信じる力(見えない力)について

信じる力

前回の投稿で少し出てきた信じる力について考えたり、以前友人と話した事を思い出したりして、すごく面白いと思った。

人間が持つ偉大な能力なうちの1つが信じる力だと思う。これは目には見えない力。この世には目に見えるものと見えないものがある。そして、見えなくて科学で証明できないものの存在を認めない人もいる。この世に科学で証明できないものの方が多いはずなのに。

例えば、科学で

「宇宙は殆どがダークマターとダークエネルギーによってできている。」

と説明される。

そして、そのダークマターやダークエネルギーについて調べてみると

天文学的現象を説明するために考えだされた「質量は持つが、光学的に直接観測できない」とされる、仮説上の物質である。
"銀河系内に遍く存在する"、"物質とはほとんど相互作用しない"などといった想定がされており、間接的にその存在を示唆する観測事実は増えているものの、その正体は未だ不明である。
宇宙全体に浸透し、宇宙の拡張を加速していると考えられる仮説上のエネルギーである。

とか書いてある。

つまり、よく分からない状態である事が分かっているものにダークマターやダークエネルギーという名前をつけているだけで、結局何も証明はされていない。

とにかく、こんな風に(科学は大好きだけど)科学で証明できないもので溢れているこの世界で、目に見えない力は確実にある。


見えない力が見える力に

さて、人間が持つ偉大で見えない能力、信じる力について話を戻そう。

まず、信じる力(見えない力)があるからこそ成り立ち、今の世の中を大きく動かしているお金と時間という「見える力」について考えるだけでも面白い。

お金は人が信じる力を持っていないと何の役にも立たない、薄汚い紙と金属の塊である。(最近はキャッシュレス社会だから、現金を持たなくてもいいけど)

例えば、ここに一万円札が3枚あっても、その紙切れを一万円として信じてなければ、お札はただの紙切れでしかない。

あまりにも無意識に、盲目的に信じている為、それが信じる力(見えない力)によって成り立つ物(見える力)だとは普段考えたりしない。

でも、それを自覚すると見え方が変わってくる。

ある腕時計の1つが

「高級ブランド腕時計 80000円」

と書いて、店に置いてあったとする。

それを見てみんながその腕時計を80000円の価値があるものと信じきっていたり、さも当たり前かの様に
「あ、この高級ブランドの腕時計は80000円で、隣のB級ブランドの20000円のとは全く別物の価値です!」
とか思ってたりするのかなぁ、とか考え出すと面白いし、不思議でたまらない。

時間

腕時計の例えから無理やり繋げて、時間についても考えてみる。

はるか昔は、時間なんていう概念はなくて、ただ「太陽が昇って沈むまでの明るい間」とか、「朝昼晩」とかのざっくりとした認識しかなかった筈だ。

しかし、この時間という概念も、人々が時間をお金と同じ様に盲目的に信じているからこそ成り立つ。

「ある間隔を1秒として、それが60回だと1分。
さらに、それが60回だと1時間。
さらに、それが〜……」と続く。
その概念、定義を数値化(見えるように)して信じる。

「テーマパークのアトラクションに乗る為の120分」

という時間を全く気にしない人も居れば、
「えっ、あんなものにそんな時間使うなんてもったいない!」と思う人もいる。

そして、120分と数値化する事で見える力を持ったこの時間に対する感覚や捉え方は、そもそも時間という概念、定義(見える力)を信じること(見えない力)によって生まれる。

それは人の行動や気持ちを変え、社会を変えていく力にもなる。

見えない力が人々の行動や気持ちを変える事は他にもあって、昔から使われる「ご縁」なんかもそうだ。

「これも何かのご縁だ。」
と言って、誰かを好きになったり、何かを決断したりする。

こんな風に見えない力はたくさんあって、それが人や世の中を動かしている事に気がつくと、世界が違って見えるし、とても楽しい。

本当は宗教なんかもそうなんだけど、無宗教の人でもしっくりくる身近なお金と時間を取り上げました。

Time is money. 時は金なり。
この言葉を見えない力に気付いた後に見ると……!

うーん、非常に面白い!!

と思うのは、僕だけ?

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