大学生へ届ける言葉を探して

私は企業で採用担当をしています。
対象となるのは障がい者手帳がある大学生や社会人です。

多様性を活かしている事例を話してほしいと言うことで
来月大学で講義を担当します。

採用担当として企業説明会やイベントを行うことは慣れていますが
なんせ今回は1年生も含まれているとのこと。

高校卒業して3ヶ月。
大学には慣れてきたけど、社会人が使う“特有な言葉選び“にどこまで
ついてきてもらえるか。長い文章を理解すのは苦手です。とか、
言葉ではなく、図で示してください。。。。。。
これも多様性なのかしら。

けれども、たまたま読んだ稲垣 栄洋 著「はずれ者が進化をつくる」に
今私が届けたい言葉がありました。

多様性を活かすために、何をすべきなのでしょうか。

私の考えは「自分の個性に気付くこと」です。

どうやって個性に気付くかというと、

幼かった頃の自分を思いだすということです。
・子供の頃好きだったもの、楽しかったことはなんですか?
・興味があったことはなんですか?印象に残っている出来事はなんですか?
・どうしてその内容をあげましたか?どうして印象に残っているのでしょうか。

大学生ぐらいになると「頑張り屋だ」や「人に気を遣える優しい人だ」のように
相手から「〇〇らしさ」のレッテルを貼られます。
そしてそれは自分でも気づかないうちに「らしさ」という服を着て、
いつしかそれは「〇〇とあるべき」と固定概念や潜在意識に擦り込まれて
いきます。

この「〇〇らしら」と「〇〇とあるべき」を脱ぎ捨てるためには、
それをあまり言われていなかった“幼い頃“に戻ってみることです。

そして、その出来事からNO1またはオンリーOneを探します。

著者も書いておられますが
①NO1となるであろう個性(ニッチ)の範囲は“小さく絞り込む“こと
②自分がNO1となるためのモノサシ(フィールド)は自分で作ってしまう

東進ハイスクール 林 修 先生も「大した努力をしなくても勝てる場所で、
誰よりも努力しなさい」と言われています。
マーケッターの森岡 毅さんも「弱みを伸ばすのではなく、強みを徹底的に
伸ばしていくこと」を強調されていました。

誰にでも輝ける場所、活躍できる場所があるのです。
その場所選びを間違うと(隣の方がいいのではないか?親から言われてる方が
間違いないかな)いつまでも個性を発揮できません。

ということで、大学生に届けたい言葉は、

「これまで小学校、中学校、高校と“他の人ができることがなぜできないの?“
 みんなと同じようにやっていることが求められていました。(大学進学も
 もしかしたら「進学すべき」という「〇〇べき」にとらわれていたかも
 しれません。けれども、社会に出ると「どうして同じようなことしか
 できないのか?」「他人と違うアイデアを出してください」と言われます。

 そうすると、多くの人は戸惑います。

 だからこそ、大学では自分の好きな授業を選択し、自分で選んだサークルや
 アルバイトをして、交友関係も広げようと思えばそれを止められることも
 ないため、自分の個性探しには最適な場所であり、時間があります。

 どうぞこの時間は自分の個性に気付くための行動をしてください。
 多様性を認めあえる社会をつくりたい!と思いがあるのであれば
 まずは自分ことに向き合って見ましょう」

これと同じことを来月、対面授業でお話しいたします。


 

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