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【米国株4/17~4/21まとめ】S&P500、ナスダック100先物のチャート振り返り【後編】

前編はこちら。

後編はS&P500とナスダック100先物のチャートを振り返り、来週に備えます。

Q1決算は好調な推移

S&P500決算はこれまでのところ76%がEPS予想を上回っている。10年平均73%を上回っている。しかし、過去推移では2020年Q2以来、Q1年間最大の利益減少。

FactsetのEPS予測では、Q2 -5.0%➡Q3 +1.6%➡Q4 +8.5%とQ2まで下げた後は、プラスに転じるようだ。

Q1は、メガテックの決算でEPSどうなるかに注目ですね。

S&P500先物(週-0.17%)

週足

今週は4,200の節目をテストして跳ね返された週でした。4,200は過去も抜けきれずに売り圧力が強くなっているゾーン。

高値・安値ともに切り上げが5週連続。しかし実体はやや下げで終了。
2月のときは4,200付近で反落してから、3,839の安値まで下げました。

今回は2月高値にはやや届かず失速している。出来高も2月と比べて減少。

次週はメガテックの決算サプライズ次第で値動きが変わるだろう。ポジティブ・サプライズであれば4,200超えをもう一度試す可能性がある。
次週も前週に書いた以下と変わらず方向感が定まるのを待ちたい。

  • 上に抜けて2月高値超えができれば、8月高値に向かうチャレンジ。ただし、2月高値付近の4,200は意識されるラインで売り圧力が強くなりやすい。

  • レジスタンスラインで反落すると、下のサポートライン(黒色の直線)に向かう可能性。まずは紫色のボックスゾーンで止まるかテストでしょうか。

日足

今週の振り返り
月曜から火曜は、下ヒゲを付けて4,200にトライする値動きとなったが、4,200手前で失速。そこから週末までは下げて調整する推移となりました。

ブラックアウト前のFed高官がタカ派維持の発言が増えて金利上昇。指数も反応してやや下げる展開となっていた。

結果として勢い衰え、サポートライン(緑色の直線)まで失速している。右下に下がる黒色直線も下回ろうと値動きしていた。
このままサポートライン割れすると、下げ加速になる可能性がある。

次週はメガテック決算があり、サプライズ次第によって値動きの方向が決まってくるだろう。4,200超えと下落調整の狭間にいるので、どちらに動くかが試される。日柄で見ると、25日~26日あたりに変化がありそうに見える。

次週のシナリオ
①サポートライン割れする場合

サポートライン割れで下落調整するときの意識ラインは以下の3つ。
順にテストされるが、1番目を割り込まないうちは底堅い。下がるなら2番目が押し目ライン。

  1. 過去の山ゾーン(紫色のボックス):4,070~4,090

  2. 短期フィボナッチ50%から節目ライン:4,0004,020

②上昇の勢いを取り戻す場合
メガテック決算のポジティブ・サプライズなどで上げる場合は、4,200超えの再テスト。
4,200をしっかり上抜けるなら4,300が次の意識ライン。

MA200より上にあるS&P500銘柄

先週末56.26%➡今週末56.46%(+0.2pt)
横ばい

ナスダック100先物(週-0.86%)

週足

ナスダック100先物は、高値・安値ともに切り上げだが、レンジ内の小幅な推移に終始した。
今週も9/13高値のサポートラインで反発して、上値も下値も限定的だった。

この3週間を見ると、やや上値がジリ下がり、実体も下げ、下値は9/13高値で死守。やや陰りが見え始めたようなチャートではあるが、次の展開は次週に持ち越しである。

日足

今週の振り返り
上値・下値変わらず水色ボックス圏内での小幅な値動き。
4/4高値を目指したが上値は届かず失速し、反落に転じた。
金曜は、3日目の下落だが、9/13高値付近のサポートゾーン(紫色)で再び買いの底堅さ。

小幅とはいえ、金利上昇の影響がより受けやすいナスダックのほうがS&P500より下げ幅が大きい。
また、MACDがデッドクロスしています。

水色ボックス圏を上・下どちらに抜けるかは、メガテック決算にかかってるのかもしれない。PCEも次の金曜にあるので要注意。
日柄で見ると、25日~26日あたりが変化あるかもしれません。

次週のシナリオ 
①再度、上を目指す場合
先週と変わらず、高値13,241をしっかり上抜けると、13,400~13,500がターゲットライン

②水色ボックス圏を下抜ける場合
9/13高値を下回って水色ボックス圏を下抜けてしまうと、下落調整が始まる。

下落が始まると、向かうは下のトレンドライン(黒色直線)ですが、目先の押し目調整ラインは次の順でテストされると予測。

  1. 短期フィボナッチの61.8%付近:12,644

  2. 中期フィボナッチの38.2%付近:12,470 =短期フィボナッチ50%付近

いずれもEMA75と接近するポイントでしょうか。前回の3/13押し目もEMA75をやや下回ったところで値が止まったので、今回も機能するか見るといいと思います。

MA200より上にあるナスダック100銘柄

先週末68.31%➡今週末72.27%(+3.96pt)

おわりに

ここまでレンジで方向感が定まらない期間できました。
そろそろ上昇・下落の動きが出ても良さそうな時期です。

S&P500の180社(ダウ30の構成銘柄14社を含む)が決算を発表します。
メガテック決算で動くかもしれませんね。

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