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陸路ーおじさん、海路ーおじさん、空路ーおじさん

リクローおじさんのことを知らなくて、職場の大阪出身の皆さんに「信じられない!」という反応をされたのがもう半年ほど前かしら。

ちょうど森喜朗が、開会式のバッハを知らないがために「女性は話が長い」だなんてことを言っていた頃だったので、「ヨシローおじいちゃん」なら知ってるけどなー、なんてことを言っていた記憶があります。

ついでに言うと、「リクローおじさん」と初めて聞いたときには「陸路ーおじさん」に聞こえました。「いやいや、真ん中の"ー"が不自然やんけ」と思われるかもしれませんが、皆さんは「院長」のことを「いいんちょう」寄りで発音する人に会ったことはないでしょうか。あのニュアンスです。「陸路ーおじさん」。海路を使わないということは、シルクロードおじさんといえるかもしれません。「海路ーおじさん」や「空路ーおじさん」もいるんだろうか?なんてことを思っていた記憶があります。

「陸路ーおじさん」は大阪名物で、特にチーズケーキが有名なのですが、大阪以外に出店していないため、そのローカル感が逆に人気に火をつけたようでして、たまに京都に期間限定ショップがオープンしたりすると、みんな並んで買ったりするんだそうです。

「そうです」って書きましたけど、3ヶ月ほど前に私も並んで買いました。はじめて買いました。うちは妻が大阪出身で、このリクローおじさんのチーズケーキが大好物やというものですから、それなら、ということで買ったわけです。

それまで40年間、全く知らなかったリクローおじさんのことを、妻が大好物であると知ったときも驚きました。端緒がなければ、そんなことも知らずに一緒に生活できてしまうのです。

そうしてリクローおじさんをはじめて並んで買ったのが、たぶん3ヶ月くらい前のことなんですが、今日また地下鉄四条駅改札前、シズヤの隣に期間限定ショップをオープンしていたので、またまた並んで買ったわけなんですが、大阪でしか買えないのが人気の秘密の割には頻繁に京都に来すぎじゃありませんことかしら。

「なんとか流星群」にも思うのですが、「滅多にみられない」って言うわりに、けっこうよく現れるものですから、もう全然注目しなくなってしまいました。大阪と京都は陸路でつながっているから、陸路ーおじさんも来やすいのだと思いますが、もうちょっとレアなほうが(チーズケーキだけにな!)ありがたみが増すわけで、こうも頻繁に現れると、レア感が無くなる割に頻繁に購入することになり、出費が増える、ということは、結果、価値が下がったものに対して多く出費することになってしまいます。

「なかなか無いこと」は、本当に「なかなか無い」から価値が上がるんであり、たくさん有って欲しいからといって、たくさん機会を作ってしまうと途端につまらなくなってしまうものですね。

オリンピックも4年に1回くらいでちょうどいいのですが、冬のオリンピックはもう来年にやってくるし、夏だって今度は3年後にはもう開かれるわけですから、なんか、もうちょっと待たせてくれてもええんやで。という気持ち。

#令和3年8月6日  #コラム #エッセイ #日記
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