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雪見だいふく いただきます!

九月になりました。
今日も りこちゃんとこざる達は いつものように
わいわい楽しくお喋りしながら、 皆で一緒に夕飯を食べました。
そして りこちゃんの古いレコードを聴きながら 食後のお茶を飲んでいます。

「りこちゃん、今夜のデザート、どうぞ。」
「あらー、なんだか美味しそうね。」
「これは、特別な雪見だいふくなんだよ。」
「涼み抹茶味で、宇治抹茶が入っているんだ。」

こざるちゃんは、りこちゃんが慌てて飲み込まないように、
雪見だいふくを 四等分にします。
「アイスの周りの餅の部分で、誤嚥しちゃうといけないからね。」

りこちゃんも、こざる達も、
抹茶味の雪見だいふくを しばし眺めて、
そして「いただきまーす!」

皆、にこにこ 嬉しそうに食べます。
「美味しいねー。」
「ほのかな甘さがちょうどいいよ。」
「抹茶の味も爽やかで美味しいね。」
「美味しいもの食べるって 幸せだねー。」

りこちゃんも、こざる達も、昔からある雪見だいふくが大好きです。
「本当に、ずっとずっと前からあるよね。」

他の食品もそうですが、ずっと昔から長い間続いているものは、
数多くはありません。

「皆の味覚も好みも変わっていくし、それに他の商品もたくさんたくさんあるからねー。」
「次々と新商品が生まれていくもんね。」
「その中を生き残っていくのは大変なことだよ。」
皆、うんうん頷きます。

「雪見だいふくは 明日、期間限定のチョコ味が発売になるんだよ。」
「チョコ味?」
「うん、『コクのショコラ』っていうのと『とろける至福の生チョコレート』が出るんだって!」
「またまた美味しそうだよ!」
皆は チョコ味の雪見だいふくを思い浮かべます。

「日本のお菓子のすごいところって
手が届く範囲の値段で、とっても美味しいものが沢山あるところと思うんだ。」
「高くて美味しいのは当たり前だけど、安くても とびきり美味しいよね。」
「うん、チョコレートも、高級チョコに近いんじゃないって思う
美味しいものがたくさんあるよね。」
「高級チョコを そんなに食べたことないから詳しくはわからないけどね!」
皆、笑いながら頷きます。

「雪見だいふくのチョコ味も、また皆で食べようねー。」
「うん!」
食いしん坊 りこちゃんが元気に返事をするので、皆、大笑いです。

りこちゃんのレコードからは フルートの美しい音色が流れてきます。

「アルルの女だ!」
こざるちゃんが言います。
ビゼー作曲の『アルルの女』のメヌエットです。

「とっても綺麗な曲だよねー。」
皆、にこにこ 静かに聴いています。


こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
雪見だいふくを 玉子サンドに挟んで食べるのも
とても美味しいようなので、今度 試そうと思っています。
よい毎日でありますように (^_^)

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