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昭和に行ってきたと「小堺さんはゴミです」と

昭和に行ってきた

今日のピークは間違いなくランチだった。
今日は一週間のうち、昼に好きなものを食べて良い日としてて(なぜかはこちら。本当はいつも水曜日だけど明日は用事あるから今日にした。)、前日にツイッターで見かけて気になっていた「サカエヤ(栄屋ミルクホール)」に行くことにしたのだ。

↓気になったツイート。

会社から歩いて12分ほどの所にあった。
小綺麗なビルが立ち並ぶなか、まるで映画のセットのような、ザ昭和な建物があった。看板の電話表記が短くて良い。そしてなんと言っても「ミルクホール」という明治~昭和初期を想わせる響きの暖簾がたまらない。

でも、ラーメンの旗もたなびいていて、困惑する。
ここは最初は蕎麦屋からはじまったお店が時代の流れに乗ってミルクホール(主に牛乳や軽食を提供することを目的とした簡易な飲食店)になり、そしていつしかラーメン屋になったというお店だった。

暖簾をくぐった中も懐かしさを存分に感じる昭和だった。昔ながらの小さめのテーブルにつく。
そこまで広くはないが10人余りは入れるだろう。
ラーメンも人気のお店だが、私は迷わず今年初めての冷やし中華(1000円)をオーダー。
これがとても美味しかった。
↓思わずツイートした。

しょっちゅう来ているお客さんもいたようで、その人と店の人の慣れた会話もなんだか映画のワンシーンのようだった。

私が食べている間に客は入れ替わり、何人も入ってきたのだが立て続けに冷やし中華がオーダーされてて、ああ夏が来たんだなと実感。
ひとり、これまた常連らしき男性は「カレーラーメン」と頼んでて、変わったメニューもあるのを知る。

実際本当に美味しかったのだけど、このテンションの高まりは、場のパワーも多分にある。今よりも雑で、おおざっぱで、パワフルで、うるさくて。そんな昭和の時代(あくまで私のイメージ)に戻った気がして、すごく好きだなと思った。

神田近辺(淡路町、小川町、神保町、秋葉原)に用事があれば、ぜひ寄ってほしいお店だった。

小堺さんはゴミです

1年に1回くらい思い出す言葉を、今朝ふと思い出した。
20代半ばの頃、SNSの運営会社に勤めていたときだ。

その会社は半数が韓国人で、まだ日本に来たばかりで片言の日本語しか話せない人も何人かいた。
メンバーはみんな仲がよく、私も韓国語を学び、お互い言葉を教えあったものだった。

そんなある日、年齢が10個上くらいの男性、ミニョンさんが突然
「小堺さんはゴミです」と言ってきたのだ。
どういう事だ。そんなライトにけなす事ってある?
構文もThis is a pen.と同じで、とても簡単な文章のはずだ。Sを間違えたのか?Cを間違えたのか?

「ミニョンさん。ゴミは悪い言葉ですよ。」とすぐに教えた。

するとミニョンさんはちょっと考えたあと
「小堺さんは、可愛いゴミです」と言い直した。
頭の回転が早いなと思った。
たしかに、可愛いをつければどんなものだって一気に格があがるのだ。
私はゴミかもしれないが、同時に可愛いのである。
ちょっと嬉しくなった。

そんな間違いをしていたミニョンさんは、本当に優秀な人なのでその後いろいろな言葉を覚え、「小堺(こざかい)さんは小賢しい(こざかしい)ですね」とダジャレを言って自分で爆笑していた。

その後、会社のサービスは残念ながら無くなり解散となった。
またミニョンさんに会いたい。
そして私のこと(ゴミ)と何を間違えたのかを教えてほしい。その答えが出ないから、毎年一回は思い出してしまうのだ。

↓さっき犬散歩でたまたま見つけた看板。やっぱりゴミは可愛くない。

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