見出し画像

ゆるっとおうちで防災キャンプやってみた

過去2回の投稿で、以前よりスキが減りまして…
気にしてないつもりだったけど…やっぱり気になるんですよね。

で、なんでかな〜って思って、考え、気がつきました。

アタイが急に防災の話を始めたからや!(すみません、キャラ迷走) 

でも、めげずに書きます!今回もまた防災の話(しかも長い!)。

目次から気になるところだけでも、お付き合いいただけたら幸いです。

我が家が初めておうち防災キャンプに挑戦した話

きっかけは息子! 『防災のサバイバル』を読んで


防災士となった私。防災の基本は自助ということで、現在せっせと自宅の防災に励んでいます。

様々な学びにも繋がると感じ、息子も巻き込むことに。防災館に一緒に行くなどする中で、本人も関心を持ってくれており、順調に防災意識を高めています。

そんな息子にこちらの本『防災のサバイバル』を渡してみると、書かれている「おうちでサバイバル1日キャンプ」をやりたいと言い出したのです。

私自身も以前から自宅で防災訓練をやってみたいなと思っていたため、これは良い機会!と実行することに。

とりあえずイメージした内容はこんな感じ

日時:土曜日 午後〜日曜日 午前
設定:電気、ガス、水道水使用不可

ですが…

別々の方向を向く家族

この防災キャンプへのやる気度を家族それぞれ星で表すと、

息子 ★★★★★(星5)
私  ★★★★★(星5)
夫  ☆☆☆☆☆(星0)

さあ、困りました!このやる気の差。

電気、ガス、水道が使えないという設定を伝えると、夫はもちろん拒絶反応

さらに、息子と私も、やる気度は同じ言えど、やりたいことは異なっており、家族それぞれの向く方向が違う…

早速、頭を抱えることに。


そこで提案

私:今日は初めての試みだし、誰かが嫌な思いをしたら楽しくなくなっちゃうから、各々やりたいことをやる形にしよう!さあ、息子よ、何がしたい?

息子: テントで寝たーい!あとペットボトルで何か作りたーい!

私:非常食を食べてみたい、あと、災害トイレを使ってみたいんだけど、パパは?

夫:え、別にやりたいことない。てかトイレは絶対やだ。

私:…

しかし私は思い出したのです。

新婚当初から気になっていた夫の謎行動。

それはやたらと懐中電灯を買ってくること。
それらを暗い部屋で何度もつけたり消したりすること。

そう!夫は懐中電灯が好き


私::電気全部消したら懐中電灯が大活躍だよ。懐中電灯の担当はパパにお願いしたいな。

夫:それいいね!

突然、彼の瞳に輝きが!!

見つけたー!パパの防災スイッチ見つけたー!!

ということで、

互いに譲歩できる点を話し合い

・電気、水道、ガスが使えない設定はそのまま
・トイレについては私のみが災害用トイレを使用
・寝る時は息子&夫のみがテント使用


というルールでいざ防災キャンプスタート!

(※お風呂は事前に入っておきました。)

こんなことやってみました

非常食を食べる

試したのはアルファ化米

暗かったので、後日、別のものを撮影

水とお湯の両方で試しました。

水だけで作ったら美味しくないかもと予想していたのですが、全く気にならずに食べることができました。でも水の場合、60分待たないといけないので、むしろそちらが気になるポイント。

お湯の方は、カセットコンロで沸かしたものを注ぎ、15分でできあがりました。

災害時、お湯が手に入らない状況のときには、水でもアリ!とわかったのは1つうれしい発見でした。

注意点として、アルファ米にはスプーンと脱酵素剤が入っているので、水を注ぐ前に取り出すことを忘れずに!

というのも、私は以前、入れたままお湯を入れてしまったことがあり、テンションダダ下がりでした(-_-)

平時だったからよかったものの、これが被災時だったら、かなりダメージが大きいかと。

とくに停電時は暗くて見えにくいので、試しに一度作ってみるといいと思います。

防災食、久しぶりに食べましたが、以前よりずっと食べやすい味になっていますね!

災害用トイレ

本当は便器にビニール袋をはめて、凝固剤で固めるタイプを使いたかったのですが、夫の拒絶反応により、今回は私のみが防災トイレ体験をすることに。単独使用できるタイプを使用しました。100均でも買えますよ!

袋の口を開いて尿を入れるだけなので、尿検査の要領でやれば簡単。とはいえ、電気を消したままの暗いトイレでやるのはちょっと緊張したので、平時に一度やっておくことをおすすめします。

ランタンで照らされたトイレ内と携帯簡易トイレ


ペットボトルシャワー

息子の希望で制作。といってもキャップに1つ穴を開けるだけ。キリで簡単に穴を開けられますが、暗い中でやったので、少しドキドキでした。災害時に貴重なお水を節約しながら使用できます。

ちょっとわかりにくいですが、動画です↓

現在、静岡では断水中とのこと。微力ながら少しでもお役に立てれば。

パパ防災士牛尾崇彦さんの記事もとても参考になります。


真っ暗闇でランタン生活

停電時には本当の意味で真っ暗になる(街灯や看板の光もすべて消えるため)と聞いていたので日没後は遮光カーテンを閉めて真っ暗な状態を体験。

ランタンが大活躍でした。あと、両手が使えるヘッドライトも超便利!

真っ暗にしたと言っても、電子機器が放つ光はそのままでしたし、自宅にある懐中電灯とランタンをすべて利用できたので、思ったより明るくできました。

でも、災害時にはそれらをすべて使える保証もなく、本当の意味での真っ暗闇になることを考えると、もう少しランタンを多めに用意し、それぞれの部屋に置いたほうがいいかも!と具体的な対策が見えてきたのでこれもやってみて良かったポイントでした。

テントで寝る

うちにあるのは小さなポップアップテント。父子コンビが中に頭だけ突っ込んで寝ていました。

こんな感じのテントです↑

息子はこれが一番楽しみだったようで、かなり満足の様子。
個人的には、寝袋もほしいなーなんて思いました。

偶然の産物「マルチバース」設定←おすすめ!

キャンプをいざ開始したはいいものの、洗濯機が動いていることに気がつきました。(電気も水も使いまくりではないか!?)そこで、洗い終わるまでは、洗濯機がある洗面所だけは、マルチバース(災害がおこっていない世界)という設定で、訓練をスタート。

ついでに、パパ&息子は通常通りトイレを使用するのでこれもマルチバース設定としました。

トイレに行く時には、「今から、マルチバースいってきま~す!」とDr.ストレンジもびっくりな気軽さで、マルチバースを行き来していました。

もちろん本当の災害時に、こんなことはできませんが、訓練だからこそできる自由な設定は、楽しみながら備える方法としておすすめです。

やってよかった理由

 試食会にもなる

普段口にしない、食べ物の味見ができたのはとても良かったです。

息子はドライカレーが好きなので、今回試しにアルファ米のドライカレーを食べさせてみたのですが、子どもの口には辛すぎたようです。これが被災時だったら、「なんで貴重な食料食べないのよ!キーっ!」となるところですが、今回は穏やかに見守れました。大人チームは美味しいと感じたので、大人用の備蓄にすることに。

朝食には、カセットコンロで沸かした湯で温めたとあるレトルト食品を食べました。

せっかくの機会なので普段は食べないものにしてみたのですが、私の口には合わず…

これが災害時だったら、と思うと精神的なダメージが大きそうなので、好みの味かどうかも事前にチェックしておくことは大切だなと実感。

具体的な対策が見つかる!

ランタンのところでも書きましたが、これがこのぐらいあったほうがいいかもといった具体的なイメージをつかめるのが良かったです。例えば、カセットコンロのガスボンベや、水など、今ある量だと不安だな、もう〇〇本ぐらい増やした方がいいななど。

と、ここまではある程度想定していたメリットですが、予想してなかったものも!

家族の絆が深まる

我が家は土曜日の夕食後に家族ミーティングとゲームの時間を取っています。このキャンプがたまたま土曜開催だったので、会議もしたのですが、ランタンの灯りがなんとも良い感じで、優しい気持ちで話をすることが出来ました。

その後のゲームタイムは、暗いし、正直やらなくていいかなと思っていたのですが、息子たっての希望で投資ゲームをやることに。

(↑ミーミーさんおすすめの投資ゲームは息子のお気に入り)

暗いというだけなのに、ミーティングもゲームも不思議といつもより楽しい時間となりました。

スマホ断食にも!

スマホ自体は見ることはできたのですが、電気が使えないので、充電せずに済むようなるべく節約と思っていたら、キャンプ中は全くスマホを見ずに過ごせました。これは意外なメリット!簡単に俗世から離れられます。

早く寝られる!

これはもうシンプルです。暗いとやることがないので、早く寝ることになります。

実際のキャンプは土曜日17:00〜日曜日8:00までの開催となりましたが、そのほとんどの時間が睡眠時間でした。

睡眠不足も重なっていたので、ちょうど良い休息に!(ごはんも作らなくてよいしね!)

次回以降の宿題 To Do  リスト!

災害食レシピに挑戦!

アルファ米やレトルト食品ももちろん便利ではあるのですが、停電した場合、冷蔵庫や冷凍庫にあるものから消費することになると考えられるため、カセットコンロや固形燃料を使用した防災食レシピも試したいと思っています。

袋に入れて温めるタイプの加熱剤も使用してみたいです。すでに手元には準備済みです!

防災用トイレ色々

今回は諦めましたが食同様に重要というか、むしろ避けられない排泄に関してはやはりはずせないと思っています。

やりたいのは3つ
1.便器にビニールをはめて凝固剤で固めるもの

2.段ボールでトイレの枠を作り、袋&凝固剤を使うもの。セットは購入済み。トイレが壊れて、1.のトイレでは対応できない時を想定。

3.ビニール袋、ペットシート、新聞を使ってトイレを作る方法。
備蓄したトイレをすべて使い切ってしまった時を想定。
(参考:国際災害レスキューナース 辻直美さんのインスタ)

ラジオを聞く

スマホを使わなかったのは良かったのですが、情報を遮断していたため、翌日、台風15号のことを知り衝撃を受けました。次におうちで防災キャンプやる際には、ラジオを聞くということを取り入れてみようと思います。防災ラジオの充電や電池がどのくらい持つのかなどの確認も必要だと感じています。

結びに

おうち防災キャンプ、楽しかった!というのが率直な感想です!
家族全員(あんなに渋っていた夫まで!)「やってよかったね」と意見は一致しました!

でも、どのくらいの頻度でやりたいかについては息子が一月ひとつきに一回、私は二月ふたつきに一回、夫は三月みつきに一回とそれぞれ希望が分かれました。

内容も含め、家族の中で意見を調整していくこともある意味では、防災の取り組みの一つなのかなと感じたキャンプでした。今後も互いに折り合いをつけられるポイントを探りながら、取り組んでいきたい思います。

みなさんも、何か面白そう!と思ったもの一つだけでもいいので、ちょこっと試してみていただけたらうれしいです。


奇しくも、台風15号と重なった今回の防災キャンプ。

あくまでも訓練だった私たちの体験ですが、実際に災害が起こり、現在も不便な生活をしていらっしゃる方がいると思うと、なんと言葉にしてよいものか…

被害に遭われた方々の1日も早い復興を願っております。

<関連リンク>

noteで防災といえばこの方!パパ防災士の牛尾崇彦さんをゲストにお迎えしラジオを配信しました!

家族で取り組む防災についてのアドバイスもいただきました。今回の防災キャンプはこのアドバイスをかなり意識して行っています。

ラジオのサイドストーリーはISSHO NIのnoteからお読みいただけます。(記事には動画リンクもあります。)

牛尾さんはnoteクリエイターサポートプログラムで子どもたちが 訓練に使用する消火器購入費用を希望されています!記事へのスキで一緒に応援しましょう!

お読みいただきありがとうございました。


この記事が参加している募集

みんなの防災ガイド

頂いたサポートはみんなで子育てする文化・環境づくりのため、大切に使わせていただきます。 子育ての学びと体験を共有するメディア ISSHO NIのnoteはこちらです。https://note.com/issho_ni4568