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幡野広志さんの写真講座に参加してきた。

東京で宿泊するとき。
朝ごはんは吉野家の牛丼にすることが多い。

7月13日。
幡野広志さんの写真講座を受講する日。
前泊して当日の朝、もちろん朝食は吉牛。
シャケとか目玉焼きの朝定食にはしない。
そこはやはりこう、牛丼屋さんに行けば牛丼だろうという生体反応の結果、牛丼を頼むのである。

朝食用に小盛りに設定してある朝定食の牛丼を並盛りでオーダーする。
お味噌汁にも牛丼にもしっかり七味を振る。
他の牛丼屋で同じ量の七味を振ると大変なことになるので、振る前にここが吉牛で間違いないか確認することは重要だ。

東京滞在中の朝の定番

小鉢に選んだ生卵に醤油少々を入れて牛丼に投入してある。
新入社員のころ、同僚から「こうすればすき焼きみたいだろ?」といわれて真似したのがきっかけだ。
なかなか悪くない。

紅生姜は丼の1/3から1/2ほども入れる。
高校生のころ、友人から「こうすれば繊維質もバンバン取れるだろ?」と言われて真似したのが最初だ。
今では紅生姜の刺激と風味にハマっている。


定宿はいつもの浅草。
幡野さんの写真講座の会場は代々木上原。
遠いな、乗り換えやだな、交通費かかるなと思っていたところ、
最寄りの田原町駅から銀座線に乗り、表参道で千代田線に乗り換えればすぐ着くことに気づいた。
交通費もそんなにかからないのだ。
浅草を定宿の地としているのは、やはりいい選択だ。


代々木上原についた。
この駅に降り立つのは1983年の夏に来ていらい。41年ぶり。
お久しぶりね。
あなたに会うなんて。
あのときはフクイくんのアパートへ部活のメンバーで遊びに行ったんだった。
フクイくん元気かな。
アップダウン激しい細い道の両側に白いモルタルのアパートが当時は建ち並んでいたが、いまはマンションと小洒落たお店が並ぶ街になっている。

代々木上原駅はガード下の様子が41年前とは全く違っていた。前はスカスカだったのにな

昨年、僕は出身高校の写真部の生徒向けに『黌辞苑』写真講座と題したイベントを2回行った。
でも僕自身に写真撮影の基礎がすっぽりと抜けていることに気がついてしまった。
高校時代は月刊カメラマンを何回も読み返し、若手カメラマンの作品や読者応募写真への講評を読んで、僕なりに写真撮影のポイントを掴んできた。
若きカメラマン浅井慎平さんの著作『カメラはスポーツだ フットワークの写真術』を読んで基礎を把握したつもりになっていた。
しかし。
そのご本の中で覚えているのはズームレンズではなく単焦点レンズを使って体を動かせということくらい。


時代はフィルムからデジタルへ。
以前は「現像は現像屋さんに出すもの」と割り切っていたが、最近は自分で元データを調整しないといけない。
スマホで撮った写真はiPhoneやiPhotoに内蔵されている現像的なサムシングで調節したりしているけど、それでいいのかという気がする。
使っているカメラはCanonとOLYMPUS。カメラで撮った写真は両社から提供された無料現像ソフトをMacBook Proに覚えさせて時折使っているけれど、正直よくわからない。
他の人はどうやっているのだろう?


ここへきて、これはきちんと教わらないといけないのではないかと思った。
俄然気になり始めたのは幡野さんの写真講座。
でもいつも開かれているわけではない。
2、3ヶ月先の開講予定が発表になる。
申し込み開始日が設定されていて、その日のその時間になって「さあ申し込もう」と思っていると、すぐに満席の表示となる。
ものすごい人気なのだ。
あのお写真、あのご本の著者だから、そりゃそうだよね。
自営業者の強みはある程度日程に自由度があることだけど、1回目敗退、2回目はわざと見逃しして様子を掴み、3回目のトライでやっと受講リストに名前をいれることができた。

マーケティングとかブランディングなど僕の事業領域のセミナーであれば、こちらも経験があるから色々思いながら聴く。
僕は広告畑でずっと暮らしてきた。
写真についても一家言ありそうなもんだが、見る側からの意見はあるものの撮る時の確たる信念は何もない。プランナーとかプロデュース側だったから写真は広告として成立してれば満足なのだ。

そう考えると写真撮影についてはまったくの素人だ。
いままでの歴史は置いといて、今回はいろんなことをまっさらな立場として吸収しようと思った。


講義は朝10時から夕方5時過ぎまで。
みっちりだった。
僕のお腹のむっちりが気にならないくらいみっちりで、ありがたかった。
幡野広志さん、スタッフの皆様、一緒の受講された皆さま、ありがとうございました。お世話になりました。美味しかったです。

惜しむらくは。
3週間ほど前、つい出物のOLYMPUS OM-D OM-1を買ってしまったこと。
しかもf2.8の標準ズーム付き。
嬉しくてあちこち撮っていたので、ついこれを持って行った。

でも、幡野さんのご本にも書いてあったのだよ。
「単焦点の標準レンズで撮りましょう」
だからこれは大失敗だった。

いちおう東京には単焦点レンズSIGMA Art f2.8/19mm(35mm判換算38mm)をつけたOM-D EM-5 mark2も持って行っていた。
けど講座に持ち込んだのはOM-1のほう。
浅井慎平さんにも高校生の頃いわれていたのにな、ご本の中で。

ホテルに帰ってすぐにOM-1の標準ズームを外しSIGMAの単焦点標準レンズに付け替えた。
それで撮り始めて思ったのだけれど、マイクロフォーサーズのこのカメラの場合はもう少し広角側に振ったレンズの方がいいのかもしれない。


7月14日、講習の翌朝。
熊本へ帰る日。
例によってホテル近くの吉牛へ。
メニューは昨日と同じ朝食セットの牛丼並盛り選べる小鉢は生卵。

築地の味。

とろろとオクラが入った牛丼に目移りしそうになったが、ここはやはり牛丼だろう。
朝ごはんはその街の味を楽しみたいものだ。
吉野家は東京・築地で愛された味だ。
市場で愛された江戸っ子の味を朝から堪能。
さあ、熊本へ帰ろう。


モノレールのキキ&ララのラッピングの合間から去りゆく東京をチラ見。またね

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