見出し画像

本願寺御正忌報恩講

今日は本願寺の御正忌報恩講にお参り。

報恩講とは、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人のご遺徳を偲び、1月16日の命日にあわせていとまれる浄土真宗で最も大切な法要。

本願寺のとある委員をさせてもらっているご縁もあり、今年は来賓として招待していただく。

受付を済ませ、法要がはじまるまで、国宝・鴻之間(こうのま)でお茶をいただき、待機。

対面所(鴻之間)本願寺の書院では一番規模の大きい広間で、ご門主との対面に使われたところからこの名があります。上段正面の欄間に雲間を飛ぶ鴻の透かし彫りがあることから、鴻の間とも呼ばれています。
https://www.hongwanji.kyoto/see/shoin.html

法要にお参りさせていただき、鴻之間に戻り、お斎をいただく。

本願寺では、御正忌報恩講法要をお勤めする期間、通常非公開の国宝書院(鴻之間)にて、おおむね江戸時代から変わらぬ食材を用いた伝統の精進料理を、朱塗りの什器やお膳で召しあがっていただくことができます。
https://www.hongwanji.kyoto/info/000214.html

毎年、この御正忌報恩講のためだけに作られるお菓子。

配膳などの接待は、本願寺御用達商である開明社の方々。

はじめて本願寺のお斎をいただいた。もちろん精進料理だが、めっちゃ美味しかった。特にかす汁は2回おかわりしてしまった。

来賓の方は、衣姿の僧侶が半分と、スーツの方が半分ずつぐらいだった。隣になったスーツの方は、本願寺のホームページなどをつくっている会社の方だった。毎年、会社から一人参加しているとのこと。

「上司から聞いてはいたけど、法要はお坊さんがいっぱいいて、大きな声でお経をおよみになっていて迫力がありました。このお斎の会場は想像以上に厳かで、食事も美味しく、順番がまわってきて、本当に良かったです」。

教えをつなぎ、寺院を護持するには、こうしてお世話になる来賓の方々を接待することは大切なんだなと参加して実感。鴻之間だって何回も見学に来たことはあれど、こうして実際にこの場で接待を受けると、歴史に思いをはせ、物語を想像し、場に吸いこまれていく感覚さえあった。

おかげで親鸞聖人のご遺徳を偲ぶとともに、歴史に思いを馳せ、先人たちに感謝し、如来さまのみ教えにであう、心豊かな一日でした。ナモ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?