冬来りなば春遠からじの成人の日

よく晴れて穏やかな いい天気の 成人の日です。
風もなく、気温もあがって、桜が咲く頃のような感じです。

こざるカフェでは、今年も成人の日のお祝いメニューとしてコロッケパンを用意して、
のんびりと営業しています。

勝つようにとカツサンドではなく、懐かしくて平和な感じがするコロッケパンで
新成人を応援します。

人生、これからいろいろとあることでしょう。
いい事もあれば、ない方がいい悪い事もあるかと思います。
そんな時、気合いを入れて「勝つ」という方法もありますが、
こざる達は、のんびりコロッケパンを食べて、リラックス、一休みです。
冬来りなば春遠からじなのです。

そんな長閑な昼下がり、こざるちゃんが すぐ近くの八百屋さんへ買い物に行って、
桜並木を通って帰ってくるところです。

「本当にいい天気だなぁ。」
こざるちゃんは青空を見上げて、嬉しくなります。

「あ! 」

こざるちゃんの大好きな木蓮の木の枝に、銀色の芽がたくさんついています。

「わぁ! 春に向かっているんだ!」

周りを見ると、他の木々の枝にも、まだ小さいのですが ちゃんと芽がついています。

こざるちゃんは 買ってきた野菜を落とさないように抱えて 小走りで帰ります。
嬉しくなると、つい 小走りしてしまうのです。

「ただいまー。」
「おかえりー。」
「あの木蓮に、銀色の芽がたくさんついているよー。」
「ほんと! 」
「あー、春になるんだね。」
「なんだか、とっても嬉しいねー。」

「りこちゃんに、そろそろおやつ食べようって言ってくるよ!」

こざるちゃんが歌いながら、りこちゃんの部屋へ向かいます。

「りこちゃーん、そろそろ おやつにしよう! 今日は どら焼きだよ! 一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
この冬は 記録的な暖冬のようですね。
よい毎日でありますように (^_^)