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イニシャル M

M

この子には今後、自分のそのままを素直にぶつけて行こう。
そう誓った。

ただただ悔しかったから、、、

ちょっと相談しにとあるお寺さんに向かった。
ひと通りお話し終わって最後の最後に、自分が今までずっと悩んできた部分にグサリとナイフをぶっ刺した住職さん。
「あなたの心は誰とも触れ合っていない。本当に困った時に助けてくれる人は誰もいないね。」
今振り返っても、なかなかな凶器ぶん投げてきたなと思う。
もちろん大号泣。困る住職(笑)

本題の相談内容よりも大きな衝撃を与えられたラスト。
これには普段、喜怒哀楽の「怒」が抜け落ちたような私でも、沸々を湧いてくるようなものがあった。怒りなんだろうか。焦りなんだろうか。ただただ悔しかった。そして、自分に大きく失望した。

嫌われないようにと取り繕った関係は空っぽだと。頭では理解していても表面を綺麗に綺麗にってやってきた。私は相手にも自分にさえもちゃんと向き合えてなかったんだなと改めて気付かされた。

住職さんの投げたナイフはかなり鋭利ではあったけど、その位痛くなければ効き目がなかっただろうな。お陰で、鈍っていたところが再生しだした。少しクリアになって感度が上がった。


一緒に飲んだ時、笑ったり、深妙な顔つきを見せたり、熱くなって泣いたり、警戒を取っ払って沢山の表情を見せてくれた彼女にシンプルに人として惚れた。あの日のあの時間、Mはこの世で1番輝いていたと思う。1番人間らしかった。つられて一緒に泣いた私もまた、人間らしかった。2人して人間臭くて思い返すとわらけてくる。きっと、こういうことなんだろうな心が触れ合うっていうのは。

彼女に倣って、ただ心が思うままに表現する。大事なのは頭を使うことではない。“自分”の気持ちに手を施さないこと。産まれたての卵のような。その温かさを相手に届けるような。そんなような。

心の触れ合わない関係は切り花で、その逆は鉢物だとか思ったり…

根を張ろう。深く深く。
水を与えよう。信頼を。
太陽を浴びよう。愛情を。


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