見出し画像

「オムスビの教室」はじめます

やっとやっと、始めます。

人と出会うのが好き。
誰かと誰かが出会って、繋がっていくことに歓びを感じる。

ここ5年間くらい、ずっとやりたかった、老若男女問わず、人が集まる場所をつくること。
でも、それが何のため?どんな?が定まらずにいました。
人が好き、以上の理由がほしかった。

でも、ようやく、始められそうです。

はじまり

私は、結婚を機に福島県南相馬市へきました。大好きな夫との暮らしあり、仕事も充実していて、楽しい毎日です。

生活に困ることなんてありません。食べ物も美味しいし、幸い良くしてくださる方が周りに多くて、海も山も近くほどよく自然も豊か、町を散歩するだけでも気持いいです。ほんとうに心地よく日々が過ぎます。

ただ、好奇心だけは、満たされない。

昔から好奇心は旺盛で、何かワクワクするようなものに触れていたり、ドキドキするような出来事・体験に日常の中で触れていたり、学んだりしたいという気持ちがおそらく人一倍強い私。

地域や近場の情報において、SNSは人並みに使いこなし、街中でもフライヤーをチェックしたり、市の広報を見たり、情報アンテナは張ってきた自負があります。それでも、なかなか。

かといって、都会や遠くの町にそういうものを求め、この地に対しては諦めるのも嫌でした。
好きな場所、暮らす場所の楽しみに、仕方ないよーなんてあまり思いたくない。

そこで、私自身が「こういうのあったらな~」と思い描いて、つくるのが、オムスビの教室なのです。

オムスビの教室とは

オムスビの教室は、「知る、集う、やってみる」がコンセプトの場であり、機会です。南相馬市小高区を拠点に、私も働く一般社団法人オムスビが企画・運営します。

開催は不定期ですが、毎回テーマを定め、例えばワークショップや座談会のような形で、そのテーマに興味を持った人たちが集うきっかけを作ります。

知る

世の中にあるモノ・コトを知って興味をもつことから、日々に刺激が生れたり、ワクワクしたりすると考えています。インターネットで知ったり、学校の授業で知ったり。とにかく、在ることを知ること。

小高で働いていると、この人めちゃ面白いな~と思うことが、私は多々あります。好きなモノや仕事の話を聞くうちに、あなたのその話、他の誰か(=私)にとってはとても新鮮ですよ!と。

知るとは、知らないコトと出会うことだなあ、と思ったりします。

そこで、知らないコトに出会った私が「もっと知りたい!好奇心刺激される!」と思ったことをピックアップして、より一層テーマに触れられるような企画にしてみます。

オムスビの教室では、人と好奇心を結びたいです。知ることは種まき。

集う

興味をもったことに対して、1人で動くこともできると思います。でも、人間は意外とめんどくさがりや。腰が重たくて興味が置き去り、なんてことはよくあると思います。

でも、誰かと一緒だったら。
むちゃくちゃ詳しい人の話が聞けたら。
集うことで「やる」のハードルが下がることもあるのではと考えています。

また、そのテーマに集まるのは同じ属性の人とは限りません。

普段の生活の中では出会わなかった人とつながったり、トモダチができるかもしれない。
仕事に繋がったり、新しい視点が自分に加わることもあるかも。

これは、個人的な話なのですが。
京都で暮らした学生時代、町で気になるイベントによく参加していました。当時、就活中。会社で働きながらも、楽しく好きなことに打ち込んでる大人にたくさん出会って「こんな風に、楽しそうに生きたいなー」と思いました。
もし、両親や家族だけしか知らなかったら、楽しく働きたいなんて思っていなかったかもしれません。(私の両親は共働き、生活に不自由を感じたことはないけれど、帰りが遅いこと寂しさを感じていたし、働くのってそんなにいいことなのか?という気持ちが大きかった)
今の私があるのは、いろんな大人を知ることができたことの影響が大きいと感じています。だからこそ、人との出会いには価値があると思うんです。
※むやみやたらと人に会えばいいって話ではないですが。

さらに言うと、よく、移住者、特に自分の都合じゃなくて結婚で旦那さんについてきて、などという方に会うと「同世代の友達いない・・・」なんていうモヤモヤを抱えてることが少なくない。だから、トモダチになれそうな人と出会う場(オフラインで)になれたら嬉しいな、とも。

やってみる

やると言っても、例えばクッキーがテーマだったら、みんなでクッキーを焼く料理教室みたいなんじゃなくて、例えば小麦粉の使い分けして焼いてみたりとか、クッキーを取り寄せして食べ比べる、とか・・
FUN(面白い)だけじゃなく、INTERESTING!(興味深い)に出会えるような、やってみるを実現したいです。

オムスビの教室に参加して、もっとやってみたくなったり、面白い!って確信したり。そんなきっかけになったら嬉しいです。

---

南相馬市小高を拠点にする理由

この場所が、地元の人にとっても、よその人から見ても、「なんだか楽しそうな場所」になっていってほしい。

私の祈りのような想いです。

「こんな何もないところに来てくれてありがとう」
これは、南相馬に来てからかけてもらう言葉のひとつです。
嬉しい気持ちの半面、モヤモヤした気持ちにもなります。

確かに、外から友人が来た時に連れていきたいと思う場所はないかもしれないし、特別有名な食べ物もないし、わかりやすくパーっと楽しい場所、ではないかもしれない。

でも。

私は結婚が理由で、移住してきたけど。
好きなヒトと暮らすことが幸せ、が前提で移住してきたけど。

私は南相馬にいる人達が好きになって、町の空気が肌と心に合ってきて、「ここでなら楽しくやっていけそう」って思ったから、今、南相馬にいるんです。

だから、地元の人たち、南相馬に長く住む人たちが「なんもない」なんて言うことがちょっと寂しくて、悔しいです。

だったら、自分が伝えよう。
私が気づいた、好奇心のうずくモノ・コトを、この場所でシェアしよう。
そう思って、始めるのがオムスビの教室です。

こんなのおせっかいかもしれない。

でも、
ヨソから来た私だからこそ、どんなものに対しても好奇心を抱きやすい私だからこそ、あえて南相馬でシェアしたい!知ってほしい!と思う気持ちがあるのだと思います。

そして当たり前だけど、これからも自分が暮らす場所だから、より楽しくて、少し刺激的な日常をつくっていきたい。

私がみつけて「面白い」とか「素敵とか」
それを好きって言ってくれる人がいたら嬉しいなって思います。

地元の人でも、よその人でも、大人でも、子どもでも、おじいちゃんおばあちゃんでも、誰でも。

オムスビの教室が南相馬にあってよかった!楽しい!
この場所での出会いや発見が、暮らしを豊かにした!

そんな出来ごとが生れるように、私はオムスビの教室を育んでいきたいな、と思っています。

オムスビの教室、始めます。

note ヘッダー [復元]_アートボード 1

logo design:RIKA NISHIYAMA(marutt)

★2019年度事例はこちら


最後まで読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます^^サポートでいただいたお金では、新しい経験や美味しいものに使い、良いものは周りの人ともシェアしたいと思います!