにあるコンポストについて紹介します♪

この記事では、家でも簡単に出来る「コンポストの作り方」も紹介します!
既にコンポストについてご存知の方も、ぜひ最後までご覧ください。

コンポストって何?

コンポストとは家庭から出る生ゴミや葉っぱ、紙クズを微生物の働きを活用して発酵&分解させて堆肥を作ることです。
実は日本では昔からある取り組みのひとつです。生ゴミや糞尿などを自作で肥料にして畑に撒いていました。

捨ててしまえばゴミになるものを、再度利用して新しい野菜を育てるという小さな循環が環境問題への取り組みとして近年再注目されています。

コンポストのメリットは?

コンポストは環境問題だけでなく、個人へのメリットもあります。

家庭へのメリット

家庭で出る生ゴミを捨てることなくコンポストに入れて処理ができます。
生ゴミを捨てる手間が省けて、ゴミ袋の購入回数も減らせます。
また、栄養豊富な堆肥で育てる野菜は栄養が高く安心して食べられます。家庭に良いことをしているという満足感が得られることも嬉しいポイントですね。

環境へのメリット

生ゴミが減ることで、自治体が焼却処分するための燃料・手間・費用が抑えられます。
日本では年間、約754万トンもの家庭から出る食品由来の廃棄物があり、その中でも約65%が生ゴミといわれています。
さらに、生ゴミの大半は水分なので焼却する際には多くの燃料が必要になります。

(参考:LFCコンポスト公式サイト https://lfc-compost.jp/about

生ゴミを1t処理するのに発生するCO2は、2,051.3 ㎏です。一方、コンポストで生ゴミを1tを処理する場合に発生するCO2は18.0kg 。

(参考:Kampoful Life by クラシエの漢方
https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/heart/?p=9570

コンポストがどれほど環境に優しいか一目瞭然ですね。

食育にもなるコンポスト

コンポストは子どもの食育にもおすすめです。実際にコンポストを作ることで子どもは自然の循環を身近に学ぶことができます。
食べた野菜の生ゴミが堆肥になって新しい野菜を作り、その野菜を食べるという食の循環。
生ゴミは捨てるのではなく、資源として再利用出来ることを学び環境に優しい未来を作っていってもらえたら嬉しいですね。

クロノスファームでコンポストに取り組む理由

クロノスファームを運営する出光が2050年ビジョンとして掲げているのは「未来の地球環境を守る責任を果たす」
今も「石油会社」ですが、水素を作ることができる会社であり、石炭を供給しながら減らしていける会社でもあります。CO2を減らすために何をすべきかを知り、その手段を持っています。「責任ある変革者」をビジョンに掲げ、会社をあげてこの課題に取り組んでいます。このコンポストはその小さな一歩かもしれません。それでも日本全国にコミュニティファームを広げられたら、その教育的側面も含め、CO2削減に寄与できるのでは、と考えています。

今の日本では、農家さんが作った作物を市場に運び、それを飲食店やスーパーに運んでいる状況であり、フードマイレージ(食べ物の輸送距離)が高くなっています。

運搬が多くなれば、必然的にCO2の排出量も増加してしまいます。また、大量に出荷することで廃棄が増え、フードロスの問題にもつながります。

フードマイレージやフードロスの問題を解決するために、徐々に地産地消の取り組みが広がってきていますが、私たちは自分たちで作り、自分たちで消費する「自産自消」の概念も広めていきたいと考えています。

このように農園を通じたコンポストの取り組みや地産地消&自産自消など多面的アプローチにより、「未来の地球環境を守る責任」を果たしていきたいと考えています。

クロノスファームのコンポスト

クロノスファームのコンポストには、
・間引きした野菜
・収穫し終えた野菜のくず
・農園で料理した際の調理くず
・メンバーさんの家庭で出た野菜のくずやコーヒーかす

などを投入しています(お肉やお魚は、匂いと虫の発生から入れないようにしています)。
発酵がうまく進んでいると、コンポスト内部は60℃近くにもなり、冬場は湯気が立つほどです。

コンポストは最後に生ゴミを投入してから60日間、完全堆肥になるまで寝かせています。
農園には2つのコンポストがあるので、そのうちのひとつを使って堆肥を寝かせています。
定期的にかき混ぜたり水を入れたり、手をかけていると愛着が湧いてくるものです。
完成した堆肥は土に20%ほど混ぜて、次に収穫する野菜の栄養になります。

ゴミとして捨ててしまえばCO2の排出量を増やしてしまいますが、微生物の力を借りて野菜の栄養になってもらうことで素敵な循環が生まれます。

コンポストトイレ

農園のトイレもコンポストトイレです。メンバーの皆さんでトイレの小屋を作りました。

普通の水洗トイレよりも匂いません。うんちとおしっこを分けており、うんちの入るところには農園で作った堆肥を入れています。堆肥を入れることで微生物がうんちを分解してくれるのです。堆肥はレバーで撹拌できるようになっています。水洗のトイレとは異なり、ほとんど水を使用する必要がありません。とてもエコなトイレです。
(参考:農園で使用しているコンポストトイレは合同会社NITOCRAFTさんの商品です。http://offgrid.fun/relife/

自宅出来る簡単なコンポストの作り方

コンポストにはさまざまな種類があり、最近は簡単にコンポストが作れる手軽なキットも販売されています。
今回はバケツコンポストのつくり方をご紹介します。
(参考:エシカルハウス https://ethicalhouse.jp/blogs/useful_for_living/handmade_compost

バケツコンポストは臭いが気にならずご家庭で作るコンポストにおすすめです。

用意するもの

バケツ
新聞紙
基材
・黒土
・米ぬか、または市販の発酵促進剤(なくても大丈夫です)
布(バケツにする蓋が出来るサイズ)
ひも、ゴム(布をとめるため)
スコップ

作り方

・バケツに新聞紙を敷き、基材(あとで詳しく紹介)を5~10cmほど敷きます。
・500円サイズまで小さくした生ゴミをいれてさらに基材を加え生ゴミとよく混ぜます。
・混ぜた層の上に、さらに基材をかぶせます。
・布やネットで蓋をします。
・毎日かき混ぜます。

生ゴミを入れ始めて3〜6カ月経つと、発酵が遅くなり生ゴミが分解されにくくなります。
分解されにくくなったら、熟成のステップへ移ります。

・生ゴミの投入を終了した後も、1週間毎日かき混ぜます。
・その後1週間に1回程度、水をいれてかき混ぜます。
 (水分量の目安:土を握った時に団子状になり、2〜3個に割れるくらいの固さ)
 (熟成が進行中の場合は、水分を入れるとコンポスト内の温度が20℃~40℃程度まで上昇します)
・生ゴミの形がなくなり、水を加えても温度の上昇がなくなれば堆肥の完成です。
(夏は1カ月、冬は2カ月程かかるとされています)

※雨がかからなければどこでも設置可能ですが、風通しが良くなるように壁から5センチ以上離して置いて下さい。
日当たりの良いところの方が温度が上がりやすく配置には好ましいですが、日当たりの悪い場所でも問題ありません。


基材とは?

コンポストでよく出てくる「基材」とは生ゴミを堆肥化するために分解・発酵を促進させる「土」や「発酵促進剤」を混ぜ合わせたもののことをいいます。
明確なレシピはありませんが目安として黒土:米ぬか=10:1から始めて見てください。

コンポストに入れて良いもの

調理くず・野菜・食べ残し・コーヒーかす・茶ごしなど。
ニンニクの皮・玉ねぎの皮・卵の殻・野菜の皮など硬いものなどは分解するのに時間がかかります。
 1日300g〜500gを目安に投入してください。


大人も子どもも楽しいコンポスト作り

今回はクロノスファームでも行っているコンポストについて紹介しました。
農園のコンポストは象徴的な存在になっています。それは農園の自然を大切にする思いを体現するものだからかもしれません。

クロノスファームでは、コンポストの他にも自然を身近に感じるさまざまな取り組みを行っています。

定期的イベントも開催しているので、気軽に参加をお待ちしています♪(以下の公式LINEでお友だち登録頂くと1週間に1回程度お知らせが届きます。)

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