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ジャイアンツの名シーンから学べること

はじめに

高卒でブライダルの専門学校に行き、新卒から7年くらいずっとブライダル業界でお仕事をしております奥野と言います。

noteを毎日書き始めてから、同時にstand.fmという音声メディアでも、毎日音声の配信を行っております。

今は収録配信のみですが、今後はLive配信にも力を入れていこうかなと思っております。何者でもない人が、stand.fm内で何者かになれたり、ファンがついたりと。

voicyよりも参入ハードルが低く、すごく優しいメディアだなぁと思ったりしています。

今日は、そのstand.fmで配信した投稿の内容を少し文字お越ししたいと思います!

ジャイアンツの名シーンから学べる事

2012年シーズンに、ジャイアンツはリーグ優勝しました。年間の試合は144試合行われ、このお話は144試合目に起きたドラマの話です。プロ野球には個人タイトルというものがあり、ホームラン王、打点、盗塁王など。

その年の最多安打のタイトル=144試合で一番ヒットを多く打ったのは誰かを決めるタイトル。

このタイトルを、ジャイアンツの坂本選手と長野選手(現広島)が同じチームにいながら最多安打のタイトル争いをしていたんです。

143試合が終わった時点で、

-長野選手:173安打
-坂本選手:170安打

わずか3本差で迎えた最終戦だったんですよ。1試合に3本のヒットは、全然打てる現実的な数なんですよね。

原監督の打順に込めた期待

そして最終の横浜ベイスターズ戦を迎え、これまではシーズン中ずっと〔1番長野〕〔3番坂本〕でいっていたのですが、最終戦〔1番坂本〕〔3番長野〕に原監督が切り替えたんですよね。

どういうことかというと、当然ですが、1番の方が3番よりも打席回ってくる回数が多いわけですよね。その機会(打席数)を坂本選手に与えて、最多安打のタイトルを取る可能性を託したわけですよね。

その時点で、原監督の、坂本選手にもタイトルを取ってもらいたい!という思いが込められているなぁと興奮しました。

坂本選手3安打!

試合が始まり、なんと坂本選手は3打席目までになんと2安打を放ったんです。これで172安打。一方の長野選手は1フォワボール、2凡退とかだったんですよ。

7回裏くらいに坂本選手に打席が回ってくるんですよね。その試合もしかしたら最終打席かもしれない。というプレッシャーのかかる打席の中、勝負強い坂本選手はライト前ヒットを打って、173本で長野選手に並ぶんですよね。まぁしびれましたね~。

そして2番が送りバントをして、3番の長野選手に打席が回ってくるわけです。いま173本で並んでいるので、ここで長野選手がヒットを打つと、もうここので長野選手に軍配が上がっちゃうような感じになるんですよね。

長野選手の打順でまさかの・・・

そして長野選手が打席に向かうとき、ベンチの前で原監督と長野選手が話しているんですよ。何を話しているのかなと思って見ていたら、突然長野選手がベンチに戻るんですよね。

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まさかの代打を送ったんですよね。原監督が。

つまり、173本で並んだ二人ともに最多安打のタイトルを取らせるという、判断をしたわけですよね。球場中ざわついたんですよ。

そして、何がすごいかというと、長野選手がベンチに戻って、椅子に座って、ヘルメットをとるなり、2塁ベース上にいる坂本選手の方を見て、両手で笑顔でガッツポーズを送るんですよ。「やったな!」って。

このシーンが、めちゃくちゃしびれまして。坂本選手はあまり感情を表に出さないタイプですが、少し上を見上げるんですよね。おそらく泣いていました。

坂本①

リストバンドで汗をぬぐうようなそぶりをしつつ、涙を拭いているんですよね。あの瞬間が、今思い返しても鳥肌が立つくらい、本当に良いシーンだったなと思って。

何が良いかというと

何が良くて、何が素晴らしいかというと、すべてが繋がっているなと思ったんですよね。

まずは原監督が1番に坂本選手を起用して、期待を込めて送り出してくれた。

その期待に応えて、最終戦で3本打てば、最多安打のタイトルをとれる可能性があるという場面で、3本打つという坂本選手の勝負強さ。

代打を送られた長野選手がベンチに戻って、坂本選手に送るガッツポーズ。

この一連のやり取りが、本当に素晴らしく心を揺さぶられました。

そして、これは記事にも出ているんですが、あの代打を送る場面で原監督は長野選手に何と言ったかというと、

原監督「勇人が3本打ったと。君と並んだ。君の中で、この打席を打つかい?今まで頑張って144ゲームやってきてるわけだから、この1打席に関しては選択肢を与える」

長野選手「私は引っ込みます」

と、原監督に告げて、原監督は代打を送る決心をしたみたいなんですよね。いやぁすごいですよね。個人タイトルなんて、長い野球人生の中で、1つとれるか取れないかの世界なんですよね。

それを二人で取りたいと思った長野選手と、どうする?という選択肢を与えた原監督は素晴らしいなぁと、思い出すだけで鳥肌が止まらないですね。

長野選手いわく、できれば、打ちたくないと思ったみたいなんですよね。ただ、ファンのためにも、チームのためにも、全力で野球をしないというのはおかしい。と思い、

めちゃくちゃ頑張ってフォワボールを狙いに行っていたみたいなんですよね。試合前からそんな風に思っていて、実際に二人で最多安打のタイトルを取って、あれだけ心の底から喜んでたたえあえるというのは

心の広い選手だなぁと思いましたし、自分もたとえライバルであろうと、仲間であろうと、素直に人の素晴らしいところを褒めたり、たたえあえたり、ふところの広い人間になりたいなぁと感じました。

実況の方たちは、あまり良い表現をしていなかったりもするんですが、この話を聞いたうえで見ていただけると、一連の方々の裏側の気持ちが非常に伝わると思うので、ぜひご覧ください!

おわりに

このお話は、野球ファンの中ではかなりの名シーンだと思っています。仲間のために喜んだり、悲しんだりすることって、素敵ですね。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

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