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身の回りのプーチン

 今の時代に戦争なんか本当に起こってしまうのか、という気持ちと自分の住む場所から離れた場所での出来事だからということもあると思うのですが、本当に実感が湧きません。どうしてこんなことが起こってしまうのでしょうか、という問いは別に回答を求めているわけではありません。ただただ信じられずにいます。

 異常というしかありません。しかし、異常なのだとすればこちらの常識が通用しないのは仕方がありません。だって異常なんですもの。プーチンにしてみればこちらの常識を異常だとみなしているわけですよね。異常には異常なりの常識があります。それは私たちが暮らしている日常でも嫌というほど体験していることですよね。とにかく私たちにとっての異常で非常識極まるこの事態がなんとかして早く終わることを願うしかありません。

 世の中にはいろんな人がいるものだと驚きますが、それでもプーチンを支持する人もいるみたいですね。プーチンのことは事が大きすぎるし遠い場所のことですし、本当によくわからないですが、近くに存在するプーチンみたいな人たちについてはよくわかります。プーチンみたいな権力を持たせたら危ない感じの人たちです。皆さんの周りにもいるのではないでしょうか。他人の意見を聞かない人、異論を挟めば極端にキレて収拾が付かなくなる人、話が通じない人・・・

 「プーチンみたいな人」と言われるとそんな人おらんやろ!となりますがプーチンを分解していくと「それらしき人」はいくらでもいる気がしますし、プーチンに憧れている人もいるんじゃないかと思います。ロシアという巨大な国のプーチンがプーチンなだけであって一家の大黒プーチンとか、何事も独断専行のプーチン社長とか、普通に周りにたくさんいる気がする。
そういう人たちがプーチンを断固として許さないと言っていたりすると「あんた自分のこともうちょっと客観的に見てみたらどないです?」と言ってやりたくもなります。あなたの周りのプーチンを探してみたら意外とどんどん出てくるような気がするし、自分のことを省みたとき、実はオレの中にもプーチンがいたということがわかる人もいるかもしれません。それは習近平だったりするかもしれません。そうでなくとも与党の偉い人のニオイがする人もいるかもしれません。しかし、最も危険なのはきっと自分には思い当たる節が無いと考えている人かもしれません。そう、それがまさにプーチンを断固として許さない!と言っている人たちです。理屈は捻じ曲げられ、事実は無かったことにされ、誰にも異論が挟めないようにしておきながら、異論が挙がらないことを賛成の意志と判断して愚策を決行し、失敗しても自ら責任を取ることはせず、蜥蜴の尻尾切りをする。

 半沢直樹の世界では実に気持ちよく彼らは成敗されますが何故半沢直樹があれほど人気を集めるかといえば現実にはあり得ない展開だからなのです。嗚呼。

#令和4年2月24日  #コラム #日記 #エッセイ
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