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ポラロイド SX-70

本日の買い物は、ポラロイド SX-70です。

1972年に発売されたSX-70ですが、なぜ僕が今回購入に至ったのかといいますと、僕なんか比じゃないレベルの無駄遣いをする友人がいまして、その友人より、このカメラの再販情報を教えてもらいまして、それがコレなんですが

【10/27(土)】sacai × Polaroid™Originals SX-70限定モデル発売 | ニュース | 二子玉川 蔦屋家電 | 蔦屋書店を中核とした生活提案型商業施設 https://store.tsite.jp/futakotamagawa/news/electronics/3666-1732031017.html @T_ELECTRICSさんから

でまあ、記事を見ながら、これはいいねえ!MFピントついてるね!絞り変えれるよ!などLINEでワイワイと話してたんですが、まあこの限定モデル、110,000円というお値段でして、さすがの僕も「ちょっと面白そう!」で買うレベルが10万超える。なんて、そこまで頭のネジがぶっ飛んではいないので、まあこれは無理かなと思ってたんですが、おや?amazonにオリジナルの中古が7,000円台であるねえ?本当だねえ。みたいな話をしてたら、いつの間にか二人とも買っていました。

経緯はさておき。

このカメラ、90年台に流行ったドラマ『ギフト』でキムタクが使っていたので、30~40代の人には結構有名なのではないかと思います。
このドラマでは、キムタク扮する運び屋が、運んだ荷物の受け取り証明代わりに、このSX-70で受取人の写真を撮る。というのが毎回のお約束だったのですが、あの頃、僕がこのカメラを持っていたら、たぶんフジテレビに苦情を入れていたと思います。それはなぜか。

このカメラ、レンズがF8と暗い上に、専用のフィルムが感度150とかなりの低感度なため、明るい室内でも平気でシャッターを1~2秒開けやがります。

まずは僕が撮った写真を見てください。めちゃくちゃ晴れてる状態で撮った一枚目がコレ。(※色々バレを考慮して思い切りトリミングしてます)

まあまあ上手く撮れました。でもオーバー気味かなあとちょっと絞り変えてみたら。

どオーバー。
あれ!?絞るつもりが間違えた!と今度は絞ってみたら

シャッターが2秒近く開いて鬼手ブレ。というかもう多重露光レベル。

つまり、普通に撮るのがクソ難しいのです。
キムタクは、家の中でも夜でもこれで撮ってましたが、絶対無理です。このカメラに『晴れた日中に外で撮影する』以外の選択肢はありません。写ルンです使え。

それともう一つ。このカメラのフィルムですが、もちろん専用のポラロイドフィルムを使っておりまして、8枚撮りで2,500円します。

つまり、一枚約300円。キムタクは写ルンです使え。

でも冗談抜きで、僕今回2枚ミスってるじゃないですか。600円。どうです?時間にしたら2秒ほどですよ。600円。吉野家で大盛りが食えます。

主婦が待機電力を気にして、毎日いろんな家電の電源を落としまくって、「やった!今月は600円も浮いちゃったー!」なんてやってる、ちょっと疲れた感じが逆にエロさを際立たせてる35歳主婦は、旦那のSX-70を壊しましょう。今すぐです。旦那持ってませんか?じゃあ無理です。今まで通り待機電力をカットし続けてください。

ところで僕は、待機電力をカットしたり、買い物で10円とかを節約して1年がかりで1万円とか浮かせるなら、2日程バイトに行って15000円くらい稼いだら、それで年間分チャラになるんじゃない?みたいに思ってるんですけど、どうなんですかね?

カメラの話でした。

ともかく、扱いの難しさや、フィルムの高さ、写ルンです使え、いやそもそもスマホで撮れ。など、ツッコミどころは沢山ありますが、やはりこういうカメラは、いかに不便を楽しむか。そこに尽きると思います。

天気になったらこれもって散歩行こう!バシャバシャ撮らずに、見つけた被写体をああでもない、こうでもないとシュミレーションしながら、慎重に慎重に1枚ずつ撮る。そうやってようやく撮ってベローンと出てきた写真が解像するまで色々と想像しながら待つ。失敗してたり、思ったより上手く撮れてたり、それを見て次はこう撮ろう!と考えたり、そういう、カメラとのコミュニケーションを楽しませてくれる、最高のカメラだと僕は思います。

どうです?ミスショットさえも楽しめそうでしょう?楽しめますから。きっと楽しめますって!ほら!はよ買いなはれや!!え!?ミスショット300円はキツイ!?ほな待機電力をカットしたらよろしおまんがな!!

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