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2021年7月 全体の暦と季節柄

こんにちは、暦鑑定師のひさとみゆりかです。
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7月全体の暦よみ

挑戦の調整の調整

なんだかわけわからないメッセージからスタートですが今月のテーマはまさにこれ。【挑戦】の調整を調整していく。7月は実は暦が忙しい。前半に陰の暦の八日間【八専】があり、それを終えて、今度は1年間の暦が陰転する【九星隠遁はじめ】、そこに天とのゲートが広がる【お盆】が始まり、さらに調整の暦である【夏の土用】がスタート。

と、もう本当にめまぐるしくイベントがあります。ただそれは大きく陰陽バランスがあっちこっちというよりは1センチ、2センチと陰のなかで足踏みしている感じ。その少しのバランス調整で軸が決まる。そんなときなのです。それではまず【八専】から見ていきましょう。

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7月3日〜7月14日 八専(はっせん)

八専は先月巡ってきた陰の暦の【十方暮れ(じゅっぽうぐれ)】と交互に巡ってきます。なので毎月、約1/3は陰の暦があるということです。この陰の暦はどちらがで影響が出やすいと、個人差があります。

自分自身、または家族や身の回りのひとがグズグズしたり、体調を崩しやすかったり、ちょっとリサーチする気持ちで感じてみると暦のせいにでき、ぐっと楽になると思います。この【八専(はっせん)】とはあまり大きなことを起こさず、日常に感謝し、余裕を持つ日です。

計画通りにいかなくとも、暦のせいにして予備日を考えておいたり、体力を回復する日としてお休みをいれたり、または気を使わない人とお茶をしたりリラックスする日々としてみてください。自分自身では疲れを感じていないときは実は黄色信号。この八専では違和感を見つけそれを後半の土用で調整していくようなイメージを大切に。

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九星隠遁始め

そして八専が終わると、翌日7月15日から【九星隠遁始め】となります。これは暦のなかで1年を陰陽で区切るとこのタイミングから約半年間は陰の暦のなかにあるという期間です。

毎年、このあたりを境に、今度は来年の1月中旬に向けて陰を深めていきます。季節が夏のピークを迎え、ここから冬に向かう時。これは何かネガティブなことではなく、陰転じて陽になる、エネルギーの循環です。

この15日にはちょうど不成就日も重なり、そして前日14日までが八専と大きなデトックスのときとなりそうです。お掃除や片付け、自分自身の休息もたっぷりとり、不要な感情や不安も手放しましょう。

浄化といって、水に流すことが有効です。涙をながすことやお塩をいれたお風呂への入浴で汗を出すこともよいでしょう。さっぱり!という感情が出れば浄化OKのサインです。

ぜひこの14日、15日あたりは無理をせず、予定をいれずに浄化dayとしてみてください。もしこのあたりで不調が出たり、思い通りにいかなくてもそれは【挑戦】の調整の調整。必要なことだとたっぷり時間をかけてみましょう。

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7月の朔/望

朔とは暦で新月のことを表します。そして望は満月です。暦はお月様ありきでできています。というのも暦でみる1ヶ月は朔から次の朔までの区切りでみており、暦のことを別名、太陽太陰暦といい太陰はお月様を表します。

そのため毎月の朔と望はとても大切でそれぞれの暦の重なりでテーマが見えてきます。ここでは毎月の朔/望のテーマについてもお伝えしていきます。

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朔 7月10日 10時17分 

今月は10日午前10時17分に朔をむかえます。八専の期間にあるのですが前回の6月の朔とは異なり、今回は比較的ご機嫌のいいお月様。

新月ですが【大明日(だいみょうび)】に【たつ】という吉日が重なり明るいお月様。さらに【女(じょ)】が重なるのでお稽古や学び、上達したいことをご祈願するとよいでしょう。

ちょうど7日には七夕もあります。もともと七夕とは織姫様の名前にちなんで裁縫の上達を願った日。今はお裁縫は縁遠いというかたもいらっしゃるかもしれませんがなんとなくけなげな感じがして素敵だな、と素直に思うのです。

私はお裁縫はとっても苦手なので(笑)、文才の上達をお祈りさせていただこうと思っています。

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望 7月24日 11時37分 

7月は望もご機嫌がよいお月様です。とはいえ、今年一貫してそうなのですが大きな追加のリクエストより、そぎ落とし、そぎ落としシンプルになることをご祈願していただくとよいでしょう。

今回の望には【一粒万倍日】が重なります。スタート、事始めに最適な日ですがそこに【柳】が。この【柳】は<やめること>が得意。

なので<やめるを始める>をぜひここで。たとえばやめたくてもやめられない癖をやめるとか、契約を見直す、物を整理するにも最適です。

この望はちょうど調整の暦である【夏の土用】真っ只中。少し先に目指す【挑戦】に不要なものは、ここで調整して手放しておきましょう。常に動ける身軽さを手に入れましょう。

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7月の季節柄

そして最後に今月の季節柄についてもお伝えさせていただきます。暦では季節のことも外せない話題で、日本、そして日本人としてこの細やかな季節と感情の移ろいを大切にしてきた文化をぜひ体感してみていただきたいと思います。

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<二十四節気>

二十四節気(にじゅうしせっき)とは1年を24個の季節にわけた古くは中国からきた考えかたのひとつです。ひとつずつの季節が約18日間で表現され、日本の季節の移ろいの細やかさ、またこの季節に合わせたお仕事を行うことでよい丁寧な暮らしがすごせると感じています。二十四節気は毎年少しずつ日付がうつり異なります。この7月では2つの季節がめぐります。

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小暑 7月7日 6時5分〜

小暑(しょうしょ)という季節が5日から20日まで続きます。季節の流れで見ると夏至から徐々に日の照る時間が短くなり、冬に向かいますが体感では夏の暑さを感じるとき。今年は七夕も重なり、天へのゲートが開き始める季節です。

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大暑 7月22日 23時26分〜

大暑(たいしょ)が21日から7月20日まで続きます。夏の土用真っ只中にあり暑さに体と心を適応させていくタイミングです。また二十四節気では暑さも、寒さも小さいものから大きなものへ順番にめぐります。ただ‘暑い’だけではなく、その微小な変化をぜひ今年は感じてみてください。

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<季節ごと>盂蘭盆 7月13日〜7月16日

お盆といわれる法要の時期が7月13日から16日にあります。盂蘭盆(うらぼん)とも表現されるこの時期は、天や祖先とのゲートが開き、私たちのもとへ魂が降りてくると言われています。

13日の夕刻には迎え火といって、その魂をお迎えする焚き火をおこします。そしてその後、16日に送り火でその魂をお送りすることが一般的です。

ただしこのお盆には地域や家族ごとに伝統が異なり、主に関東地方では8月にお盆を迎えるところもあります。

この時期に、焚き火や供養ができなくとも、祖先のご縁に手をあわせ感謝を伝えるようにしてみてください。


<季節ごと>土用 7月19日〜8月6日

7月ラストのビックイベントが夏の土用です。土用といえばうなぎを食べるという文化は未だに根強く残っていますが、実は土用は1年間に4回あります。そのタイミングは春夏秋冬の間。

例えば夏の土用は、夏の季節のエネルギーのピークを迎え、そこから秋へ移行するまでの約18日間。エネルギーがいきなりスパっときれて、はい次!と変化するのではなく、徐々にその変化に心と体を順応させていく、大本命の調整の暦です。

夏の土用は、大暑のなか暑さに対応するためエネルギーが高いものを摂取しようということで、うなぎを食べます。この文化は江戸時代から続くもので夏の土用は丑の日に‘う’のつくものを食べて運気アップをするという願掛けも含まれています。

なので決してうなぎだけではなく、瓜(瓜科の食べ物・きゅうりなど)や梅干しも開運になります。

また江戸時代の土用ではエネルギーチャージのドリンクとして甘酒が、町のいたるところで屋台がでていたそう。ちょうど季節の変わり目でもある土用にぜひ甘酒も取り入れてみてくださいね。


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7月は挑戦の調整の調整。その挑戦は直近だと、8月にある天赦日に向けて。また長い目では来年2月以降の壬寅という素晴らしい1年へ。

この7月から8月にかけては、物事のスタートや事始めによい一粒万倍日が多く巡ります。それは布石のようにポツポツと。ただそれが一大イベントというわけではなくそこでも調整していく。

今月は何も結果がすべてではありません。いいことも、あまりよくない出来事だって‘挑戦の調整の調整’。そう唱えて、エネルギー循環をとめないようにしてくださいね。

それではまた次回、8月1日にお会いしましょう。

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