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駅前散策日記 JR二条駅編

 「JRの駅の近くには必ず本を買える店がある」を証明すべく、知らない駅を降りてお散歩するという企画、前回は芦原橋駅を降りて心斎橋のBOOKOFFまで延々歩いてしまったので、この企画は「JRの駅を降りて本屋が見つかるまで歩く」という企画に変わってしまいました。

 灯台下暗しといいますか、家から一番近い駅をスルーしていたので今日はJR二条駅へ。旅慣れていない私は新幹線の切符を二条駅のみどりの窓口の自動券売機で買うてます。身の回りの旅慣れている人たちはアプリでチャチャチャとやっちゃってますが、まだまだ私はあの域に達することはできない。いや、たぶん思ってるより簡単に達することができるんだろうけど、なんというか、もう少し、素人気分を味わっていたいのです。旅が自分にとって当たり前のことになってしまわないようにしたいのです。もちろんアプリでチャチャチャとやっちゃってる人たちだって旅を当たり前だなんて思っていないと思うんですけど、なんというか、ちょっとめんどくさいことをクリアしたうえでやる特別なことである、っていうポジションに旅を置いておきたいのです。

 さて。二条駅はすぐ隣にビビ二条というショッピング施設があります。TOHOシネマズ二条という映画館があり、焼肉のチファジャがあり、ケンタッキーやステーキの店なんかもあります。コンビニや美味しいパン屋さんもある。大学で京都に来るまで映画館で映画を観たことがなかった私にとっては、こんな夢のような場所が徒歩圏内にあるのが信じられません。かといって映画をよく観に行くのかといえば行かないんですが。だから私が映画を観にいかなかったのは距離の問題ではなかったのです。こういう錯覚ってありますよね。値段がもう少し安かったら飲みにいくんだけどなーと思ってた飲み屋が半額キャンペーンやってても行かないのは接客態度がすこぶる悪いからだった、みたいな。値段を安くしたがゆえに本質が露呈してしまったわけ。ある欠点を克服したら、それを克服したがために別の本質的欠陥が明るみになる、というのは人間関係においても、ままあることだと思う。

 ビビ二条には大垣書店も入っています。京都といえば大垣書店。他府県にあるのか知りませんが、京都ではいろんなところで大垣書店が見つかります。向かいのホーム、路地裏の窓、交差点、夢の中、明け方の街、気づけばそこに大垣書店。ただ、立命館大学のすぐ近くに桜木町っていう地名の場所があるんですけど、残念ながらここには大垣書店は無い。

 ビビ二条の大垣書店は、なんかカレーで言うとココイチみたいな感じ。ニュートラルですね。ごくごく一般的な品揃えといいますか、安定感がありますね。当たり前にある本があるし、これは無いんじゃないかなっていう本は無い。標準っていうか、奇を衒っていないところに信頼感があります。こういう書店も必要です。っていうか、こういう書店の存在感があってこそ、独自性の強い個性派書店が成り立つんじゃないかしらと思うわけです。

 しかし今日は『チ。』の第7集が欲しかったのに、第7集だけが売り切れていました。なんでやねん!と思いましたが、そういうところもビビ二条の大垣書店なんですよねー。っていうか、そういう持ってないところがオレなんですよねー。

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