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駅前に書店のある風景

 書店でもらえるブックカバーを集めるのを趣味にしていまして、知らない町にいくときは、まっさきに書店を探したりもするんですが、今年の春には東京駅八重洲南口すぐの八重洲ブックセンターが閉まるなど、書店を取り巻く環境はどうにもこうにも厳しいようです。
 紀伊國屋書店は、でっかくてなんでも揃っていてポイントもたまって最高すぎるけど、何回本を買ったところでもらえるブックカバーは同じだから、本当は同じくらいの規模とサービスの書店がもっとほしいけど、そんなことを思う人は少ないみたい。
 大きかろうが小さかろうが、近くに書店のある駅が私は好きで、紀伊國屋書店のある阪急大阪梅田駅や、くまざわ書店のある烏丸駅など、私がよく利用する駅には、近くに書店があるのがありがたい。
 駅の近くには書店があるのが当たり前なのかといえばそんなことはなく、八重洲ブックセンターみたいに閉まってしまうお店も多い。阿佐ヶ谷の書楽という書店も、来年1月に閉まってしまうという情報を得たので、昨日、初めて阿佐ヶ谷駅を降りたところ、改札を出て1分も歩かないところに書楽はありました。入口扉の両脇に割と分厚めの漫画雑誌が積まれてあり、中央には来年1月8日に閉まりますというお知らせが貼ってありました。
 こんなお知らせのないうちに来ておきたかったけど、こんなお知らせがなかったら一生来なかったかもしれない運命のいたずら。
 小さいと思いきや、意外と奥行きのある店内。参考書や赤本の類も売っていますし、ビジネス書もある。新刊を扱う店ではなかなか見ない手塚治虫のアンソロジーとか、マタギのおじさんの手記とかが所々に置いてあり、こういう尖り方をした書店が当たり前のように駅前にあり、参考書を買う子供たちが当たり前のようにこの尖りに触れることができる、そんな稀有な場所がなくなってしまうのは、なんとも残念なものです。あと一回くらいは来られるかなー。

蠱惑暇
こわくいとま

ブックカバーもかっこええやん書楽!

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