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すっぴん!とダッフィー

「えー!!、そうだったんだ!」
「ほんと ビックリだね。」
「こんなに超人気番組なのに、まさか お便りが4通だけだったなんて!」
皆、うんうん頷きます。

こざる達は ラジオの配信サービスで、今日の午前中に放送した『すっぴん!』を聴きながら、
いつものように楽しく賑やかに、夕飯の仕度をしています。

りこちゃん、こざる達が、毎日、当たり前に聴いている『すっぴん!』は、
あと一週間で 8年間の放送が終了、ゴールを迎えます。

「今日の放送で、アンカーの藤井さんが、放送が始まった最初の頃は、もう大変で、
朝来たら、お便りが4通しか来ていない日もあって、4通しか来ていないので出来ましたら お手すきの方はメッセージを頂けませんかって呼びかけたって話していて…」
「それで、ぼく達、えーっ!!!って驚いたんだ。」

藤井さんは、苦情もたくさん頂いて、その声に助けられて、育てて頂いたと話していました。

「いいことを言う意見も もちろん大切だけれど、苦情や批判は 良いものを作る為には本当に大切なんだよね。」
「そうだね、受け止める側は辛いけれど、じゃあこうしたら良くなるかな?って改善していくことが大切なんだよね。」
「うん、いいねー だけだと、もうそれから成長しない感じだもんね。」
皆、うんうん頷きます。

「ダッフィーのことを思い出したよ。」
こざるちゃんが言います。

「ダッフィーって、ディズニーシーのダッフィー?」
「うん。僕、前に新聞の記事で読んだことがあるんだけど、ダッフィーも最初の頃は、全く人気がなくて、
グリーティングを始めた当時は、ほとんど相手にされなかったんだよ。」
「えーっ??? だって大人気だよ!!」

グリーティングでダッフィーに会うには、長いこと待たないとなりませんよね。
りこちゃんと こざる達も、以前、シーで長いこと待ちました。
あまりに長くて、諦めたこともあります。

「ダッフィーは 2004年からグリーティングを始めたんだけど、その年のクリスマスの時期にサンタさんの帽子をかぶって、ぽつんと佇む寂しい姿を今も覚えているって、オリエンタルランドの担当の方の記事に書いてあって、僕も悲しくなっちゃったんだ。」
こざるちゃんが言うと、皆は その姿を思い浮かべて悲しくなります。

「でもね、その後に じゃあどうしたらいいか?って戦略を練り直して、ダッフィーっていう名前にして、ぬいぐるみを作ろうって決めて、生地にもすごくこだわって、30万種類の生地の中から選んだんだって!」
「えー!! 30万種類!!」

あのふわふわした肌触りのいいベージュの生地は、こだわってこだわって選んだものだったのですね。

「それから 衣装のセットを作ったら、どんどん人気が出たんだって。」

日本は着せ替え人形の文化があって、それで馴染みやすかったのかもしれないと記事には書いてありました。

「皆が大好きで、大人気なものは、最初から当たり前に大人気だったわけじゃなくて、その為にどうしたらいいか?って すごく考えて、すごく努力して そうなったんだよ。」
「だから 人気がずっと続くんだよ。」

そうかもしれません。
その地位に甘んじることなく、常に より良くと考えて、努力を怠らないからかもしれません。

夕飯が出来たようです。

「りこちゃん、呼んでくる!」

こざるちゃんが鼻歌を歌いながら、りこちゃんの部屋へ向かいます。

「りこちゃーん、夕飯出来たよ!。今日は 鯖味噌だよ! 茄子のお味噌汁と 炊き込みご飯もあるよ! 皆で一緒に食べよう!」


こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
ダッフィーの担当の方は、オリエンタルランドの後藤達美さんという方で、その記事の時は商品開発部とありました。(5年ほど前の読売新聞の記事)
よい毎日でありますように (^_^)

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