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図解で要約+α 『ライフシフト』

(※2022年1月 一部追記&図追加)

テクノロジーが進化し、寿命もますます延びる未来に、私たちは働き方や生き方、人間関係までも変えなくてはならないことを提唱し、『人生100年時代』というパワーフレーズを日本社会に波及させた「ライフシフト」。

2016年に日本語版が発売されるやいなや大ベストセラーとなり、これまで多くの人がどこか他人事だと考えてきた長寿=人生100年時代はもう現実のものになっているということを痛感させられました。

私は企業研修などでライフシフトを用いてキャリア形成についてお話しする機会があるため、そこで投影する資料を用いてライフシフトを簡単に解説していこうと思います!

長寿という贈り物 ー100年生きるということ

「ドラえもん」の誕生日は2112年9月3日なので、私の息子含め、いまの小中学生はかなりの確率でドラえもんの誕生に立ち会えるんですね〜!夢があるなぁ。

一方、「長寿」について、最近は「長生きリスク」という言葉もあるように、負の側面もクローズアップされています。最近、『老後2000万円問題』も話題になりましたよね。この本では、「長寿は禍ではなく、恩恵」という視点で書かれているのが特徴です。

いままでの「当たり前」はもはや全く通用しなくなりそうです。価値観を積極停にアップデートする必要がありそうですね!

3ステージからマルチステージへ

従来、一般的に人生は3つのステージで捉えられてきました。20歳前後までは「教育」を受ける期間、20歳前後〜60歳前後までは「仕事」をする期間、そしてその後は「引退」。長寿化が進んで人生100年時代が到来すると、この「引退」のステージが長くなります。今までは、みんなが3ステージで同じように年齢ごとに同じステップを踏んでいました(本書ではこれを「一斉行進」と書かれています)。つまり、身近にロールモデルがいたので、先行きに対してあまり不透明さは感じられなかったわけです。

でも、寿命が伸びているので、この3ステージはもう崩壊してきています。私を例にあげてご紹介するとこんな感じですね。

65歳で仕事を辞めて引退ライフを謳歌するのは不可能です。

私は1981年生まれなので、仮に3ステージ形の人生で65歳で引退しようと思うと、引退期間が24年になります。私の親世代であれば引退してから寿命を迎えるまでの期間がもっと短いので、現役時代の貯蓄などで暮らしが賄えるわけですが、私の場合は、そうはいかず、働き続けなければならなさそうです。

20歳前後で社会に出てからは会社勤め、フリーランス、学び直し、副業・兼業、起業、ボランティア...など、さまざまなステージを並行・移行しながら生涯現役であり続けます。

エイジ…つまり実年齢とステージが一致しなくなると20歳だから大学に行くのではなく、人によっては40歳で大学に行くことになり、ライフスタイルが一層多様化していきます。

「エクスプローラー」、「インディペンデント・プロデューサー」、「ポートフォリオ・ワーカー」といった生き方を何度も繰り返すことに。

ポートフォリオ・ワーカーとしてキャリアを再構築(私の事例)

ポートフォリオ・ワーカーとしての私の紹介

「生活もキャリアの一つである」という考え方のもと、収入の有無に関わらずさまざまなワークを同時並行的に行なっています。それぞれの活動で出会う人や学びが絶妙に相乗効果を発揮し、人生が豊かになっていると実感しています。

見えない資産

100年時代を生きる上では、お金以上に「無形の資産」が大事になります。家族や友人関係、知識、健康といった無形の資産は、それ自体が有意義な人生に不可欠であるだけでなく、有形の金銭的資産の形成を助けてくれます。100年ライフを過ごす上では、両方の資産のバランスをとり、相乗効果をねらう必要があります。(※私の研修・ワークショップでは、実際に自分の無形資産を洗い出すワークを実施しています)

まとめ

「ライフシフト」は人生100年時代を生き抜くための指針を与えてくれます。すでに始まっている長寿社会。働き方はもちろん、時間の使い方、そして生き方そのものを自分で決めていく時代。自分と向き合い、見つめ直しながら、有形資産だけでなく無形資産を形成することで豊かな人生を築いていきたいものです。

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