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人付き合いの生活習慣病

6月25日はサザンオールスターズのデビュー記念日です。ラジオでもたくさんサザンが流れました。ラジオは自分ではない人の選んだ曲が流れるのがいいですよね。思いがけないタイミングで「そうくるか!」っていうアクシデント的出合いがあります。

そういえば昔、学校に遅刻しそうになってダッシュしてたら角を曲がったときに出会い頭で女の子とゴッツンコして、その子が同級生でやがて恋に発展して、、、という展開のアニメかドラマか、ありましたよね。なかった?ありがちな展開として語られがちではありましたよね?あれって何か元ネタはあるんでしょうか。いま、よくよく考えてみると同じ学校に向かっているわけだから、角を曲がったところでゴッツンコすることは無いような気もするのですが。

ずいぶん話がイナバウアー(逸れた)してしまいましたが、元に戻すと、いまは何でも自分が決められるでしょう。流す音楽も見たい番組(動画)も読む本も映画も何もかも、自分の興味で全部決められるのはありがたいことですけど、決めなきゃいけないのがめんどくさいときもあるし、自分で決めることで偏ってしまいがちにもなる。相当気をつけていないと必ずその罠に陥ってしまいます。

私の身の回りには自分のセンスを信じている人が多いので、きっと皆さん、その罠に陥らないように工夫をされているのだろうと思うのですが、いっぽうで全く工夫をせずにズボリその罠にはまってしまっている方もいて「あーあ」って思うこともあったりします。自分に自信がありすぎると他人をバカにするでしょう。そういう精神って自分が思ってるよりも相手には露骨に見えていると思うので気をつけないといけません。

つい先日も私は自分がイヤになる経験をしました。職場でプロ野球の話になり、私はながらく広島カープファンで小学校中学校高校と野球部でもありましたので、ファン歴は長いんです。同じ職場に私より年下の女性で2017年のドラフトで中村奨成選手がカープに入って以来、カープファンになった方がおられます。最近は私なんかよりも野球観戦に熱心で、その方のtweetで試合結果を知ったりすることも多いのですが、やはり、情けないことに心の底では「俺のが詳しい」と思っている節がありまして。というのも、その先日の職場でのプロ野球話の時ですよ。ヤクルトの奥川とかロッテの佐々木とか、あの世代はすごいよねーっていう話をしていたら、そのカープ女子のAさんがですね。「クレバヤシもすごいですよねー」って言ったんですよ。それを聞いた瞬間に私は「いやいや栗林は社会人から入団してるからそんな若くないですよ」とちょっと鼻で笑った感じで訂正してしまったのです。あー、Aさんも野球熱心に見てるけど肝心なとこはあんまりわかってないんやな、なんてことを思っていたわけではないのですが、ひょっとすると、そうやってバカにした気持ちがあったのかもしれません。しかしAさんはハナっからカープの守護神栗林の話などしていなくて、オリックスの紅林の話をしていたのでした。私は心底自分がイヤになりました。あの時の「栗林はそんな若くないですよ」と言ったときの私の態度は、常日頃私が軽蔑している大人の態度そのものでした。知らない人をバカにし、知ってる自分を殊更に高めるあの態度!!無意識に自分が大嫌いな態度をとってしまっており、挙げ句、それが勘違いだったのです!!!

ああいう無意識のところに人間性は出るのです。いま私は懺悔の気持ちでこの文章を書いているのと同時に、自覚したことによって、余計に「いつもそういう態度の人」の無自覚に腹が立つ次第なのですが、おいおい、おまえは自分のあの態度を棚に上げて人のあの態度にだけ注文をつけるなんてどんなご身分なんだい?と己に問いかける自分もいるのです。

ああいう態度って相手はすごく繊細に感じとると思うんですよね。自分がそういうところで悩み続けているからよくわかります。悩み続けているくせに他人にそういう態度を無意識にとってしまうのですから、自分はとんでもないくずなのではないかと思ういっぽうで、気付くだけマシやでと自己弁護したりもする。反省と自己嫌悪と自己弁護からの開き直りの繰り返しですが、同じ道を繰り返すのは決して無駄ではなく、万歩計の歩数は増えているはずですから、その分、少しずつ少しずつ、人付き合いの生活習慣病のようなものが改善されていくことを信じてやまないわけなのです。

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