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ビートルズ記念日に選曲するなら

 1966年6月29日にビートルズが初来日したことを記念して、6月29日は「ビートルズ記念日」なんだそうです。
 エフエム京都で毎週土曜日の朝放送しているしもぐち☆雅充さんの「RADIANT MORNING」でも「ビートルズ記念日」にちなんだ選曲パートがありました。

●ビートルズが教えてくれた/吉田拓郎
●僕の見たビートルズはTVの中/斉藤和義
●拝啓、ジョン・レノン/真心ブラザーズ

 こういうのを聴いていると、自分ならどんな曲を選ぶだろうか、ということを考えますね。

☆ビートルズ記念日涌井的選曲その1
「拝啓、ジョン・レノン/真心ブラザーズ」


「拝啓、ジョン・レノン」は私も選びます。リリース当時は「ジョン・レノンを冒涜している」などという難癖をつけられ、一部の放送局で放送禁止になったことがあるとWikipediaで知りました。よく歌詞を読めば冒涜なんて全くしていないことがわかると思うのですが、これもいわば「切り抜き」というやつです。

ジョン・レノン あのダサいおじさん ジョン・レノン バカな平和主義者
ジョン・レノン 現実見てない人 ジョン・レノン あの夢想家だ


 確かにここだけ切り抜けば冒涜していることになるでしょうけど、

ビートルズを聴かないことで 何か新しいものを探そうとした

 ↑こんなところとか、すごくグッときますよね。ミュージシャンが音楽的ルーツからいったん離れることによってフロンティアを目指す苦悩というのか、ここまで明け透けに裏の事情を歌詞にしちゃうのってなんか私小説っぽくて好きだな。

 曲の最後にビートルズの楽曲を羅列していくところも愛が溢れ出ています。これを「冒涜だ」という人たちもいう人たちですが、放送禁止にしてしまう放送局も放送局です。全然ロックじゃない。先日、朝日新聞に松重豊さんのインタビューが掲載されていて、松重さんは何か行動する際、「ロックかどうか」を考えて「ロックじゃないこと」はやらないと言っていました。記憶が正しいか自信ないけどニュアンスとしてはそんなことを言っていました。ロックだな〜って思いました。

☆ビートルズ記念日涌井的選曲その2
「マージービートで唄わせて/竹内まりや」


 誰だかが「まりやかまりあかいつも悩む」と言っていたのを聞いて以来、私までどちらか悩むようになってしまったまりやさん。
 1994年に「インプレッションズ」っていう2枚組のベストアルバムがリリースされまして、これを私は当時、高月町にあった「サンミュージック」っていうCDショップで購入し、幾度となくリピートして聴いておりました。
 なんせヒット曲だらけの方のベストアルバムですから名曲ばかりなんですが、私がいちばんハマってしまったのがこの曲でした。
「マージービート」も「リヴァプール」もなんのことか知らなかったくせにどうして好きになったかといえば、やっぱりメロディーラインなんでしょうね。洋楽を聴くときと同じで、歌詞の意味はどうでもよく、むしろ、意味というよりメロディーと言葉の合わさり方、言葉の乗せ方、チョイスにグッとくるんだろうと思いますが、もちろんそうだと思って聴いていたわけではなく、ただただ「ええ曲やの」と感心しながら聴いておりました。

輝いてた リヴァプール
唄わせてよ マージービート


 このサビの「リヴァプール」と「マージービート」ってどこか間の抜けた感じがあって、そこが逆によかったんです。ブランコに乗って揺れてる感じがまりやさんの優しい歌声とすごくフィットしてます。
 後年、大学を卒業した頃、何がきっかけだったか忘れましたが、この曲が実はビートルズのことを歌っているのだと知り、改めて歌詞を眺めてみると、「うわ!ほんまや!ビートルズや!」と勝手にミステリー小説の謎解きを読んでるときみたいな興奮を味わっておりました。
そうやって改めてじっくり歌詞を読んでみると、リアルタイムでビートルズの衝撃にぶち当たった人のときめきがダイレクトに伝わってきてとても素敵です。これを書くにあたり、YouTubeで検索してみたらライブ映像がアップされており、この曲を歌うまりやさんを見たのですが、ものすごいかっこよかった。

☆ビートルズ記念日涌井的選曲その3
「DJコービーの伝説/サザンオールスターズ 」


 サザン好きとしてはどんなテーマであっても1曲は入れておきたいサザンソング。
 桑田佳祐さんがビートルズ好きであることは間違いない。アルバムのアートワークとか、歌詞とか、曲調とか、いろんなところにビートルズの香りがするわけですが、この曲はビートルズがそのまま歌詞に出てくるんですね。

もう一度 Twist & Shout
あの Beatles, Play Some More
(shake It Up, Babe)


 この部分。
 もう一度 Twist & Shout とビートルズの楽曲(カバー曲ですが)のタイトルをシャウトし、ビートルズの名前を入れたうえでコーラスがまさに「Twist & Shout」の印象的な「shake It Up, Babe」のフレーズをそのまま引用している、というオシャレなやり方でオマージュを捧げております。私はこういうリスペクト表現の仕方が大好きです。奥田民生さんなんかもこういうやり方がすごく上手ですよね。
 このDJコービーの伝説という曲はラジオDJに「気持ちのええ曲かけてくれよ」と語りかけているような曲なんですが、「コービー」というのは小林克也さんのことであり、曲中には小林さん本人による声も収録されています。NUDE MANというアルバムの1曲めに収録されている、そんなにメジャーではない曲ですが、アルバムのオープニングにこの曲のイントロが流れるともうそれだけでギュッとアルバムの世界に連れ去られてしまうという、実に素晴らしい曲であります。

 というわけで、私がビートルズ記念日に選曲するとしたら以上3曲ですかね。久しぶりに今日はビートルズを聴くとしようかしら。昨日の楽しかった夜のことを思い出しながら〜あ〜あ〜あ〜イエスタデイ。

昨日は磔磔のイベントで司会してました。
片山ブレイカーも
ちくちんどん楽団も
めちゃくちゃかっこええライブでした。
バーキャロルキング12周年
地球屋49周年
磔磔50周年おめでとう㊗️
『1人目の客』は4冊
1人目の客Tシャツは1枚
お買い上げいただきました❤️

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