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エッセイ『いっそスロープで』

 どうやら本日、阪神タイガースのアレが決まりそうです。ここ数日の「道頓堀には近づくな」という警戒の発し方がまるで台風接近を知らせるが如くでして、アレを待ち望んだ阪神ファンの皆様の熱量の大きさがうかがえます。

 2003年には五千人が道頓堀に飛び込んだらしいですよ、と職場で言うと「なんぼなんでも五千人は無いやろ」というリアクションだったので「確かに流石に五千人はないか。五百人の間違いだったか、いや、五百人でもたいがい多いよな」などと思い、インターネットで「道頓堀 飛び込み 人数」で検索してみたらNHKニュースの記事が出てきました。

以下引用。

2003年のリーグ優勝時には、道頓堀の戎橋に多くのファンが詰めかけておよそ5300人が道頓堀川に飛び込む騒ぎに。男性1人が死亡したほか、複数のけが人も出ました。


コレですわ。5300人!
盛ったと思ってた僕の5000人より300人も多い。川の水が汚いとか、そんなこと以前にとにかく危ない。2003年には一人亡くなっているわけですからね。どういう亡くなり方かはわかりませんが、一人飛び込んだら、その一人が浮かんでいる道頓堀に二人目が飛び込むわけですよね。さらにその二人が浮かんでいる道頓堀に三人目、四人目、五人目、と飛び込んでいくわけですから人数が増えるごとに浮かんでいる人に飛び込む人がぶつかる確率が高くなりますよね。どう考えても危ない。

 最近京都市内は喫煙所が無くなったせいで路上喫煙が増えまくりましたが、灰皿さえ設置しておけば吸ってはいけない場所では吸わないと思うんですよね。それと同じ理屈で、この際、道頓堀にスロープを作ってみんなで滑り落ちることができるようにしてしまうほうが安全は確保できるんじゃないかしら。いくら柵を高くしようが飛び込むやつは飛び込むでしょう。今からでは遅いですが、来季以降の「アレ」に向けて、いかがでしょう。

蠱惑暇(こわくいとま)

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