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自由に柔軟に

「今日も青空だよ。」
「ほんとだ! いい天気だ!」
「嬉しいねー。」
皆、うんうん頷きます。

三連休明けの火曜日の朝です。
こざる達は今日も元気に 賑やかにお喋りしながら 朝ごはんの仕度をしています。

ラジオから朝のニュースが流れてきます。

「あー、決まったんだね。」
「すごく早くない?」
「うん、ヘンリー王子とメーガン妃の発表って、一昨日だった?それとも一昨々日? 」
「ついこの前、発表したばかりだけど、すぐに集まって話し合ったんだね。」
「さすが、エリザベス女王だよ、即行動、即決断!」
皆、うんうん頷きます。

ヘンリー王子とメーガン妃が、イギリス王室での主要な王族としての立場を退いて、
今後はイギリスとカナダを行き来しながら自立して生活すると発表したばかりです。
その後、すぐに王室メンバーが集まって話し合いました。

「エリザベス女王は、自分とロイヤルファミリーはヘンリー王子とメーガン妃の決断を全面的に支持するって、
声明を発表したんだ。」
「今までになかったことだけど、イギリス王室はちゃんと、素早く対応して、前進していくんだね。」
「すごく柔軟だよね。」
「うん、自由だし….」
「ちゃんと向き合って、その時代に対応しようとしているよ。」

イギリス王室と日本の皇族では、法律もだいぶ違います。
日本だったら、こんなに素早く対応して、決断、発表はできないでしょう。

「王族や皇族の人達は、ずっと、きっと一生、いつも見られているよね。それって、ものすごいストレスだよ。」
「パパラッチ!!」
「恐怖を感じると思うなぁ。」
「王族だって、普通の人間だもんね。普通に暮したいよ、きっと。」
「いつもニコニコしていないといけないし、ちょっとしたことでも すぐにどうこう言われちゃうし。」
「服装のことも、いつも言われちゃうしね。」
「キャサリン妃が着ている服や、身につけているアクセサリーは、あっという間に完売しちゃうんだよ!」
「それだけ、いつも見られて調べられているってことだよ。」
皆、うんうん頷きます。

「きっと二人は、子供が生まれて これからのことを考えたんだね。」
「今までになかった道だから、すごく考えて、悩んで、そして決めたんだよ。」
「それを尊重して、支持するって発表する女王、温かいなぁ。」

きっとエリザベス女王自身が一番 よくわかっているのかもしれません。
女王は普通、「私(I)」を使わないのに、この声明では使っていて、とても稀な事なのだそうです。

ラジオから、明るく希望に満ちたような歌が聴こえてきます。

「頼り無く二つ並んだ不揃いの影が
北風に揺れながら延びてく
凸凹のまま膨らんだ君への想いは
この胸のほころびから顔を出した」

Mr.Childrenの『口笛』です。

こざる達も一緒に歌います。

「口笛を遠く 永遠に祈る様に遠く 響かせるよ
言葉より確かなものに ほら 届きそうな気がしてんだ」

朝ごはんが出来たようです。

「りこちゃん、呼んでくるねー。」

こざるちゃんが歌いながら りこちゃんの部屋へ向かいます。

「さあ 手を繋いで 僕らの現在が途切れない様に
その香り その身体 その全てで僕は生き返る
夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま
そしてどんな場面も二人なら笑えますように」

「りこちゃーん、朝ごはん、出来たよ! 今朝は ふわふわオムレツ、作ったよ! 美味しいクロワッサンもあるよ!
皆で一緒に食べよう!」

「ああ 雨上がりの遠くの空に虹が架かったなら
戸惑いや 不安など 簡単に吹き飛ばせそうなのに
乾いた風に口笛は 澄み渡ってゆく
まるで世界中を優しく包み込むように」


こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
王室も皇族も、とても想像できないくらいの大変な仕事なのだと思います。
よい毎日でありますように (^_^)

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