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料理です⁉、、子猫ちゃん、深夜書店。

 秋、の時節はものさみしいから。

 くすっ、と笑えることっていいことやな。誰もに心地よく届く陽射しの温もり、。
 
 「おはよう!子猫いらん?」
 中学時代からの幼馴染友人からLINEでメッセージがきた。
 子猫、の画像も添えられていた。
 とても可愛らしい姿ではある。
 
 ・・ではある?、。
 
 そそ、それは子猫の眼差しがうつむき加減に撮られたものであるからしてだ。
 ・・子猫ちゃん、・・なんとも、さみしそうな雰囲気にも映っているのだった。
 
 保護された子猫のしあわせと救済、そして共に暮らしたくもなる絶妙のショット画像だ。
 
 うまい、実にうまいもんだ。

 友人は順調に規模拡大し成長し続ける株式会社の代表取締役ではあるのだが、。
 大体、彼にとって子猫と自動車関係の事業内容との関連は、、たぶん、「にゃい、」
 だが、、「これでもかいっ!」て絶妙のショット画像!。
 
 「おはよう!子猫いらん?」と、言葉を短くすることで、画像からの子猫の儚(はかな)い姿を1秒でも長く魅了させようとの策謀ではないのか?と、。実に頭脳明晰。
 さすがは「真 深夜書店」シリーズでは「関ヶ原」にちなんだ関連作品でお馴染みでもある友人だ。
 ・・・しかし何故、この俺(詩人)に?。寂しいたたずまいの子猫ちゃんを、?。

 まぁ、思い当たることはある。
 SNSに投稿した街角のストリート猫、写真だ。

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 先日、友人の歌人の若き知人女性も参加し、カメラ男女友の会として風景写真を求めて散策していたときに街角でいい写真が撮れた。
 歌人の若き知人女性が同行してくれることで撮影の感性が高まった。これまでだと住居地域などの場所によっては、おっさんたちだけでは撮影目的も怪しまれる危険性もあったからだ。
 これにて街角の風景をおさめることの向上心も半端ない、いわゆる「パネェ」って活動にも発展したのだ。

住居地域の細道で出逢った猫を撮影するひとときもあり、街角のストリート猫、を撮影してSNSに投稿した俺(詩人)だった。

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SNSの反応がすこぶる早い幼馴染友人としては、街角のストリート猫、を撮影し投稿するこの俺(詩人)をなぐさめてくれようとしてくれたのかもしれない。

 共に暮らしていた愛猫の黒猫びよんせちゃんと、生き別れのままである。
 預けていた方との連絡がつかない状態ではあるけれど、仮に連絡がついたところで歳月の重なりも、いわば「パネェ」ってものだ。また共に暮らすことは、もう、・・なんてことを考えてあげたらさみしいものがある。
 時節としても黒猫びよんせちゃん、への想いは深まるばかりの日々だった。

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執着心にしてはいけないのはわかっていた。
 この俺(詩人)は・・はたしてここまで一途な者だったのかと、妙な自信にもさせてくれる純真そのものの存在ではある。
 スマホの画像になっても、その眼差しは寄り添うことと、いとおしさのなんたるかをいつだってそっと囁(ささや)き続けてくれている。
 黒猫びよんせちゃん、のしあわせを願うばかりでなく自分もしあわせで在るべきことに意欲をださねばいけない。
 面影、にたいして哀しい気持ちになるのはよくないからだ。

 ・・ものさみしい時節。・・きゃわいい猫。

 そんな中での「おはよう!子猫いらん?」はとても魅力的で、、。

 渇いた心、に清らかな水がそそぎ込まれてきた心地だった。

 ・・でも、もう少し一途で在るのも、それも自分らしさだ。

 顔をうずめて甘噛みしたくなるくらいの・・きゃわいい子猫の画像に魅了されながら、それでもLINEトークの画面に幼馴染友人からのせっかくのメッセージに、「子猫と共に暮らせない、」との返答を返した。

 ・・ものさみしい時節に、。

 と、哀しい気持ち、になるのはよくない。だからなんとも、さみしそうな雰囲気にも映っている子猫ちゃんのこれからに未来へとつながる気持ちくらいは示したかった。
 幼馴染友人も「誰かおったら知らせてな」と前向きだった。

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なので子猫の画像を添えて、「誰か猫と暮らしたい方おられたら連絡下さいね」とSNSで友人たちに知らせを拡散した。
 なかでも幼馴染友人と高校が同じであったbar営む幼馴染友人には他者よりは念入りに説明文章も入れておいた。

 結果、しばらくの時間経過の後で誠実なbar営む幼馴染友人からのLINEの返答に(笑)が起きる事になった。

!?。

 こちらへの返事に、「料理です👍️」と返してきた。
 ・・・りょ、料理です、?。
 さすがにすぐに、「間違い了解です👍️」とのコメントはいれてきたが、、、。

 そんな冗談をワザとする人物では決してない。文字の変換ミスをそのまま送信してしまったのだ。
 店経営者で初老の美男バーテンダー、太陽の化身のごとき者ではあるが、悲しいことにLINEやSNS操作は全くわかっていない。送信取り消しをするなり、コメント削除すればいいのだが、それをすることなく訂正文でコメントしてきたのだ。それは・・ある意味、誠実ではあるともいえる。
 けれど、「了解」「料理」と、そのまま送信してしまったのが彼であるからこそに、、、。笑えるのだった。

子猫ちゃんがなんとも、さみしそうな雰囲気にも映っている画面に・・
「料理です👍️」⁉。
 ・・・この画面をみてるだけで笑いがこみ上げてくるだろう。

 俺(詩人)、は大爆笑やったけど(笑)。

 なんせ子猫ちゃんのことを知らせた中では、食べ物話題のやりとりが残っているLINEのトーク画面の続きになっていたのがある。
 それはよりによってbar営む幼馴染友人の店メニューについての話題だった。
 一字違いの母娘女性とのLINEのトーク画面では、鯖(さば)をはさんだ「サバーガー」の画像を送ってその感想「うまそうやな✌️」、「そやろ~😻」となっていたのだった。

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・・その下にうつむき加減に撮られたさみし気な子猫が映る画面になっている。
 (笑)。
 画面の位置によってはまるで子猫にたいしてのコメントにも見えてくるのだ。

 うまい、実にうまいもんだ。
 
 と、bar営む幼馴染友人の「料理です👍️」について、
 俺は面白いから腕毛の濃い店長やバーテンダー美人娘さん、友人たちにも拡散させてしまったが、、。
 さすがは太陽、だ。
 これから寒くなっていく時節に誰もの心を温めることをする。

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ワザとじゃないから、面白い。

SNSで子猫ちゃんの面白い「料理」コメントのことで、バーテンダー美人娘さんがSNSで反応してくれた頃は丁度、俺の暮らす住居からの景観に綺麗な月が山から浮かんでくるのも印象的だった。
 みえなくても光をあまねくそそぐことでより輝く、光景が観れた。
 月の女神も笑うだけの温もりのように、。

 保護された子猫のしあわせと救済、、暗い気持ちにも陽光は射し込む。

 太陽、は素晴らしい。
 獣、にも光をそそぐから、。
 水、が清らかに獣のこころに沁み込んだら日向(ひなた)の匂いをがさつにまき散らす。
 
 でも、それがいい。

 秋、の時節はものさみしいから。

 くすっ、と笑えることっていいことやな。誰もに心地よく届く陽射しの温もり、。

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追記
※その後、子猫は共に暮らす方をみつけたそうです。この作品が投稿されて友人から嬉しい知らせがありました。ほんと、よかった。👍️

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