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Web3に結局 何ができるのか?2023年9月現在 1つの回答 〜(注)あくまで1事業者の見解です

https://x.com/AstarNetwork_JP/status/1575755396307767296?s=20

2022年9月30日に宣言された「#web3ならできる」に名を連ねた事業者の1つとして、「Web3に結局 何ができるのか?」2023年9月現在の回答をまとめたいと思います。

このnoteは、下記2つの論考の続編になるものですので、お時間が許せば下記も合わせてご一読いただけると幸いです。

「メタバースとは何か?」答えを見つけたよ─GameFi“究極の価値”とは
2022年7月4日

【完全解説】ゲームで遊ぶとお金が稼げるカラクリ
2022年10月18日

いつものごとく難しいプロトコルやチェーンの話は一切出てきませんのでご安心ください。 

先に結論から。

「Web3に結局 何ができるのか?」

そんなことよりPlayMiningの基軸通貨であるDEP(DEAPcoin)はいつ、どうやって価値が上がるのか?を聞かせてほしいという皆さんへの回答としては下記になります。

弊社 PlayMiningでは、1年以上前から「Web3エンタメを活用し課題を解決する」という観点で具体的にプロダクトの開発を進めています。Web3を活用した社会効用実例として世界でも最先端を走る弊社の、この領域での売上は現在も伸びつつありますが、本番は2024年から。つまりPlayMiningの基軸通貨であるDEP(DEAPcoin)が仕組み上 本質的に価値向上していくまで、もう数ヶ月かかる見込みです。もちろん相場価格は様々な要因が影響し合うため、短期的な価格は上下します。また、株式調達も2023年9月現在 進行中で その結果も価格に影響を及ぼす可能性があります。この回答は「ビジネスと連携する本質的な価値向上」について述べています。具体的なPlayMiningの取り組みについては、この論考の最後に事例リンク集を記載いたしますので、ご参照ください。

本題に戻って、順に解説していきます。

「Web3に結局 何ができるのか?」

① 世界の課題解決を促進できます。

この世界は課題に溢れています。
このnoteを読んでくれているアナタにとっての
個人的な課題
「腹減った、何食べよう」「ヒマだ、何か刺激がほしい」「もっと収入を  上げるには」「人間関係がうまくいかない」「もっと人から尊敬されたい」
「ずっと永遠に健康でいたい」「生きる意味、目的とは」…
といったものから

地球・全人類規模の課題
「地球温暖化問題」「エネルギー問題」
「人口問題」「医療問題」「教育課題」「地方創生」
「戦争を止め平和を実現するには」…
といったものまで。

実は、いわゆる「仕事/ビジネス」と呼ばれているものは、すべて
「誰かの課題を誰かが解決するもの」
と言うこともできますよね。
浜の真砂は尽きるとも世に課題は尽きまじ・・・そんな意味合いで
この世から「課題/仕事・ビジネス(=課題解決)」が無くなることはなさそうです。

すべての仕事/ビジネスは、課題を解決すること

Web3なんか無くても、人類はずっと課題を解決してきました。
例えば、古代から 塩が無くて困っているという山の人の課題を、海の人が塩と毛皮と交換してあげるというソリューション/ビジネスを成立させてきたように。

人類の進歩、文明の発展は この課題解決/ソリューションの在り方が、より合理化され、よりスケールをもって、より緻密に 進化してきたことに他なりません。

Web3の登場以前から、人類はかなりな程度まで課題解決の「効率化」「スケールUP」「なめらか化」を進めてきました。


(出典)経団連 Society 5.0 for SDGs 朝日地球会議2018における中西会長スピーチ

Web3は、この人類文化発展を1歩進ませるアクションにすぎません。
何もかもを劇的に解決する魔法の杖 ではなく、歴史上続いてきた1つの進展にすぎない、という意味です。

でも、#web3ならできる んです。それはシンプルに下記のような理屈です。

Web3は課題解決を一歩 前進させられる

A. 効率化の進展:スマートコントラクトによる自動化
B. スケールUPの進展:クロスボーダーでの人、モノ、金の流通
C. なめらか化:暗号資産を活用した、法定通貨では不可能だったマイクロな貢献の評価

ここも1つずつ説明していきます。

A. 効率化の進展:スマートコントラクトによる自動化

「自動化」が効率化をもたらす というのは説明不要と思います。

よく説明の際に具体例として挙げるのが
・昔は駅の改札口に切符をもぎる人がいたけど、自動改札の普及でいなくなったよね
という話があります。

スマートコントラクトというと難しく聞こえますが、要は自動プログラムです。人の管理を経ず勝手に動く、ということです。

サービスとして普及している例としては、銀行の自動化「分散型金融/取引所」ですね。アップダウンはありますが、自動化の進展は不可逆な流れです。

分散型取引所が市場の変動性を背景に、月間で約14.7兆円以上を取引https://a16zcrypto.com/posts/article/state-of-crypto-report-2023/

B. スケールUPの進展:クロスボーダーでの人、モノ、金の流通

16世紀の大航海時代もそうですが、国境を超えた人、モノ、金の動きによってビジネス(課題解決)のスケールが大きくなります。
Web3の登場を待たず、十分に世界はグローバル化しているじゃないか という指摘もありそうですが、Web3は確実にクロスボーダーを促進します。

GameFiという言葉を生み出したゲーム「Axie Infinity」は、ゲーム内雇用システム「スカラー制」によってクロスボーダーの雇用関係を世界に広めました。私の事業であるNFTゲームプラットフォームPlayMiningでも「スカラー制」によって世界と繋がった驚き、喜びを報告してくれるユーザーが実際たくさんいます。

https://x.com/HoodieBoy_JT/status/1634358250199203841?s=20
https://x.com/shinyuri0106/status/1703566426542682342?s=20

「Web3は、世界の課題解決を促進できる」という時に、既存の世界の課題がグローバル化し一つの国では解決できないことが多々あるという点は重要です。さらに、クロスボーダーで複数国をまたぐことで初めて見つかる解決策もあります。

■ クレーンゲーム感覚で廃棄物を選別!DEAら、遠隔操作を活用した社会課題解決型ゲーム開発へ
https://techable.jp/archives/213284

弊社PlayMiningが 廃棄物処理のDXに関する先端企業 Rita Technology株式会社と共に構想しているこの課題解決ゲームでは、世界の労働力の不均衡を国境を超えてつなぎこむことで解決する というコンセプトです。

C. なめらか化:暗号資産を活用した、法定通貨では不可能だったマイクロな貢献の評価

「Web3は、世界の課題解決を促進できる」という時に、今まで ほんの些細だったり遠隔だったりすることでカウントされず無かったことにされていた「マイクロな貢献」をしっかり定量化し、評価・報酬付与できる という点も重要です。

上記事例の「ゴミ分別の遠隔お手伝い」もそうですが、ほんの少しの貢献を可視化し集積していくことで大きな力にしていく ということは暗号資産の重要な存在意義の1つです。

PlayMiningでは、3年を超えるゲーム事業運営の中で 「ほんの少しの金額でも暗号資産を活用して送金し合う仕組み」を実際に運用してきました。日本人オーナーが、スカラーとして雇用しているフィリピンの方に100円単位で送金する、そういった活動はすでに展開されています。

「Web3に結局 何ができるのか?」

② 課題解決自体をエンタメとして楽しめる仕組みが生まれます。

「なんだよ、課題解決なんてつまんねーじゃん。ゲームとして面白いもので楽しませてくれるんじゃねーのかよ」

はい、それは非常に重要な指摘ですね。
「世のため人のための仕組み」=「退屈でつまらない」
という固定概念。

これをWeb3がぶち壊すと考えています。

既存のゲーム市場を支えている大きな要素の1つとして「承認欲求」があります。「承認欲求」が大きなマネタイズの源泉になっている事実を考えてみるとWeb3課題解決ゲームを通じて「世のため人のためになっている観点で周囲から評価を受ける」「世界を良くしているという手応えを感じて自分のことが好きになる」という体験価値にもまた金銭的価値がつくでしょう。
それは、既存のゲーム市場の外側にできる新領域になります。

新しいエンタメ的な体験価値がある ということは、課題解決の効用にも重要です。つまり 課題解決の取り組みが、参加ユーザー側からの「楽しみたい」という自発的なものになり、結果【持続可能性】を生み出します。

PlayMining では、30日間 継続率が平均40%程度※ というデータが取れています。これは一般的なゲームアプリが およそ10~20%と言われていることから見ると非常に高い数字です。 ※注)NFTホルダーを分母として算出

一般的なゲームアプリの継続率は およそ10~20%
(出典)Engagement Benchmarks deep-dive: a detailed look at games verticals

改めて、結論です。

(注)あくまで1事業者 PlayMining の担務であり見解です

この「Web3エンタメを活用した課題解決」がPlayMining事業として次々と立ち上がってくるまで、あと半年〜1年。ブロックチェーン技術が生まれた2009年から現在まで14年と思えば、あとほんの少しの期間です。

「そんなに待てないよ!」という皆さんは、一旦 Web3のことは忘れてそれぞれのやり方で、それぞれの課題と向き合ってくだされば良いと思います。
Web3は無くても地球はこれまで通り回りますし、皆さんの人生も続きます。

ただ、「#web3ならできる」に名を連ねた事業者たちは それぞれの専門領域で、Web3ならできること・Web3にしかできないこと を追求し続けるでしょう。それぞれの成果は、Web3ならではの「コンポーザビリティ(構成可能性)」によって持ち寄られ、結合し、想像を上回るスピードで実際の社会効用へと進化していくと期待しています。

最後に、このnoteを書いているKOZO(Kozo Yamada)がCo CEO(共同 最高責任者)として運営するNFTゲームプラットフォーム・PlayMining の取り組みをご紹介します。詳細についてご興味ある方は、ご遠慮なくお問い合わせください。

またまた長文となりましたが、ここまでお読みいただき大変ありがとうございました。

<PlayMining 取り組みご紹介>

■ 日経MJ 2023年8月16日
電柱の異常 ゲームで発見 東電系、点検に消費者の力
ひび割れ撮影し陣取り合戦
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73600250V10C23A8H52A00/

■ MUGENLABO magazine 2023年8月4日
ゲームとトークンインセンティブで課題解決
- Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.
https://mugenlabo-magazine.kddi.com/list/digital-entertainment-asset/

■ 日経新聞 2023年8月3日
ウェブ3で障害者就労 社会課題にゲームで挑むスタートアップ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL00007_T00C23A8000000/

■ TECHABLE 2023年6月30日
クレーンゲーム感覚で廃棄物を選別!DEAら、遠隔操作を活用した社会課題解決型ゲーム開発へ
https://techable.jp/archives/213284

■ ITmedia 2023年6月30日
テレ東、AI Vtuber参入 ChatGPTで性格設定、NFTも活用
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2306/30/news173.html