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写真展準備 紙選びから

写真展を目前にしてプリント用紙を選んでいる。
いつもは写真用紙を使用しているのだが、今回の写真展は来場者に
写真を持ち帰って頂こう展!なので、少し親しみやすい紙質を求めて世界堂へ。

ちなみに写真展とは組み写真のことである。
中々組み写真という言葉に馴染みがないかもしれないが、
写真家にとっての写真とは単写真ではなく組み写真を意味する。

組み写真とは20~50枚ほどの写真を共通のテーマ性によって組むことで、
世界を再構成することである。

展示した際の紙の質感によっても写真の見え方は変わってくるので、
組み写真を考える上でどの紙を使うかは結構重要になってくる。

少し格式高くしたいのならばバライタ紙。
しっとりと落ちついた感じに見せたいのなら半光沢や和紙、マットなど。
最近は写真用紙も超高光沢とかキャンパスとか色々な種類もあるので、
何種類か試してみるのも楽しい。

話が逸れたが、
今回は世界堂で紙を何種類か買って試しプリントをしてみることにした。

今回買ったのは
ヴァンヌーボースノーホワイト、コットンライフ、色上質白、フリークラフト紙、
以上、4種類。印刷設定は普通紙。
まずはヴァンヌーボースノーホワイト。

印刷した直後は黒の締まりと階調も豊かでいい感じだった
しかし時間が経つとインクが浮いて輪郭がぼやけてしまった

1番期待していたのだが残念な結果に。恐らく印刷設定でマットペーパーとか、
和紙にすればまた違ったのだろうか。。
ちなみにヴァンヌーボースノーホワイトはインクジェットではなく、
レーザーで印刷すると抜群に綺麗なので興味がある方は試してみてください。
次はコットンライフ。印刷設定は普通紙。

黒の締まりもよく階調も綺麗。
キャンパスのような質感もいい

中々綺麗にプリントできたのだが、印刷時に紙が反り返ってしまった。
時間の経過と共にフラットになったが、展示中に反り返ってしまうと嫌なので、
今回は使用しない。
次は色上質白。印刷設定は普通紙。

いたって普通

当たり前だが本当に普通のマット紙。
これなら写真用紙のスーパーファイン紙を使用する。。
最後はクラフト紙。印刷設定は普通紙。

元々黄色味が強い

色の階調は少し弱く、コントラストも少し下がるが元々の黄色い紙地が今回の展示のコンセプトに合っている気がする。少し手作り感もでていい感じになった。

4種類の紙の中で最も安価だったため期待していなかったのだが、
今回の展示はクラフト紙で全てプリントを行うことに。

宜しければ展示に足を運んでみてください。

齊藤小弥太写真展「朝が来る」​
2024年1月9日(火)〜21日(日)12:00〜19:00(最終日は17時まで)

Tokyo Bright Gallery
東京都千代田区内神田2-13-8 BMビル 5F

写真用紙以外でもプリントをしてみると、
写真の見え方も少し変わってくるので試してみてください。

では。

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