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むしろ35%もあったんや!という話

 3月24日の朝日新聞に「批判される『権力批判』」という特集記事がありました。若者政策研究者の両角達平さんが記事のなかで書いていましたが、国立青少年教育振興機構で昨年、日本アメリカ中国韓国の高校生を対象に意識調査したところ、日本は「私個人の力では政府の決定に影響を与えられない」と答えた割合が最も高く、「私の参加により、変えてほしい社会現象が少し変えられるかもしれない」と考える人はアメリカ中国韓国の約半分の35%しかなかったそうです。

 改めて上記、書いてみて思ったのは「35%もいるんや」ということと「他の国70%近くあるんや」ということ。さすが高校生はまだ私たちより世の中に希望を持っているんだな、のいうことです。身の回りの感覚でいくと日本なんて5%あればいいほうじゃないのかしらと思ってました。両角さんの言葉を続けますと「政治に参加したり、意見を言ったりしても何も変わらないなら、何もしない方が合理的ということになる。波風を立てることを嫌う人が増えているのではないでしょうか」と書いているんですが、これはむしろ、35%もある高校生ではなく我々大人に向けられた言葉なのではないかと思います。

 原因は何かといえば、国にしろ自治体にしろ企業にしろ、それぞれの偉い人が人の意見に耳を傾けないことでしょう。波風を立てないほうが合理的だと考えている人もかつては波風を立てていたはずです。立てても立てても何も変わらない。変わったとしても的外れな変わり方しかしない。逆に偉い人たちはといえば、変わると都合が悪いから変わろうとする力を削ぎ落とそうとする。力を削ぎ落とすにはどうすればよいか、といえば、何をやっても無駄なのだと諦めさせることが一番効果的です。また、そうであるほうが偉い人の覚えがめでたいことになります。出世がしやすくなります。ひょっとするとそうならないと出世できないという「壁」が存在するかもしれません。昔はあの人、頑張ってたけど出世した途端に人が変わったなーということがけっこうあると思うんですが、実は裏でそういう「契約」になっているのかもしれません。うむ、そうに違いない、そうでなければ辻褄が合わない、という思考が「陰謀論」を生み出すので皆さんどうぞご注意ください。実際どういう事情があるかはわかりません。

 国の偉い人がここ何年かずっと、あらゆる疑惑を知らぬ存ぜぬで押し通しておりましたよね。ああいう姿勢が罷り通るならば偉い人にとってはそれがいちばん都合がいいわけです。いま日本は実に偉い人にとって都合のいい国になっておりますから、変わらなければ変わらないほどいいわけで、私たちは知らずうちにそういう偉い人たちにコントロールされているのかもしれません。うむ、そうに違いない、そうでなければ辻褄が合わない。

 いずれにしても健やかな状態とは思えないのでどうにかならないものかしらね。

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