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PAPER COLLECTIVE MAGAZINE:Mae Studio の謎

今回は Paper Collective の謎に包まれた存在、Mae Studio に話をうかがいました。

Mae Studio は匿名の Paper Collective アーティストのアートプロジェクトであり、ペンネームでもあります。この漂うような抽象画と贅沢なペイントの質感が、壁に彫刻的でやわらかな幾何学的構図を生み出しています。

Paper Collective との長きに渡るコラボレーションを通じて、Mae Studio は20点近くものアート作品を現在コレクションに収蔵しています。しかし、私たちはペンネームの裏に隠されたこの匿名アーティストについて、一体何を知っているのでしょうか。最新のスタジオを訪れ、この謎に包まれた Paper Collective のアーティストから、少しでも情報を引き出してみようと思います。

匿名で仕事をされていますが、少しだけあなた自身のことやバックグラウンドについて教えてください。(インタビュアー:Nikolai)

アカデミックなアーティストとして、10年以上ファッション業界に携わってきました。私は人生のある時期に、アートに立ち戻りフルタイムで取り組もうと決めたんです。(Mae Studio)


インスピレーションについて少し教えていただけますか?

私は人々の動きや人同士の繋がりといったように、「人」というものに刺激を受けます。色であれ形であれ、正反対のもの、対照的なものをとらえることで、与えられた空間の中でお互いに引き立て合うのです。

作業のプロセスについて知りたいのですが、例えば、スケッチから始めますか?それとも真っ新なキャンパスに思うままに描き始めますか?

スケッチから始めたことはありません。自分の中でかたちを思い描き、それらを紙やキャンバスの上にそのまま投影するんです。そのため、レイヤーを重ねたり 「探しながら」作業したりと、複雑なプロセスになることが多いのですが、その結果、より深い構図が生まれ、どんなにシンプルで「完璧」であっても作業プロセスに表れます。


Paper Collective のコレクションについて教えてください。

Paper Collective のために制作した作品には、共通点がいくつか存在します。シンプルで遊び心ある抽象的なかたちは、見る人によって無限に解釈することができます。光と陰のコントラスト、オーガニックとシャープ、柔らかさとかたさ。これらが私が表現しようとしている主な要素です。

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▼Mae Studioのポスターはこちら


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