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Onlineで日本語を教える|#8 どれだけ準備に時間をかけるか問題

 こんにちは!オンラインで日本語を教えている、こゆきと申します。
3年目に入り、少しずつレッスンに対する余計な緊張や無駄な不安は減ってきました。しかし、経験を積んだとは言い難く、勉強したいことや知りたいことが尽きることはありません。知識・経験不足を痛感する毎日です。

 今日は、レッスンにどのくらい準備の時間をかけるべきなのか、という永遠の(?)課題についてお話したいと思います。この点については、実は最初からどうするべきか今もずっと悩んでいます。
 オンライン日本語レッスンには様々な形態がありますが、ここでは語学プラットフォームに講師として登録し、レッスンを希望してくれた学習者さんに有償で教える場合についてお話ししたいと思います。
 悩める私の試行錯誤をぜひ最後までご覧ください。


準備が必要な場合・不要な場合

 オンライン日本語レッスンでは、学習者さんのリクエストは多岐に渡ります。いかにもレッスンといったものから、こんなのが日本語レッスンなのか?と思うようなものまで、様々なニーズがあります。事前情報がなく当日出たとこ勝負、みたいな場合もあります。このようなケースでは準備が不要、または実質的にできないこともあります。テーマを決めずに自由に会話したい、という場合も同じく特別な準備はしません。

 一方、準備が必要なのは次のようなケースです。

  • 文法の解説

  • 特殊なリクエスト(趣味に関すること、特定の業界用語など)

  • 生教材(ウェブ上の記事など)を使用したレッスン

  • ゼロ初級(始めて学ぶレベル)または初級で、テキストを使わない場合

それぞれについて、なぜ、どんな準備が必要なのかについて、対策を考えるためにもまとめてみます。

なぜ・どんな準備が必要なのか

文法の解説

 文法の解説については、口頭で簡単に説明するだけで済む場合から、しっかり復習したい場合まで、いろいろなケースがあります。私の場合、事前の質問で文法項目がわかっている場合は準備の対象になります。自分でしっかり理解しておくためにも、準備というよりも自分の勉強時間が必要だからです。何を聞かれても即答できる方もいらっしゃいますが、私はそうはいきません😭

 ネット検索すれば情報は見つかることが多いですが、そのまま鵜呑みにするわけにはいきません。複数の情報を比較し、文法書や辞書、コーパスなど信頼できるソースも使って、正しい情報を元に頭を整理する必要があります。さらに、自分で理解した上で、学習者さんにわかりやすく言語化する必要があります。当日、ホワイトボードツールを使って説明することもありますが、複雑な内容の場合はあらかじめ資料としてまとめておくことが多いです。

 よく聞かれること、例えば助詞の使い分け(「は」と「が」など)は、まとめておくと再利用できる可能性が高いので、最初こそ時間がかかりますが多少時間がかかったとしても作っておく価値はあります。
 私の場合は、助詞の他に、受け身と使役、自動詞と他動詞、敬語の文法などは何度も使えるので、自作教材として整理しました。
 残念ながら2度と使わない内容もあるかもしれませんが、この場合は自分の勉強になってよかった、くらいに考えるようにしています。

 内容によりますが作業時間は短ければ15分程度、場合によって数時間を要することもあります。

こちらは「もの」「こと」の使い分けがわからない、とご質問いただいて作成した資料の一部です。口頭で説明できそうに思いましたが、残しておくと使えるかもと思って資料にまとめました

特殊なリクエスト

一般的な日本語のレッスンにはない内容をリクエストされることがあります。オンライン且つマンツーマンならでは、だと思います。例えば、好きなアニメのセリフを説明してほしい、とか。歌詞の意味を教えて欲しい、というリクエストをもらったこともあります。私はその曲を知らなかったので、聴いてみました。歌詞を調べ、自分なりに意味や背景について考えてみました。学習者さんがどこがわからないのかをレッスンで質問する、というやり方だったので、事前の準備はおそらく20分〜30分程度だったと思います。

 他には、会社で使う言葉がわからない、ということで、ある業界の専門用語のようなものをリストにして質問されたこともありました。専門的なものや、ローカルルールとして使われるものは調べてもわからないことが多いです。それは素直に伝えるしかないのですが、困っている学習者さんをそのまま突き放せず、できる限り答えた後は業界問わず仕事で使われる日本語を中心に、一緒に練習するレッスンをしたことがあります。
 個人的には、外国人と日本語を使って仕事をするのであれば、ネイティブの日本人側からある程度言葉への説明があってもいいのではないかと思ったのですが、忙しい中ではそういった配慮は難しいのかもしれません。

 2度と同じ教材が使えない可能性が高いので、きちんと整備した資料は作成しません。10分程度で終わる場合もあれば、やはり数時間かかってしまうこともあります。内容や学習者さんが必要としている精度など、総合的に見て、時間をかけるべきかどうか判断することが多いです。

生教材を使用したレッスン

 生教材とは、実際に学習言語が使われている記事や音声、動画などを教材として利用するものです。学習者のために作られた教材ではないもの、といえます。その媒体をレアリア(本物)と言うこともあります。ニュースを紹介するWebサイトはレアリア、その中にある記事は生教材、と区別することもあります。

 上級の学習者さんは特に、自発的にこれらの素材に触れて勉強していることが多いです。毎日youtubeを見ています、とか、ニュースは日本語で見ます、とか、podcastを活用している人もいます。多くは日本語に慣れるためにやっている、という方が多く、それを学習に結びつけることが難しいと感じる方が多いです。自分自身の経験から考えても、それはよくわかります。英語の記事を毎日読もう、と決めて実行したとしても、それで効率的にまたは効果的に学習できているか確信は持てません。

 そこでレッスンで生教材を使った学習方法を相談したい、という方がいます。この場合、学習者さんが実際に使っている生教材を教えてもらい、どうしたら学習目標につなげられるか考えることがあります。レッスンで一緒に見たり聞いたりすることもありますが、事前に準備することもあります。youtubeなどは2倍速で見るなど、時間短縮をした上で対策を考えます。これは準備したことがそのままレッスン内容になるので、あまり効率の悪さを感じません。

 問題は、生教材を使って勉強したい、素材も紹介して欲しい、という場合の準備です。その方の目的やレベルに合わせた素材を探すのって、それなりに難しいです。特に超上級といえるレベルの方の場合、日常見聞きするメディア情報や会話は、ネイティブと同じ程度に理解できます。それでもさらに上を目指したい、もよく理解できます。そうなるとかなり素材が限定されてしまいます。

 また、カジュアルな内容を好む方や、難しくても経済や政治のニュースを読みたい、という方までリクエストは幅広く、素材探しには苦労します。

ゼロ初級でテキストを使わないレッスンの準備

 実は私にとって、これが一番の鬼門😨なのです。ここではひらがなやカタカナが読めず、会話がまだできないレベルをゼロ初級としてお話ししたいと思います。
 一般論で、知識をある程度持っている人への説明は簡単で済む、ということがあります。そうでない場合は、丁寧な説明が必要です。

 ゼロ初級のレッスンは、文字を読んで理解する前の段階であるため、状況に応じて視覚に訴える情報が必要になります。テキストを使えば視覚情報もあるし、ゼロから基礎を固めるための体系的な説明がきちんと書かれているので安心なのですが、問題はテキストを学習者さんが持っていない場合です。

 ご存知の方も多いと思いますが、講師がテキスト持っていても、学習者さんが持っていないなら、教科書を画面共有したりPDFにしたりして有償のレッスンをすることはできません。著作権の侵害となるためです。テキストを使うということは、学習者さんが持っている必要があります。 
 テキストを持っていない状況には色々事情があります。趣味でちょっとやってみたいからまだ買いたくない、という場合や単に教科書が好きではないという場合もあります。

 著作権の侵害をしないためには、テキストに代わる自作教材が必要になります。教材がなくても口頭で上手に誘導してゼロから学べるようにできる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、いわゆる「手ぶら」(何も見せる教材がない、という意味です)でのゼロ初級のレッスンは、私には難しいです。

 また、何をどのようにどんな順番で教えるかという、かなり重要な点も、テキストなしでは拠り所がなくなります。毎回のレッスン内容だけでなく、数ヶ月または年単位の個人用のシラバスを作るような作業も必要になります。無計画に教材を作るわけにはいかないし、結局なんらかのテキストを参考に教材を作ることになるので、作業量はかなり多くなります。

 これこそ、専門家が緻密に構築したテキストを素人が自作教材に作り替えるような作業です。1時間のレッスンのために、1時間以上を準備に費やすことはよくあることです。実際、私の場合は本当に準備に時間がかかりました。テキストそのままの内容をスライドにするわけではないので、複数のテキストを参考にして教える順番を考え、例文を作り、著作権フリーで商用利用可能なイラストを探してスライドを作る、という作業は骨が折れます。
 視覚資料あるあるですが、たくさんのスライドができた、と思っても実際に使うと数分で終わってしまったりもします😭。

減らすことはできるのか

 次に、どうしたら準備時間を減らせるのかについて考えてみたいと思います。そもそも減らすべきかどうか、については後の項目で、もう少し掘り下げてみたいと思います。

 まず、文法の解説のための準備を減らすには、おそらく答えはひとつしかありません。自分の知識を増やし、言語化することです。オンラインレッスンを始める時点で、網羅的に知識を整理できていなくても大丈夫だと思います。どんな質問をよくされるか、どんな説明が伝わりやすいか、学習者さんと接して初めて肌で知ることができるからです。
 教材を整理し、わかりやすい説明を磨いていくことで、より毎回の準備時間は減らせると考えています。文法書などは、使ってみて役に立ったものをまたご紹介したいと思います。

 特殊なリクエストについては、単純に準備を減らすということは…難しそうですね。アニメやゲームなど、自分も興味があってよく知っている場合は、準備はいらないかもしれないです。
 どうしても準備時間をかけたくない、という場合はレッスン内で一緒に考えましょう、というやり方を受け入れてもらう必要があるかもしれません。いつもは文法などを勉強している方が、たまにこのようなリクエストをする、という程度であれば私なら引き受けますが、毎回自分の全く知らないニッチな領域について質問されるという場合は、ちょっと迷うかもしれません。広い話題に対応できるよう、勉強も必要ですが、もしそれを得意とする先生が他にいそうなら、学習者さんのためにも先生を変えることを提案するかもしれません。

 生教材の準備時間の短縮については、どこにどんな情報があるかをあらかじめ知っておくことが有効です。たとえば、文章を読む練習がしたい場合、よく知られているのは、NHKのNews Web Easyにほんごたどく、河北新報社のやさしいにほんごニュースなどがあります。他に日本多読道場(2024年7月末まで使用可能/2024年1月現在)などを学習者さんにおすすめすることもできます。日テレニュースなどは、短い動画が素早く探せるのでよく見ます。
 音声では、Voicyで学習者さんのご興味に合うものを探すこともあります。ビジネスから趣味まで、多彩な話題が取り上げられているので、少し再生時間が長いものもありますが、いろいろなものを学習者さんに紹介することができます。
 旅行や文化に興味のある方にはMACHAもいいかもしれません。また、私の場合は台湾の学習者さんが多いので、フォーカス台湾もよく見ます。同じニュースを日本語と中国語繁体字で書いてあるものがあり(逐語訳にはなっていません)少し上級の内容で日本語でテーマトークしたい方に紹介することがあります。
とりあえずここを見る、というページをいくつか決めておくと探す時間が減らせるかもしれません。

 そして最後に、ゼロ初級でテキストなしのレッスンについてです。準備時間を減らす方法のひとつは、他の教材でも同じですが、繰り返し利用可能な汎用性の高い教材を蓄積していくことだろうなと思います。汎用性が高いとは、学習者の属性を広く想定しておくこと、くらいの意味です。たとえば語彙について、テスト・勉強します・図書館などの語彙は、学生さんに必要ですが、大人の学習者には、会議・残業します・銀行のほうが重要かもしれません。これらを学習者さんによって、使い分けできると汎用性が高まります。私の経験では、英語の間接法を想定して、ひらがなとアルファベットだけで教材を作ったところ、漢字圏の入門者にはかえってわかりにくくなる(漢字で書けば言葉の意味はほぼ説明不要になりますよね💦)ことが起きました。漢字もひらがなも書くと、画面がごちゃごちゃしてしまうので、書き足すスペースがあるくらいの、情報量の少ない教材にして、必要に応じて説明を増やすことにしました。
 ごく端的に言えば作り込み過ぎない教材がいいのかなと思っています。「あそび(ゆとり)」と「すきま」のある教材を作っておけば、あらゆる属性の方に使用できますし、作成時間も少なくて済みます。

 もうひとつの方法は、商用利用可能な無料オンライン教材の活用です。私はいろどりには、ものすごくお世話になっています。主要な外国語をはじめ各国語版が豊富なので、学習者さんがご自分の読みやすいバーションを使うことも可能です。講師の声以外の日本語音声をたくさん聞いてもらえることは、学習者の方のメリットになると思うので、初歩から復習したい方も含めていろどりでのレッスンをよくおすすめします。最初はローマ字のふりがながあるので、まだひらがなやカタカナが完全に読めない状態からでも使用できます。自分でイラスト入りのスライドをいちから作る必要もありません。もちろん、専門家の知識をもとに作られたテキストなので質が高く、安心してレッスンができます。

 最後の方法は極端に思われるかもしれませんが、ゼロ初級のレッスンをテキストの購入を前提として受け付けるか、選択と集中の観点からゼロ初級のレッスンを実施しないという選択肢も考慮に入れる必要があると思います。逆に自作教材でゼロから教えることに喜びを見出す方もいらっしゃるので、ゼロ初級を専門にするという選択肢もありますね。いずれにしても、自分の得手不得手はある程度認めて、効率化を図るのは間違いではないと思います。

 とはいえ、最初のうちはあらゆるレベル・ニーズを引き受けて、少しずつ自分が得意なレッスン内容を絞り込んでいくというのもよいかもしれません。

 余談ですが、私がゼロ初級のレッスンに苦手意識があるのは、もうひとつ理由があります。なんでもそうですが、初めが肝心というのは、語学も同じだと思うからです。私の経験不足は大前提ですが、真っ白な白紙から基礎をきちんと固めるまで、あらゆる学習者さんを正しく導ける自信はまだありません。誰でもどんとこい、となれると良いのですが、まだまだ道は遠いです。

 また、どの準備にもいえることですが、便利なツールを使って時間短縮を図ることも可能です。クイズを短時間で作ることができるツールもあり、解説を盛り込めばひとつの教材で50分のレッスンを充実した内容にすることもできます。
 一部をご紹介したので、過去記事もご参照ください。
(無料でも利用可能なツールをご紹介しています)

そもそも準備に時間をかけるべきなのか

 さて、やっと本題です。そもそも準備ってどうあるべきなのでしょうか。

 まず、準備に時間をかけることは当然必要だという考え方があります。どんな仕事にも準備は必要です。準備をせずにプロフェッショナルを名乗ることはできないというのも事実です。
 また、普段の自分の研鑽こそが準備であるという考えもあります。そうなると準備をするしないにそもそも選択肢はないことになります。
 さらに、有償で行う以上、レッスンの質の担保と継続的な改善は必要です。ここで質を何で測るのかという問題は残りますが、受講者の方の満足度はそのひとつの指標になるでしょう。準備をしていないことが明らかにわかる講師にお金を払ってレッスンを受けたいか、と問われると私はNoと答えると思います。

 一方で、準備に時間をかけるべきでないという考えもあります。まず時給が下がるという問題があります。通常、レッスン価格は時間に対して設定しますので、準備に多くの時間をかければ時間単価は大きく下がります。プラットフォームを利用している場合は手数料が必要なので、まずますその単価は下がります。時給で設定価格の半分、またはそれ以下になってしまうことは、あり得ることだと思います。
 労働として考えている方にとっては死活問題です。一方で、労働としてではなく空いた時間を有効に使えた、という感覚であれば少しでもお金に変わるなら満足、と感じる方もいるでしょう。単価が下がることの是非は一概に言えそうにありません。
 
 また、時間は有限ですので、自分の時間を切り売りしている、と考えれば、やはり準備の効率化は必須です。これは労働単価の問題ではなく、生活、ひいては大げさですが人生の問題です。自分のために使う時間を減らしてまで他人を満足させなければいけないのでしょうか。そこにこそ幸せを見出す、という場合を除き、まず自分が幸せでなければ他人を幸せにすることはできない、と私は思うのですが、これも考えは十人十色だと思います。

 さらに、精神的な負担感の問題もあります。これは初めて受講者さんが一気に増えて、自分のキャパを超えそうになった時に感じたことですが、私のような小心者は「準備ができていない」というだけでとても不安になります。負担感が大きく、気持ちが火の車、といった状況になりました。先のことを心配する性格なので、月曜日の時点で金曜日までのレッスンのあれもこれもやらなきゃ、に勝手に自分で圧倒されていました。1週間ごとにやっと乗り切った、と思うことも自転車操業みたいで嫌でした。この焦りが学習者さんに直接伝わったかどうかわかりません。ただ、私はここに書いた準備時間を減らす対策をしていくうちに、堂々とした自信のあるレッスンが以前よりできるようになってきたと(勝手に)感じています。

 つまり、準備時間の短縮・効率化は、私にとっては最終的にレッスンの質の担保・継続的な改善につながっている、と感じています。レッスンのコマ数が増えるごとに実質的に人のために使う時間は増えますが、一度準備したものを複数のレッスンで使う、準備そのものを効率化する、レッスンでの学びを改善にあてる、といった取り組みにより、レッスンが増えても質を落とさない、むしろ質を向上できるという流れに持ち込むことは可能だと考えています。
 また、一度準備した後は、さらにその次の準備が可能です。例えば、解説のための教材を作る、という準備ができたら、それを元に演習問題やクイズを準備することができます。
 さらに、準備は手を動かすこと、作業することだけではありません。どうやって伝えようか考えたり、アイデアを練ることも準備のうちです。教材を「作る」ことだけに時間を使ってしまうと、この「考える」「工夫する」時間がなくなってしまいます。蓄積のサイクルを活用して、アイデアを練る時間を捻出することは、確実にレッスンの質の向上につながると思います。

今の時点で思うこと

 今の時点での私の結論は、レッスン準備を避けて通ることはできないものの、蓄積によって減らすことは可能であるということ、そして、持続可能性の観点からも、自分を疲れさせないために効率化と時間の短縮化は必須である、ということです。

 もし完全に準備時間ゼロを目指すなら、そのコンセプトを明確に打ち出してレッスン内容を絞り込むしかありません。例えば特定のレベルのみ、特定の分野のみ受け付ける、などです。

 すでに準備した内容を練り上げることで、長い時間をかけて準備したのと同じ状況を作り出すことができる、つまりより洗練されたレッスンを実施できるようになることを知っておくことも大事です。ある程度時間がかかることに納得できれば、負担感や徒労感を減らすこともできるからです。本当は気持ちの持ちようだけで解決しようとする精神論はきらいですが、先を見据えることは大事なので、将来のために必要な教材を見極め、汎用性の高いものを準備することを繰り返すことで、中長期的に事前準備ができている、と知ることも重要です。

 フリーランスとして、業務の効率改善について考える必要があるのはもちろん、質の高いアウトプットを維持するためにも明確なポリシーと対策が必須だと思うのですが、まだ模索しています。自分が楽をする、という意味ではなく、自分に余裕がないのに他人に分け与えることはできない、という観点で、まずは自分自身の持続可能性を最優先に考えることが必要だと思います。そのためには、時には上手に手を抜くことを覚えることも大事ですし、ツールの活用によって作業時間を短縮できないか、前向きに取り組んでいくことも大切です。
 まだまだ結論を出せてはいませんが、より効率化を図り、それを質の改善につなげられるようにしたいと思います。

 長くなりましたが読んでくださった方、ありがとうございます!
今これから始める、または今も迷いながら進んでいるみなさんと、小さなつながりが持てると嬉しいです。ご経験を積んでいらっしゃる諸先輩方におかれましては、どうか温かい目で見守ってくださると幸いです。

 それでは、また🫡

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