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【米国株4/17~4/21まとめ】景気堅調?経済指標はミックスな結果、Fed高官らはタカ派維持の発言増【前編】

こんにちは、Kojiです。

今週の注目2ポイント

  1. 経済指標の強い結果・弱い結果が入り交じる

  2. ブラックアウト期間前にFed高官らが発言

①経済指標の強い結果・弱い結果が入り交じる

徐々にインフレからリセッション懸念にテーマは移り始めている。リセッションが来るとして長さ・深さがどのくらいになるかが問われる。Fed高官の発言では経済堅調でリセッションが来ないか、軽いリセッションを見込んでいると見受けられる。

今週の経済指標は予想上振れ・下振れ混在でリセッション懸念が右往左往。指数は方向感が定まらず、レンジ内で小幅な推移が続いている。

【景況感】

  • NY製造業:新規受注の増加で、予想上振れ

  • フィリー製造業:予想大幅下振れ。新規受注が減少

  • PMI:予想上振れ

  • (先週の)小売売上高:2ヶ月連続マイナス

【住宅】

  • 住宅着工件数:予想上振れ

  • 中古住宅販売件数:予想下振れ

②ブラックアウト期間前にFed高官らが発言

「インフレが高すぎる」発言が多く、FRBはまだ利上げする意思を見せてタカ寄り維持を示した。FF金利予想は9月まで長期化。2年金利・10年金利が反応して上昇しています。

  • ブラード:政策金利5.50~5.75%

  • ボスティック:あと1回利上げ。インフレ抑制のために景気減速が必要。

  • ウィリアムズ:インフレが高すぎる。BS縮小はまだ先。

  • メスター:5%以上の利上げ支持、しばらく金利維持。ソフトランディングを目指す。

  • ローガン:インフレが高すぎる。インフレ要因の変化を注視。

  • ボウマン:インフレ抑制の努力が必要。銀行は景気減速で融資機会減少

  • ハーカー:インフレ対処のためもう少し引き締める

  • クック:インフレ抑制は長く険しい道のり。ディスインフレが減速するとFRBがより多くのことを行う。これまでの積極的な利上げを支持。

マーケットサマリ

4/17(月)

NY製造業は市場予想を大幅上振れ
前回 -24.6 予想 -18.0 結果 +10.8

新規受注と出荷が増加したことで、リセッション懸念が緩和。
(下図のNew OrdersとShipments)

NAHB住宅市場指数はやや上振れ

バーキン総裁が発言、このタイミングで下がってた指数が持ち直した。
しかし、目新しい内容はない。

4/18(火)

住宅着工件数は予想上振れ、建設許可は予想下振れ。

金利の市場予想は5.0~5.25%に対して、ブラード総裁が5.50~5.75%に利上げと乖離ある上げ幅を発言。

ボスティック総裁は5月利上げ後、一定期間、金利を据え置くことがベースラインと発言。

4/19(水)

ベージュブックでは、銀行の融資厳格化、経済活動の鈍化が指摘された。

4/20(木)

フィリーは予想大幅下振れ。3ヶ月連続で予想下振れ。
前回 -23.2 予想 -19.2 結果 -31.3

新規受注がマイナス幅大きめで、NY製造業とは逆の結果。

中古住宅販売件数は予想下振れとなりました。

Fed高官がブラックアウト期間前なので、多くの方が発言しています。

4/21(金)

4月PMIは予想上振れ
総合 前回 52.3 予想 51.2 結果 53.5⬆
製造業 前回 49.2 予想 49.0 結果 50.4⬆
サービス 前回 52.6 予想 51.5 結果 53.7⬆

  • 「データに依拠するこのリスク管理の枠組みを前提に急ピッチな金融政策引き締めというFOMCの対応を私は支持した

  • 「FF金利誘導目標は現時点で5%近辺だが、インフレ率を2%に徐々に抑制するには、どの程度の金利水準が十分に景気抑制的か、検討しているところだ」

FF金利予想は5.00%が7月➡9月までに長期化

Fed高官の「インフレ高すぎる」発言やPMI予想上振れが、ターミナルレートでの長期化に動いてるでしょうか。

10年金利は3.5%台まで上昇

10年金利はレンジ高値3.64%を付けてからやや低下。週末にはPMI上振れにより反発している。2年金利も同様の傾向だが、ややレンジ上で推移。

今日からブラックアウト期間なのでFed高官の発言がなくなります。経済指標やニックのニュースに右往左往するかもしれませんね。

実質金利は1.29%に上昇

最新の4/14数値は1.29(チャートは1~2日遅れ)
実質金利は上昇しているが、指数は底堅く耐えている状況。

ドルインデックスは先週末からは横ばい

ドル円は上部のレジスタンスラインを抜けていったが横ばいで推移。

セクター

生活必需品が週間1位。ややディフェンシブ優位。

メガテック弱め。

各種指標

Fear&Greed Index

Greed(前週67➡今週65着地)
頭打ちしてきたか?

Put/Call Ratio(Equities)

引き続き低水準に落ち着いていた週でした。

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

前々週 72.89➡ 前週 58.71➡ 4月19日時点 78.26(+19.55pt)
ショートカバーとロング増加により上昇
2022年以降では、現時点は高水準な域にいる。

炭鉱のカナリア ハイイールド債HYG

EMA200に頭叩かれたあとはやや下げて金曜に反発。小幅な値動きにとどまっている。やや三尊天井を形成はじめてるようなチャートにも見えなくない。

個別株の決算発表

BAC バンク・オブ・アメリカ

クリア

GS ゴールドマン・サックス

売上ミス

JNJ ジョンソンアンドジョンソン

クリア

NFLX ネットフリックス

Q1売上、Q2ガイダンスミス

ASML ASML

FY23売上ガイダンスミス

MS モルガン・スタンレー

クリア

TSLA テスラ

売上ミス

LRCX ラムリサーチ

ガイダンスミス

TSM TSMC

売上・ガイダンス売上ミス

TFC Truist Financial

EPSミス

AXP アメリカン・エキスプレス

EPS・ガイダンス売上ミス

決算発表予定

主な経済指標・イベント予定

アノマリー

  • 新月相場(4月20日~5月5日)

  • 水星逆行(4月21日~5月15日)

指数のチャート振り返りと来週のシナリオは後編に続きます

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