Koyu Tsuruno(霍野 廣由)

浄土真宗本願寺派覚円寺(福岡県)副住職。大学院修了後、認定NPO法人京都自死・自殺相談…

Koyu Tsuruno(霍野 廣由)

浄土真宗本願寺派覚円寺(福岡県)副住職。大学院修了後、認定NPO法人京都自死・自殺相談センターに就職し、現在は事務局長。2018年、ソーシャルグッドな新電力会社、TERA Energy株式会社を立ち上げる。相愛大学非常勤講師、浄土真宗本願寺派子ども・若者ご縁づくり推進委員など。

マガジン

  • JISSENトーク

    JISSENトークは、龍谷大学実践真宗学研究科の修了生、現役生の垣根を超えて、共に学びを拡げる&深めるオンライン自主ゼミです。修了生たちが、いままさに実践に取り組んでいる鮮度の高い事例、現役生の学びのなかで沸きおこっている問いや想いをもとに、修了生・現役生の垣根を超えた学びの場をオンラインで定期的に開催します。

  • 七万寺

    京都の二条城南東の式阿弥町にコンテナ19基、長屋3軒を有する「共創自治区CONCON(こんこん)」(https://www.concon.kyoto/)のなかに、日本一小さなお寺をつくるコンテラプロジェクト。

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キックオフミーティングレポート

龍谷大学実践真宗学研究科2期の霍野廣由(つるのこうゆう)です。このたび、龍谷大学実践真宗学研究科の修了生、現役生の垣根を超えて、共に学びを拡げる&深めるオンラインでの学びの場をつくっていければと企んでいます。 そんな思いつきを面白がってくれそうな方々にお声がけをして作戦会議を実施。年代を超えて、現役生も含め、13名の方々にお集まりいただきました。 先ずは、1人1分で軽く自己紹介。「えっ、いまそんなことしてるの!なんだそれ、めっちゃ聞きたい」「佐藤健と喋ったの?!まじか、す

    • 【レポート】坊チェラー#01「怒る人から怒りを観る人へ」

      こんにちは、七万寺のこうゆうです。苦悩渦巻くこの娑婆世界のなかで、お坊さんとして悩み苦しむ方に寄り添いたいと願い、『坊チェラー』を開催しています。今回は先日開催された『坊チェラー#01』の様子をレポートします。 進め方『坊チェラー』は「人間むき出し、相談サバイバル」。匿名で複数人のお坊さんへ、リアルなお悩み相談・人生相談ができるオンライン番組です。 1回1時間程度の番組で、下記の順番で進行していきます。 1)相談者は、リアルな悩みを打ち明ける 2)お坊さんは、相談に対する

      • まだ見ぬ君へ

        今日は朝からお母さん、お姉ちゃんと3人で手をつないで近くの公園にいってたよ。朝は少し冷えるけど、よく晴れた天気の良い日。お姉ちゃんは公園で森の中を歩いて回ったり、シャボン玉したりしてた。嬉しそうに遊びお姉ちゃんの笑顔と、それを微笑ましく眺めるお母さんの様子をみていると、お父さんは「あっ、幸せだな」と感じてた。お昼にはおばあちゃんが来てくれて、みんなでお弁当を食べたよ。お姉ちゃんは、おばあちゃんが大好きだから、とても嬉しそうだった。 夕方から、お母さんはなんだかお腹が痛くなっ

        • コンテナに日本一小さなお寺をつくる

          2019年10月、京都の二条城南東の式阿弥町にコンテナ19基、長屋3軒を有する「共創自治区CONCON(こんこん)」が誕生した。 そのなかで、日本一小さなお寺(自称)をつくるコンテラプロジェクトをはじめます。お寺の名前は、懇々山七万寺(こんこんざんななまんじ)。 お寺とはなんぞやお寺ってなんだろう。仏さまがいらっしゃればお寺なのか。木造建築だとお寺感がでるのか。畳は必須なのか。同じ信仰を喜ぶ共同体がお寺なのか。檀家制度から連なる地域コミュニティなのか。 お寺がもつお寺性

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        • JISSENトーク
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          2本

        記事

          亡き人の人生の復元

          今日は葬儀が二件あった。ドタバタな一日だったが、葬儀の在り方について、改めて考える機会だった。 82歳の女性の葬儀。若い頃は近くの老人福祉施設に勤務。同僚から慕われる存在だったよう。退職ののち地域活動に勢力的に協力していたけど、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患う。手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく。勤務していた施設に入所しながら、病院に入退院を繰り返すことが長期間にわたってつながっていたそうだ。数日前よりいよいよ体調が悪くなり、

          亡き人の人生の復元

          OiBokkeShi「老いと演劇のワークショップ」に参加して学んだこと

          僕「いつも元気いいねー、幾つになったん?」 ご門徒「今年の秋で80歳よ」 僕「えっ、80、そりゃ分からん。若いねー。」 ご門徒「よう言うわw。まぁ、頑張っちょるわな。健康に気をつけて毎日運動して、しっかり食事を取るようにしちょる。認知症になったら終わりやけんね」 お参りにいって近況報告や世間話をしていると、ときどき聞こえてくる声。「認知症なったら終わり」。 認知症への不安や恐怖、その気持ちも分かるけど、なんか寂しいなといつも感じる。たぶんそれは、僕のなかで、認知症になった

          OiBokkeShi「老いと演劇のワークショップ」に参加して学んだこと

          遊びを通して、構造を学ぶ

          子どもが2歳になった。誕生日プレゼントに、おもちゃを買った。これは、よく遊びにいくボーネルンドにおいてあるもので、最近子どもがハマって遊んでたので、これにした。梅雨で家にいることが多くなるし、外も暑いので水を使ったものだと楽しめるかなと思って。 あまりこのおもちゃについて詳しく調べて買ったわけじゃなかったけど、想像以上に良い感じ。運河の仕組みを学べるようなおもちゃなんだけど、これはシステムや社会の構造を考えるものにもつながるなと思いながら、一緒に遊んだ。 運河だから船を浮

          遊びを通して、構造を学ぶ

          G20大阪市民サミット

          明後日から大阪で開催されるG20を前に、市民が主体となって諸課題について考える、G20大阪市民サミットの分科会に参加したのでメモをシェア。 僕が参加したのは、[地域から世界へ:住民主体の政策立案・政策協働をめざして]という内容で、アドボカシーを中心テーマに据えた分科会。 日本でも少しずつ認知されてきたアドボカシー(人々の声を政策に繋げ実現する活動)。よく知られた国際的なものだけでなく、日本の地域レベルでの優れた事例を紹介対比し、人々やNGO/NPOが世界と繋がりながら

          G20大阪市民サミット

          死について考える03

          ここ最近、宮下洋一氏の「安楽死を遂げるまで」を少しずつ読み進めている。 自己決定権の話題。安楽死が認められる条件の一つに「自分で決断する」という項目がある。まさに、自己決定権。本人が安楽死が望み決断すれば、周囲が抱く様々な感情は横に置き、本人を尊重するべきとされる。安楽死を望む多くの場合が、様々に耐え難き苦痛を背負っていることを思えば、周囲がどうのこうのいうべきではない、と。 しかし、このジャーナリストの宮下氏が抱く感情に、本当にそれだけで良いのか、と違和感を提示する。日

          死について考える03

          死について考える02

          宮下洋一氏の「安楽死を遂げるまで」を読んでる。まだ途中だけど、めっちゃ良い本。 この書物のなかで、深く考えたいテーマはたくさんあるが、いまパッと思いつくのが、自己決定権について、キリスト教文化圏と、仏教文化圏において、捉え方の違い、違和感みたいなものがあるのではないかという投げかけ。 安楽死が認められている各国で、実際に安楽死を行なっていく人たちにインタビューをしまくっている。安楽死の処置を行うスタッフたちにも。 著者がインタビューをしまくるなかで、徐々に違和感を覚える

          死について考える01

          京都のお寺を使って定期的に「Deathについて喋るんデス」を合言葉にDeathカフェを実施している。そのなかで死について考えたり、感じたりすることを、書きなぐっていこうと思う。 先日のとある研修で、自殺念慮のある人に「どうして死んじゃいけないの?」と聞かれたら、いかに答えればよいのか、という質問があった。 どうって言われても、その場にいないと、どんな気持ちが沸き起こってくるのか分からないから、なんともいえない。僕が心がけているのは、そのときに感じた気持ちを伝えるってこと。

          協調

          ソーシャルビジネスは協調主義。競争主義ではダメ。同じ目標を掲げられるのであれば、ライバルとも一緒にやっていく。ソーシャルビジネスの目的は、大きな夢や志を成し遂げるもの。競争なんて言ってる場合じゃない。

          善悪

          「善悪の信念はもろい。迷っても揺らいでも生きていける。答えのない問いに全力で向かっていくことが人生。」

          人間本位

          今日は、宮城県の南三陸町を視察。 今日も色々な気づきや学びは多かったけれど、特に印象的だったことが、林業従事者の方が言ってた言葉。 腐った木も残すんです。多くの場合、急に倒れてくることを懸念して、安全面を考慮して切り倒す。だけど、我々は、安全面で特に大きな問題にならなければ、決して切り倒さない、何故なら、腐った木々を小鳥が食べて、自然の循環が始まる。人間だけの目線だけで考えると、切り倒してしまう。そうじゃない。自然の視点、循環の視点で考えることで、どれだけ人間本位で考

          信頼の資本をはぐくむ

          今日は仙台で信頼資本財団が主催する、信頼ギャザリングに参加。 トップランナーが集うにも関わらず、決まりきった正解をあてにいくのではなくて、あーだこーだ言い合いながら、問いを深めていく場だった。すごい。なんといっても、この場にいる人たちが、とてもあたたかな方々ばかり。これこそ信頼で紡がれている醍醐味なんだろうな。 印象に残った言葉はあれこれあるような気がするけど、お酒も飲んで、あまり整理できないので、一つだけ。 複雑なものは複雑なまま伝える。簡単にしてしまうと逆に分からな

          信頼の資本をはぐくむ

          移動のイノベーション

          今日は出張で飛行機で移動なんだが、悪天候のため、3時間、空港で過ごす。いままだ待っている最中。今日は移動日でとっていたので、大事な予定は入れてなかったので大きな問題ない。仕事したり、本読んで時間つぶしてるけど、さすがに疲れる。飛行機はこれがあるから怖い、移動手段は気をつけなければ。 飛行機が遅れることはよくあること。出発ロビーのところに、もっと有意義に時間をつぶすスペースがあっても良いのになと思う。例えば、ジムとか、図書館とか、ゲーセンとか、居酒屋とか、お風呂とか、映画館と

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