大学生のうちにやるべきこと∞選
僕は以前こんな記事を書いた。読者の少ない僕にとって40いいね(現時点)という数字はみなさんの共感を得られたのだと思えて嬉しかった。
大学生にとっての正解はない。まだ入学して半年しか経っていない身ではあるが断言できる。
しかし、こんなものを見たことはないだろうか。
「大学生のうちにすべきこと20選」
「大学生のうちにしないほうがいいこと10選」
といったものだ。Youtuberやどこの誰かもわからないブロガーのこのような話は話半分、いや話一割も聞かなくていいと僕は思っている。むしろこのようなことを発信している人達ではなく、このような〇〇選をすぐに求めてしまっている大学生に警鐘を鳴らしたい。
2 大学生のうちにやるべきことランキング:プライベート編
2.1 1位:旅行
2.2 2位:交友を広げる
2.3 3位:サークル活動
2.4 4位:趣味に没頭する
2.5 5位:情報発信
2.6 6位:スポーツに打ち込む
2.7 7位:ボランティア
2.8 8位:自動車免許の取得
「大学生のうちにやるべきこと」とググってみたらすぐにこのような”ランキング”がでてきた。プライベート編のランキングTOPである旅行について思うことを言おう。
あなたが「大学生のうちにやるべきこと」とググって、旅行がランキング1位なら必ず旅行に行こうと思うだろう。大学生のうちに何をすべきか悩んでいるあなたは次は旅行先にも悩むはずだ。大学生のあなたが行くべき旅行先にだって正解はない。行った先ですべきことだって調べてしまうだろう。ツイッター、インスタ、グーグル、で「大学生 旅行 おすすめ」と検索をかけ続ける。いざ旅行に行って、南国の綺麗な海や、ヨーロッパの荘厳な建築物などに感動したとしよう。もしも僕があなたならこう感じてしまう。
「これは本当に俺の感動なのか?」と。
僕は元々理系なので理系らしく数学に例えてみる。
数学の面白みは非常に長いプロセスを踏んで、たった一つの答えを導き出したり、証明することにある。この”べき旅行”はあらかじめ行き先も、旅行先ですることさえもどこの誰かもわからない人間の言いなりになっている。自分で考えるというプロセスを踏んでいない。いわば、答えだけでなく過程すらも与えられた数学である。あなたは解くこともしないでその解説を黙読しているだけ。もちろん感動も何もない。
大学生のうちにすべきこと〜選で行った旅行先の感動は誰のものなのだろうか。
あなたが感じたその感動は本物なのだろうか。
ここまで偉そうに述べてきたが僕自身も何度もこのようなものを調べてきている。
この本を読みなさい、と言われて読んだ本が本当によかったと思えたことは一度もない。その感動が誰のものなのか、本当に自分が感動しているのかわからなくなる。
「指示待ち人間になるな。」
小中高とさんざん説教されてきた。これは「やれと言われてから動くな、言われる前に行動しろ」と言った意味だと思っていた。本当にそれだけなのだろうか。
「正解を求めるな。」
今はこのような意味合いにも聞こえる。京都に行ったら清水寺に行かなきゃダメだと誰が言ったのか。別に観光地でもなんでもない住宅街にあるラーメン屋に立ち寄ったていいし、公園でコンビニ飯を食らったっていいじゃないか。正解は十人十色。答えをすぐに欲しがってしまったら感動体験は損なわれる。
大学生のうちにすべきこと1選、悩みまくって考えまくること。
大学生のうちにすべきこと、∞選。
それでは良い一日を。
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