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【「いわきFCクリニック」の設立経緯】 限られた財源で「地域医療体制」を守るために地域の皆さんを巻き込む!

〜 少子高齢化が加速する中で地域の社会課題を克服するためのロールモデルを目指す 〜

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株式会社HealtheeOne(ヘルシーワン) 代表取締役社長CEOの小柳正和です。私はプロサッカークラブ・いわきFCと共同で、地域医療の課題克服を目的として設立した「いわきFCクリニック」の経営を担う立場でもあります。

ITを本業としていた私が地域医療を志すきっかけとなったのは、2009年に父をいわき市で在宅で介護し看取った経験です。当時、東京の総合商社勤務だった私は、患者家族という地域医療の当事者して毎週末に東京と福島を往復し、「地域の医療介護の現場の課題は、少子高齢化が進んで必ず深刻になる」と強い思いを抱きました。

2011年の東日本大震災・福島第一原発事故後、「医師不足解決」への活動を始め、また「いわきFC」の前身の社会人サッカーチームの経営も支援していました。地域の皆様を巻き込みつつ活動を続けた結果、福島県いわき市で「いわきFCクリニック」を開設し、少子高齢化が加速する中で地域の社会課題を克服するためのロールモデルとする取り組みに挑戦しています。

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● いわきFCクリニックの実績地域住民が一体となって協力し築いた地域のクリニック。IT技術活用と地域特性を活かし「地域医療体制を守る新しいカタチ」を実践

<実績①: 20名を超える医師を福島県いわき市に招致> 地方でも医師に選ばれるクリニックを実現

いわきFCクリニック」は、地域医療への貢献を最大の目的としていますが、国内有数のスポーツドクター養成拠点となることを見据えたクリニックとしても実績をあげています。若手のドクターが多くの症例を診れるような環境を整え、医療従事者の技術向上に繋げることで、実際に開業から1年間で福島県外から「20名を超える医師の誘致」に成功しました。

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<実績②: オンラインシステムの活用> 地方でも質の高い医療と教育を提供する!

クリニックの診察室では、スポーツドクター経験10年未満の医師が主に診察し、症例によってはオンラインシステムを使って、10年以上の経験があるベテラン医師が同時進行で診察を見守る遠隔診療を実施しています。このようにインターネットのオンライン技術を取り入れることで患者に対して適切な診療を提供するとともに、医師の実践教育の場としての仕組みを実現しています。

またキャッシュレス決済を積極的に取り入れ、決済手段の多様化による患者の利便性向上のみならず、医療機関の経営管理としても効率化を図っています。


<実績③: 怪我・病気の予防・再発防止のための啓蒙活動> 地域医療負担の軽減に向けて貢献

スポーツによるケガは試合中に起きやすく、試合は主に日曜日に行われることが多くあります。開いている医療機関が少ない日曜に診療することにより、患者さんを迅速に診療することが可能となり、適切な診断と治療を行えるようにしています。

またアスリートにとってはそもそものケガをさせないことが重要です。予防についての啓蒙活動を実施しています。このような考え方は、生活習慣病や認知症への予防も含め全世代の皆さんに当てはまると考え、怪我や病気の予防・再発防止のための啓発活動や医療に係る地域貢献活動も行っています。

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● 新型コロナウィルス感染拡大による影響とクラウドファンディング

しかしながら、世界規模での新型コロナウイルス感染拡大の景況下、当クリニックも大きな影響を受けています。2020年8月31日までReadyforにてクラウドファンディングを実施しています

福島県いわき市における地域医療体制維持への挑戦を止めない!! - クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)

2030年代に向け、労働人口の減少により少人数で医療機関を運営しなければならない未来がきます。その未来が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、既に発生していると言っても過言ではありません。このアフターコロナの時代で、限られた人材や財源で、「医療崩壊」を防ぐには、地域の構成員である私たちが動き始めるしかありません。

将来の地域医療をそれぞれの土地で維持していくため、私たちはいわき市で実践してきたことを全国へ広げていく使命があると考えています。

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