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愛し愛されるということについて

幼少期から一人で家にいることが多かったから、トレンディドラマがすごく好きだった。

お互いにすれ違いながらも結ばれるカップルたちを何度も見て、わたしもいつかこんな恋愛をするんだ!運命の人に出逢うんだ〜!って強く自分に言い聞かせたことを思いだす。

だから月9が大好きだった。
今は火10と水10が好き♡

そんなわたしは、恋愛のスイッチモードが入ると、猪ばりに猛スピードで暴走が始まる。しかも頭の中お花畑でいつも好き好き言っている。
好きになった時はいつもこれで自滅する笑

多分、幼少期から充分な愛を父から受けなかったせいで愛されたい病にかかってしまったのかもしれない。

振り返ると、すごく自分本位な恋愛をしてきた人生だったのかもしれない。

思春期を過ぎて、高校生の男子ばりに『モテたい』って思ってたし、頑張って2ヶ月で15キロ痩せたダイエットで別人になって、人生最大のモテ期だった大学時代は毎週違う男の家で朝を迎えた時もある。もはや、黒歴史である。
それでも全然心は満たされなかった。

そんなわたしも生涯5人だけ、特別好きな人がいた。これ多分結構多い方。でもわたしの脳みそって常に恋愛体質モードだから好きになった人は1000人超えてるんじゃないかな?笑

と、ここまではわたしの恋愛遍歴なんだけど、なぜかいつも両思いになった相手と付き合うと好きすぎるのが辛くて自分から別れを切り出してしまう。

それって今冷静に考えると、なんやねん?って感じ。そう、ついにこの迷宮入りしていた答えに辿り着いたのである。

前回のわたしのnoteにも書いたように、人には自分では気づいていない心の穴がある。

大きさも形も人それぞれ、目には見えないが何かしらの自分のコンプレックスを表すような穴である。

わたしの場合は、異性から愛されたい、無償の愛を注がれたいという穴。

しかも、普通の人の3倍くらい大きな穴だと思う。※あくまでイメージ

なぜかというと、自分を好きになってくれた人は好きになれない、自分が好きな人からは好き好き好きって常に愛を表現されたいと思っていたからだ。

自分を好きになってくれた人を好きになれないのは、自分が自分を好きではない、自分を好きになるっていうのは価値のない自分を愛してくれる価値のない人だと無意識に思っているかららしい。

一方、自分が好きになった人には、確実な愛情表現が欲しい。いつでも好きって言って欲しいし、常に会いたいって思ってるし。ただ大概わたしが好きになる人は超絶多忙である。

もう今は聞くことは無くなったが、男が一番されて不毛だと思う質問『仕事と私どっちが大事なの?』っていうのを脳内で無限に繰り返してる状態だった。

かくいうわたしも。一度は結婚した身であり、離婚してから今年で5年目となる。


前の主人は、付き合い当初そこまで好きにはなれなかったものの、私の願望をぜんぶ叶えてくれた。好き好きっていう感情もわたしよりも強かったし、軽くわたしの気持ちを乗り越えるくらいの愛の強さを持っていたので自然と安堵できた。一方で、束縛が激しかった。出張で家を開けることも多かったため、わたしは時を見ては、遊びに行きまくっていた。

結婚して1年経つとお互いのエゴが出てきた。
毎回主人の実家に帰るたびに義母からは『こよさんはいつになったら仕事を辞めるの?』『子供はいつ産むの?』と昭和ならではの価値観をガッツリ押し付けられる。

もちろん結婚生活は幸せだったけど、漠然と本当にこのままでいいのか?という不安があった。

っていうか。わたしまだ24歳だし、もっと仕事頑張りたいし。と、複雑な感情を誤魔化しながら自分が求めている仕事に精をだしていた。

そして、そんな互いのエゴを擦り合わせることなく時間が経過すると、その小さな溝はだんだんと大きなのズレとなり、夫婦としてのパズルのピースが完全に噛み合わなくなってきた。元々、他人同士噛み合わないのは当たり前なんだけどもう最初は同じパズルだったはずなのに完成する時のピースの数が違うくらいの致命的な問題に達してしまったのだ。

わたしを専業主婦にして独占したい元主人
自由に人生を謳歌し20代は仕事に没頭したいわたし。

お互いの価値観が違うという浅はかな理由づけと、強引な思い込みでもう再生できないほど壊れてしまった関係。

その時は本当に幼かったんだなって思ったし、憎悪が強くなった彼の暴走をわたしは止めることもできなかったし、彼とうまくいかなくなってからは、他の男性との浮気を止められなかった時期もある。

それは結局、自分を満たして欲しいと思っていたエゴだった。

ここまで気づくのに4年かかった。
元主人は今は他の人と結婚すると言っていたからまずはよかった。

そしていよいよ本題に入りたいと思う。

そう最近ついに無償で相手を愛することができるようになったのだ。

大きくは、互いの違いを自然に受け止め合いながらも、見返りを求めない愛を他人に抱けるようになったのである。

ここではあえて、"他人"という言葉を使ったが、それはわたしにとって長年悩んできた心の穴を少しずつ修復できている感覚に近い。

他の人たちと何が明確に違うかと言われると、詳細な理由はわからないけど、新しい彼の存在自体が、カチッとハマった。

ダイエットして自分のことも好きになれたし、今の彼が今までにないくらい知的でリスペクトできる反面、不器用に私に対して丁寧に愛を注いでくれる人だからだ。

この感覚を例えるとするならば、長年治らなかった謎の風邪症状が、たまたま行ったお医者さんが出してくれた薬で完治できたみたいな感覚に近い。

どうしていままでと違って今回そのことに気づけたのかは、当事者であるわたしもよくわかっていないのだが、色々なタイミングがよく重なったのと、自分自体がそこに対して意識的に改善したいと強く思い努力をしたのも関わってくるのかもしれない。


自分を認めることができないのって本当に辛いし、たまに襲ってくる激しい孤独感と自己嫌悪に襲われて、真夜中にLサイズのドミノピザ何度丸飲みしたのだろうか。(全然関係ない笑)

おそらく彼の存在を鏡にして、自分は愛されていい人間なんだ、ってかめちゃ愛されてるんだって気づけたことが大きいのかも。

何かすごく特別なサプライズをしてくれるわけでもなく、すごく言葉で好きとか愛してるを言われてるわけではないのだが、一緒にいるだけでとにかく楽しくて、時間を過ごすたびに愛を感じれて心がすごくポカポカした気持ちになる。

多分、今までだったら2週間会えないだけで、ああ、やっぱりこの人は私のこと大切にしてくれないから他の人探そ、別れよ。っていう思考回路になっていたのに、今ではもうこの人じゃなきゃ考えられないっていうフェーズに移行した。

彼のそのままを受け止めることができるようになった結果、自分のありのままも受け止められるようになった。

だからすごくすごく感謝してる。
ほんの1か月の間に彼を愛することで、私の自己肯定感が満たされたのだ。

なんだかすごい経験と気づきを与えてくれる人だからもっともっと大切にしたいし、きっとそれは自分を大切にできてることと一緒なのかもしれません。

まあ、人間何が起きるかはわからないけど
今のところは結婚しそうな気がするので、期待の意味も込めて自分をもっと好きになりながら彼をもっともっと愛してあげたいなと思います。

惚気です。以上。笑

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