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続1人目の客になれた話 堀川新文化ビルヂング編

昨日の続き。
涌井慎です。
趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。11月20日(土)午前10時にグランドオープンする堀川新文化ビルヂング内に一足早く、8時30分にオープンしたカフェ&バー「Slow Page」の1人目の客は私です。

そうなってくると、午前10時のグランドオープンも是非1人目の客になりたいと思うのが当然のことではありませんか!「Slow Page」でゆっくりしている間に誰か知らない人が本丸の入口に並んでいないとも限りません。ゆっくり寛ぐためにあるはずのカフェなのに、全く気持ちに余裕を持つことができず、私はアイスコーヒーを飲み干すと店を出て、急足でやや北にある正面入口へ向かいました。

午前9時。
1時間前です。
さすがに誰も並んでいません。

私より年配とみられるスーツ姿のお兄さん方が4人ほどおられ、そのうちの1人が柔和な表情で「午前10時オープンですので」とおっしゃいますから、「あ、え、あの、た、た、楽しみにしてたので、待っててもいいですか??」と答えますと「それはそれは、ありがとうございます」とお応えになり、別のお兄さんが「よければ隣にカフェもございますので」とおっしゃいますので「え、あ、え、あの、そっちもさっき行きました!」と答えました。

花輪の数も相当なもので、佇まいも新しい施設ならではの「浮き方」をしておりますので道ゆく人たちも気になるらしく、ちょっと立ち止まったり、施設内を覗き込んだり、写真を撮ったりしながら通り過ぎてゆきます。ここもしばらくしたら、町の風景に溶け込んでいくわけです。日常の一歩手前のよそよそしさは付き合いたての恋人同士のようではありませんか。末永く、良い関係を築き上げていきましょうね。

9時30分前。
「涌井さん!」と声を掛けていただいたのが印刷の「修美社」山下さん。堀川新文化ビルヂング内に新たに「京都 昌幸堂」なるお店をオープンされます。もともと、この施設のオープンを知ったのは山下さんのSNSででした。以前、「修美社」を取材させていただいており、その後も何度かお話する機会があり、堀川新文化ビルヂングのことも構想段階で話を聞いておりました。「いや〜、さすがっすね!涌井さん!写真撮っていいすか!」とテンション高めの山下さんが私を2枚撮っていきましたが、こんな私なんかよりも構想をついに実現した山下さんのほうが何千倍はさすがです。

ところでさきほどから、道ゆく人々が注目をしながらも私の後ろに並ぶことはなく、気付けばオープン10分前。入口の前にはまだ私一人です。こんなことならカフェでもう少しゆっくりしておけばよかったと思っていたら、そのくらいから、次第に関係者の皆さんがそわそわしだし、よく見たら関係者らしき人がさっきの2倍3倍おられます。どこに隠れていたのでしょうか。関係者の皆さんの、そして堀川界隈の地元の人たちの、特別な思いが詰まっているであろうこの施設の1人目の客になることで、私にとっても今後ここが特別な施設になるのです。

と思いつつ、オープン5分前くらいに振り向いてみると、車行き交う堀川通りに背を向けて、老若男女がこぞっているではありませんか!私のようにこれ見よがしに店の前に待機するのではなく、少し遠いところから、皆さん開店を待ちわびているのでした。
いやはやお恥ずかしい限り。

11月22日(土)午前10時にグランドオープンした堀川新文化ビルヂングの1人目の客は私です。

しかし。
施設に入った1人目は私でしたが、大垣書店で何を買うべきか悩んでいたら購入は先を越されたので厳密にいうと私は1人目の客ではありません。ちょっと悔しい。


#令和3年11月21日
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